中華ドラマで見えた男女とか、働き方とかいろいろ

香港人の友人が広州滞在中に送ってくれたもの

ニーハオ、ニホンコンです。

最近うっかり見始めた中華ドラマ。
しかも、音声&字幕が中国語というなかなかの勉強モード。

惚れた腫れたの恋愛話ならスッと入ってくるものの、巨額が絡むプロジェクトになった瞬間
びっくりするほど姑息な手段で出し抜こうとする輩が登場しまくり、社内で敵も味方も
見分けがつかない大混乱の戦国状態となる。

もはや中国語以前に人として理解ができず、内容が入ってこなかったりしていた。

そんな中国ドラマで見えた中国あるある、誰かに話したくてここでご紹介

①働く女性は全員強くて、男性はスーパー優しい

上海のビジネスシーンを描いたドラマだったこともあるけれど、
上昇志向高く、ガッツの固まりみたいな女性しか出てこなかった(笑)。

女性のCEOだったり、自力でマンション買ったり、親の借金を全額肩代わりして
そのために転職して3年分の給料前借りするとか(ホントにあるのか?)、
もう上昇志向イコール金持ちになることに必死で働いている。

その側にいる男性、総じて優しい。社長だったり仕事できる系なのに、ご飯は作って
くれるわ、家まで送り届けてくれるわ、女性の火の玉みたいな主張も「ハイハイ」
といって軽くいなしてくれる。

そんなハイスペック優しい男性たちなのに、女性からは仕事の支障になるからと振られまくる
可哀そうな展開、オヨヨ・・。

②ジェネレーションギャップは日中共通

お住まいから見える景色とか

日本も世代間格差だったり、最近の若者は・・とよく言われているけれど、
中国も同じ。「平均勤続年数」の話題で溜息交じりのやりとりが面白かった。

「70年代生まれは4年は働いてくれたよね」

「80年代生まれは3年半でしょ」

「90年代生まれは9カ月しか続かないし」

「95年~99年生まれに限っては7カ月だよ・・・」

この刻み方は価値観がガラッと変わる節目。最初10年一括りにしていた年代も
90年以降は激変すぎて5年刻みになるという時代の移り変わりの激しさよ。

更に続いたのは

「しかも退職理由が『会社のWi-Fiが遅い』『会議室が汚い』だって、訳分からない!」
だと。

ナイーブな日本人の私からしたら「人間関係とかストレスとかじゃないって驚異的!」と
逆に感動すら覚える。

③なかなかのしゃかりき働きバチ

なんだかわからない建物

世界の中で日本人は残業しすぎ、他の国は定時で帰るYO!と思いきや、お隣
中国の上昇志向軍団はモーレツ働いてる。

中国では「996問題」というのがかなり前に叫ばれていて、社会問題となっていた。

996とは、「朝9時から夜9時まで、週に6日働く」の意味。要は1日12時間労働、
休みは週1日、日曜日だけ。だったのだけど、今や「716」や「807」もあるんだとか。

716とは「7時出勤、1時退勤、週6勤務」って、キッツ―!

807とは「8時出勤、0時退勤、週7日勤務」って毎日!仕事か寝てるかの二択!

中華ドラマ、面白いな

日本は10~11話で終わったり、韓国ドラマは16話~20話くらいだったりするものが
中国ドラマは平気で48話とかまであるのでクタクタになる。

それでもギョッとするような異文化に出会えたり、グッとくるようなセリフが
あったりとかで、もう毎回ドキドキしている。

多少難しい内容や表現で理解できなくても「揉めてるな」、「すれ違ってるな」
「儲け話の駆け引きだな」とガバッと大枠だけ掴んで楽しむというズルい
楽しみ方をしている。それでもスマホとPCの履歴は単語だらけになりながらも
なんとか少しでも彼らの息遣いを吸い取ろうと必死に食らいついている。

息抜きという名の勉強で、勉強という名の趣味なのです。

まだまだ面白かった話があるので、その話はまた今度。

3月12日 ニホンコン

追記:ちなみにニホンコンが働いていた音楽業界での働き方は1046。
10時出社、朝4時退勤、週5日。だけど土日のどちらかが番組の立ち合いか
アーティストのライブに挨拶がてら行ってたので結局週6。元気玉すり減らし
ながら働いていました。

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。

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