ソウル旅日記

春休み最後の週末、家族でお隣の国 韓国へ行ってきましたー!
ということで、今回は特別編「ソウル旅日記」でお送りします。
いずれにせよ食べること中心の旅。少々長いですが、お時間あるときにどうぞ~

4年ぶりにパスポートを持っての空の旅。空港に向かうだけで心躍る!
いつの間にやらチェックインや出入国の諸手続きなど、いろいろ無人化になっていて楽ちんやら不安やら…携帯の画面をいちいち探すのが面倒の感じるのは私だけ?
それはさておき、私は3回目夫は2回目のソウル!
とはいえ15年以上前の話…その時の記憶は全く頼りになりません。

まずはT-moneyカード(プリペイド交通カード)を購入。キャラクターを選べるのが意外と盛り上がる!

金浦空港到着。市内へのアクセスがいいのがうれしい。
早速、地下鉄乗って市内へゴー!と行きたいところ、ハングルに手こずる…
英語表記があったところで、そもそも行先のハングル読みが分からないとどうにもならないという現実。これにはいちいち頭を抱える始末。

たくさんの屋台で賑わう広蔵市場

食べ歩きも買い物も楽しめるという広蔵市場のすぐ近くにホテルに荷物を預けて散策スタート。
「そう、これこれ!この感じ〜」久々の異国を感じるには市場はもってこいの場所。
着いたのはちょうどお昼過ぎ。お腹はペコペコってことで、市場で有名なカルグクス(温かい麺料理)の行列へ。行列といえども回転は意外と早い。

カルグクスの具材にもなるマンドゥ(韓国餃子)の山!赤いのはキムチ入り

ここの名物は麺だけでなくのお店のおばちゃんも。アイドル並みの人気!
大忙しというのに嫌な顔ひとつせず笑顔。
ひたすら手を動かしお客さんへの気配りも忘れない働き者な姿に、元気をもらわない人はいないかと。

キムチがついてきます

運ばれてきたカルグクスはしっかりだしがきいていて、あっさり美味!夢中で完食。

調理道具を扱うお店 レッツ宝探し!

その後、市場を散策しながらちょこっと買い物。
調理道具や布もののお店もたくさんで楽しい!

上にのってる小さいのは豚のチヂミ、その下の大きいのは緑豆のチヂミ
玉ねぎ入りのタレが美味しい!

ひとまわりしてピンデトック(緑豆チヂミ)の屋台でひと休み。
夫は耐えきれずビールを注文して早速プシュッとやってる。
大の果物好きの息子はマスカットのフレッシュジュースが美味しすぎると興奮してた。
ここであまり食べすぎると夜ごはん差し支えるので、ひとまずホテルに戻って休憩。
休憩大事!今朝はなにげに4時台起きだったのを忘れてた。

がっつりお肉といえども、野菜もたっぷり摂れるのが韓国料理のいいところ

日が沈みかけた頃、地下鉄乗って繁華街 明洞へ。
このカラフルでギラギラな感じ~なんだか大阪の街に似てる。
初日の夜はサムギョプサルでしょ!ってことでやってきたのは豚肉の焼肉店。
テキパキ働く若い店員さんが気持ちがいい。葉っぱにあれこれ巻いて、夢中になってムシャムシャ。
お腹いっぱい満足で、長かった初日が終了。

ソウル初日の息子の感想は「ソウルって電線地中に埋めてるんだね」って意外な切り口。
食べ物しか見てない母はそんなの全く気付きませんでしたよ…

具材は人参とたくあんだけというシンプルなコマキムパ(通称「麻薬キムパ」)

2日目、いい天気!
朝から賑わう広蔵市場でサクッと朝ごはん。
小っちゃいキムパ(コマキムパ)と同じく小っちゃいおいなりさん、トッポギ。辛子醤油をつけて食べるのが新鮮だった。

昌徳宮の正殿である仁政殿 国の公式的な行事を行う建物

ザ・観光地好きな夫に連れられ、コーヒーと餅菓子片手に散歩がてら歩いて世界遺産チャンドックン(昌徳宮)へ。

チマチョゴリを着て浮かれてるかわいいおばちゃんたち

伝統衣装を着て散策している観光客がいっぱい。
韓国の歴史はよく知らないので、入り口に置いてあったパンフレットを読んでみたら、日本語版と英語版で内容が違うことに苦笑い。日本語版には日本の侵略を受けた部分がごっそり書かれておらず…これは日本人観光客への配慮?なにはともあれ華やかな雰囲気は感じられたかな。

宮殿の中は春爛漫の景色。桜が満開というのにこの暑さ…Tシャツ1枚でも大丈夫なくらいの夏日は予想外だった。

純豆腐チゲ 大豆の味が濃くてふわふわのお豆腐が!
息子は石焼ビビンバのおこげのカリカリがお気に入り
お肉なしでの美味しさにちょっと感動したって

夫が見つけた純豆腐チゲのお店でお昼ごはん。息子は石焼ビビンバを。
地元の人と観光客で賑わいのお店。付け合わせのおかずがいろいろで、おかわり自由なのがうれしい。
滞在中もう一回来たいお店。

屋台グルメで有名な広蔵市場だけれど、布ものもとにかく豊富!

