ネクストステージのしろくまたち

ニーハオ、ニホンコンです。
絵本棚を整理していたら、なつかしい絵本が出てきたのでそんな話を。

かつて、保育園の園長先生が保護者会の最後に読んでくれ、その場にいた母たちが
涙した絵本がありまして。

「うつみのりこ作 しろくまのそだてかた」

働きながら小さくて大変だった未就学児を育てていた時代、忙しさと家事と育児とで、
イッパイイッパイだった、私を含むその場にいた母たちは、緊張の糸が切れたように
ハラハラと涙したのです。

それが、昨日のことのよう。

現在は

小さかったしろくまたちは、それぞれ高校生、中学生、小学生となりました。
なんとまあネクストステージに来た感満載な我が家。

休日は部活バイト遊びに忙しいしろくまたちが出払ってしまい、夫婦で
「何するー?」と言いながら遅めのお昼ご飯を食べる機会が増えた。

横浜にプロバスケを見に

しろくま1号2号を連れてお出かけをすると、きれいにお化粧なんかしちゃっていたりして
「あれ?私こんな娘さん産んだっけ?」とちょっとよく分からなくなる瞬間がある。

これサクラジェーピー載る?って聞いてきた、ハイ掲載~

1号と夜の散歩。コンビニスイーツに詳しい1号が飛ぶほど美味しいというミルクティを
買いに行く。涼しい夜の短い散歩で今思うことをつらつらと話して、ああこんなことを
考えているんだなと、母が知ってる彼女の、それ以外の部分を埋めていくような時間。

せんせーめっちゃ怒ってた(笑)

令和の時代に昭和みたいなハードな部活ライフの2号。朝練に加え、もはやオフが珍しい
くらいにほぼ不在な部活一色ライフ。

もはやバスケしかしていないので、口を開けばキツイ練習の話かミーティングの話か
これからの試合の話。努力根性義理人情の全てをこの時間で獲得しているようなので、
1ミリも余らないエネルギーの全てをぶつけて突っ走れと思っている。

この黒い人はまだまだ小さい小学生3号。怖い夢を見たと明け方に布団に入ってくることも
まだあるけれど、普段は親「なんか」より友達と遊ぶことに夢中すぎて、毎日玄関に
放り投げられたランドセルが寝っ転がっている。

私は今何をすべきか

最近流行りの3号ひとりミュージカル、我が家の一大エンターテイメント

こうして残しておかないと、時の早さに思い出がこぼれおちる気がして、ちょっと慌てる。

ずっと続くと思っていたしろくまたちとの日々が、こんなにも早く次のステージに
来るとは思わなかったな。

かつて、ゆっくりコーヒーくらい飲みたい!!と渇望していた自分の時間は
いとも簡単に手に入るようになり、何ならもう1杯飲めまっせ状態。いらんけど。

母にできることは、ギュウギュウにおかずを詰めたお弁当と、ご飯を作ることと
手を止めて話を聞くことくらいか。

と、思ったけど、大人並みに食べるしろくまたちの餌と、じわじわと増える
習い事や塾 × 3匹分!

やっぱり働きながら家事して・・かつて絵本で涙した時代と違うのは
未就学児の大変さか、自我が芽生えた子どもたちとの格闘か、くらいか。

結果、保育園のアップアップとさして変わらないな、わたし。

11月7日 ニホンコン

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。

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