まだまだ知らない中華圏

ニーハオ、ニホンコンです。
昨今の処理水海洋放出のニュースで、また中国が遠のいた。
こういう時、長く双方を見続けてきた身として思うことはただ一つ。

ニュースは嘘ではないけれど、それが全てではない。
情報だけでその国と人を判断できるほど、世界は小さくない筈。

中国にも親切でイイ人も沢山いるし、私の友達イイ人だらけなのにな、
という私のボヤキ。

興味深いぞ!台湾

そんな中、オットさんが台湾出張から帰ってきて、台湾のビールを飲みながら
この土地に思いをはせる。

「ご飯がおいしい、人がやさしい」と、訪れた誰もが形容する台湾。

もれなく私もそう思う。でも人の的魅力も感じる、不思議な場所。
日本人のような、中国人のような・・

「この違いはどこからくる?」

勝手に異文化研究家、としては気になり続け、そして何かと頭の片隅に置いていたが、
とあるご縁から、台湾でビジネスをしていた若人に話を聞く機会があり、メモメモメモ。

やっぱスピーディー。でも丁寧で必死。

機動力が高いバイクが信号の前に並ぶ道路のつくり。合理的。

意思決定はやっぱりスピーディーなんだと。ちなみに日中で比較すると・・

日本が9割固めて稟議書回して・・と石橋をたたいて渡る反面、中国は「やろう!」と
思い付たら即GO!。それを「見切り発車」とみるか「思い立ったら吉日」と思うかは
お国柄次第ってところか。

そんな中、台湾は意外にもじっくり。7~8割は固めてから進めるという慎重派。
でも、「そんなの上司には報告しませんよ」だって。えーー!それもすごい!

昇格も降格も当然のようにあり、若くても会社に勤めながら起業するのは
よくよくある話すぎて、もはや「副業」なんていう概念すら無いのかもしれない。

ここらへん、とても中華的思考だなと。

それでも、空気を読んでくれて、真面目に丁寧に仕事に取り組んでくれるんだと。
お願いしたAの仕事が、Zという完成品で戻ってきて「え?Zでも使えますよ」って
言われちゃう「ギャー」な中華あるあるが存在しないなんて天国すぎる。

ここらへんは、とても日本的だなと。面白い。

いつかの私、ウォーリーじゃないよ!

MY箸、MYストロー

台湾の人、MY箸や自分専用の銀のストローを持っているんだと。すごい!
環境問題に意識が高いのかな?と思ったらそうじゃないんだと。違うんかーい!

2019年、店内飲食でのプラスチック製ストローを法律で禁止して以来、
台湾ではサトウキビ原料のストローや銀のストローを使っていると。

この法律、調べてみたらオードリー・タン氏が作ったネット上の意見箱で
16歳の女子高生が投書したものから生まれたとか。

台湾には「2カ月以内にその意見に5000人が賛同した場合、政府は必ず政策に反映する」
というルールがあって、ストロー廃止はこの参政権を持たない女子高生の声が
反映されたというもの。この政策、というか政府、頭よすぎ!

ちなみに、台湾では当時ノベルティグッズでMY箸、MYストローがオマケでよく
つけられ、皆、家に10個くらいあって「もう要らない」状態なんだって(笑)

私の中華のイメージ。って酔拳見すぎ!

まさに中国と日本の間に位置する台湾。興味アリアリ。

訪れてみたい、旅してみたい理由は観光でも、食が一番ではなく、
そこに住まう人々の息づかいや、考え方の源泉というかバックグラウンドを
知りたいのが一番。

台湾人の頭の中、もっとたくさんの人から話を聞いて知りたいところです。
また、中華の研究対象が広がってちょっと楽しみが倍増しております。
お知り合いがいらったら是非教えてください。

8月29日 ニホンコン

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。

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