広蔵市場に寄って、気になっていた買い物を(明日の日曜日、市場は休みのようなので)。

甘さ控えめの餅菓子はお好みでシロップを

おやつを食べて、一旦ホテルに戻り休憩。
歩きまくったのでさすがに疲れて全員爆睡。

具材は鶏一羽、餅、葱、エリンギ、じゃが芋

さすがに胃も疲れてくる頃、今宵はタッカンマリ(鶏の水炊き)を夕飯に。
やさしいスープ(ほんとに美味しい!)とシメの麺が体に沁みた。

息子と歩く私 まるでカップル?!笑
いつの間にやらこんなに大きくなってた

ホルモンの屋台の横丁をふらふら歩きながらホテルへ。
チャミスル片手に屋台で食べてる人たちがめっちゃ気持ちよさそうだった。

ビル群と市場のコントラスト

3日目
この日はさらに夏の陽気。薄手のコートは出番なし。
早々にチェックアウトを済ませ、どう考えても足りない現金を両替せねばだけれど両替所が見つからず…地下鉄に乗ると無一文のため、さんざん歩き回ってようやく発見。
気を取り直し、ロスした時間を取り戻すべくここはタクシーにて目的地へ。

やって来たのは「ソウルの台所」京東市場。
ここに廃劇場をリノベーションした斬新なスタバがあるってことで、ここで朝ごはんをとることに。
市場内の廃れた階段を上がり中に入ると、完全に異空間。

中に入ると、思わず「わーっ!」っと声を上げるカッコよさ。
飲み物の受け取りは注文番号が壁に大きく映し出されるというスタイルがまた!
空間と久々の韓国じゃない食べ物が新鮮で、少々食べ過ぎる。

色とりどりの葉っぱ!

そんな朝食後、もちろん市場も散策。
生鮮品と漢方がメインの市場内はいろんな匂い。

ごま油屋さんのおばちゃん

生鮮品は買えないので、搾りたての胡麻油と荏胡麻油を買ってお土産に。
本日のホテルへ移動。
本日は今回の旅のハイライトのひとつ、韓屋ハノッ/韓国の伝統的様式で建てられた家屋)での宿泊です。

食券式のカジュアルなお店でサクッとお昼 プルコギ丼
現代風にアレンジされた韓国伝統菓子

チェックインまで時間があるので、息子の買い物を一緒に楽しんだ後、近くでお昼ごはん&お茶を。
日曜日とあってお目当てのお店は軒並みクローズだったのがざんねん…

美しいウエルカムティー お茶はミント風味の緑茶でした

チェックイン後は夕飯まで美しい韓屋を満喫。

ふかふかのお布団

お茶をいただき、昼寝して、サウナ入って、夕暮れ時に再び街へ。

お店の人が絶妙な美味しく焼いてくれます

あっという間に最後の夜。最後の晩餐はやっぱりお肉~1時間待ちの人気店で豚肉づくし!
薬味に岩塩、ワサビ、粒マスタードがあったりで新鮮。
再度メニューの韓国風茶碗蒸し(とびこがのってる)やワカメスープも美味しくて、心もお腹もいっぱいで大満足。

帰り道、コンビニで買ったスナックを部屋でみんなでつまみながら(おじさんは、この時ばかりはと辛ラーメンまで食べてた)明日の帰国を惜しみつつ、地図を広げて今回の旅を振り返りを。
あとは翌日、朝食を食べたら帰国するのみ!

美しい真鍮の食器

最終日
昨夜のうちにパッキングを済ませ、朝ごはんをゆっくり堪能。

素朴だけれど丁寧に作られたうれしい朝食

部屋にお膳が運ばれてきます

コンチネンタルかコリアンを選べるって、もちろんコリアンでしょ!
美しい食器に盛られた温かい食事は旅の最後にちょうどよかった。
宿の人に優しく見送られ、すっかり見慣れた街を後にして地下鉄で空港へ。

搭乗口近くの売店にて

ちょこっとお土産買って、少し残った現金で最後の悪あがき〜キムパと韓国おでんで小腹を満たしてから帰国の途へ。
あっという間に羽田に着陸したものの、入国手続きに時間がかかり一日がかりで帰宅したのでした。

さて、今回の韓国 ソウル。
4年ぶりの海外旅行、いいリハビリ?慣らし?的な旅となりました。
ハードに動いたつもりが、気がつけばとても狭い範囲をぐるぐるしていただけ…
相変わらず食べること中心の旅だったけれど、美味しいものを美味しく食べれるしあわせったら!
まだまだ食べたかったもの、行きたかったお店もあったけれど次の楽しみに~(今すぐにでもまた行きたい!)
家族3人喧嘩もせず、ご機嫌に過ごせて何より!チームワークも再確認。
地図&IT担当で盛り上げ役の夫。
企画・提案役の私。
新しい風を吹き込みながら、エキサイトしがちな大人をクールダウンしてくれる息子。
15歳目前の息子は、いつの間にかキムチを平気で食べるようになり、彼なりの韓国を発見しては大人に教えてくれたりと立派な旅の一員に。
そんな彼にもいつか一緒に旅したいと思える仲間ができることを願う!

とにかく歩いて家族が疲労困憊だったときも、疲れ知らずで怖いくらい元気だった私。
アドレナリン出まくり!やっぱり旅が好きなんだなぁと。
機会を作って、どんどん外に出よう!
そのためにソウルで出会ったたくさんのパワフルな働き者のおばちゃんたちを見習おう!
いい旅でしたー。

佐藤の台所

(毎週日曜更新)
家族3人とうさぎ1羽の日々の台所周りのことを。吉祥寺で小さな製菓教室「コワン」をやってます。

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