お辛いのはお好き?
ニーハオ、ニホンコンです。
今年の手帳に書いたメモ、忘れないうちにここに残しておきます。
四川の方とご飯を食べながら、「辛さはどのくらいイケるのか」という話。
「じゃあ四川人と貴州人と湖南人の話してあげるよ」と。
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ここらへんの人たち
実は辛いものを好むのは、四川の人だけではなく、その周辺に位置する
貴州省(きしゅうしょう)と湖南省(こなんしょう)があります。
中国語でいうとこうだ。
「四川人不怕辣,湖南人辣不怕,貴州人怕不辣」
ちなみに「怕pà=恐れる」、「辣là=辛い」という
意味なので、漢文みたいに読めるかと。
要は
「四川人は辛さを恐れず、湖南人は辛くとも恐れず、
貴州人は辛くないことを恐れる」
中国語だと「不」のブーと「怕」のパーと「辣」のラーが
アベコベになって出てくるので聞いていて混乱する。
「四川人ブーパーラー、湖南人ラーブーパー、貴州人パーブーラー」
「ちょちょちょ、もっかい言って!」「いや、やっぱ書くからゆっくり言って!」
というやり取りをしながらメモ。
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この料理は「辣子鶏」、いきなり唐辛子を口にした友人がいたが、そうではない。
正しい食べ方は「8割の唐辛子をよけて、2割の潜んでる鶏肉を食べる」という
何ともややこしい、というか「唐辛子でかさ増ししてボリュームだそうぜ」料理だ。
もともと四川省をはじめとするこの「辣」エリアは、山岳地帯が多く、盆地。
夏の暑さと湿気に耐えられる健康な体作りのために辛い料理を食べるようになった。
または、花椒と呼ばれる山椒の産地だったとか諸説あるよう。
いずれにしても、辛さは麻辣(しびれる辛さ)や酸辣(すっぱ辛い)など
いろいろ。日本ではサンラータンと呼ばれる「酸辣湯」がそうだ。
いずれにしても、このあたりの本場料理は、日本とは桁違いの辛さで、
出張者はなかなかに苦労していると聞きます。
東京にも貴州料理や湖南料理のお店があるのだけれど、きっと故郷の味が
懐かしいこのエリア出身の方たちためにできたお店ゆえ、辛さが怖くて行けてない。
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最後に
この話をしてくれたのは、中国人の友人を訪ねに行った時のこと。
これがまた面白かった。
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ビジネス最新事情のエリア、「坂田」をレクチャー中。「ビジネスは広東にあり、
広東に深センにあり、深センに【坂田】あり!あ、ちなみにあんたのビジネスネーム
の坂下の坂、サーカーシーターね」と。
いやいや、書くなよ!中国の最新ビジネスエリアと並べるなよ!
スケールが違いすぎるし!
「それよりもこの電子黒板いいでしょ、友達の会社なんだけど、日本の半額で
作れるヨ。欲しい?」と。
いや、売るなよ!しかも置く場所なんてないから!!
友人は右の白シャツ男性。なのだけど、ひとしきり話した後、
「あ、私これから予定あるので俺の友達とご飯食べて!じゃあ!」
と言って商談に行ってしまった。っつーか私がわざわざ持ってきた
日本酒のお土産そこらに放りっぱなし―!アツカイが雑ーッ!
という訳で、写真左の初対面の男性と一緒に、オフィス前にある四川料理を
食べるという顛末。
そこで聞いたのがこの「四川人不怕辣,湖南人辣不怕,貴州人怕不辣」なのだ。
お辛いのはお好き?是非辛くないのを織り交ぜながら恐る恐る食べにいきましょうぞ。
11月14日 ニホンコン