ガチインドに行ってました話

ニーハオ、ニホンコンです。
インドに行ってました。ってウソ。ニッポンの中のインドです。

東京の東側、江戸川区は、言わずと知れたインド人コミュニティがあるの、ご存じでした?
3桁掛け算でおなじみのインド人学校があったりなどで、町ゆく人もインドの方が多く。

レッツ ドーサ!

お目当てはコレ、ドーサです。

南インドのクレープ、とでも言おうか。豆と米を発酵させて作った生地を薄く焼き、ジャガイモ
などを香辛料と炒めたものを包んだりなど様々。

実は25年前。南インドで1度だけ食べて感動したっきり、お久しぶりなのです。日本で
これが頂けるなんて、素敵な時代になったもんだ。

夜7時というメインタイムというのに、お客さんは私ひとり。ダイジョウブ?
ひとりなので好き放題できるなと、厨房まで覗きに行って「写真撮りまーす!」と。

インドの人、一見おっかないんだけれど、話すととてもフレンドリーで大好き。
手前にあるサモサは、私もインドの時に晩御飯がわりにひとつ食べていたくらい
ボリュームのあるジャガイモの揚げ物。

ドーサを注文して待っている間、「サービス」といってひとつくれた。イエーイ!

あ、ちなみにこちらのお店、日本語通じません(笑)。

ちなみにインドの人と話すと自分が英語ペラペラになった気分になるのだけれど、
よくよく考えると「どちらも言いたいこというけどあまり通じてない」が正解。

アイハブビーントゥインディア ビフォア.
ロングタイムネバ―イートドーサ.
ウェア イズ ユァ ホームタウン?ノースインディア?オーケィ.

まじ、出川イングリッシュ笑えないが、店員さんも私も、楽しくなってくる。なにせ暇なので(笑)

来ましたドーサ!

やってきました50センチはあろうかというドーサ。
銀色の器は、手前からココナッツ、カレー、辛いペーストで、それぞれ好きに付けて食べてねと。

これは店員さん2名も呼んで写真撮らなきゃと、厨房へ走るニホンコン。

「おーい!ドーサと一緒に写真撮りたいからこっち来てー」と呼びつける。

伝わらないニュアンス、なぜそうなる?

ちなみに、私は「ドーサと店員さん」を一緒に撮りたいのだ。

「ドーサ越しの店員さん」なんてきっと絵になるだろうな、ここインドですって言ったら
みんな信じちゃうよなーと思ってたんだけど・・

なんでこうなる?

しかも私、ほぼパジャマだし!

ちがうちがう、そうじゃ、そうじゃないんだよ!私が撮りたいのはこの絵じゃない!

そして「ほらオマエもオマエも!」といって選手交代しだす始末。もう一人と一緒に。

いやこれも違うんだってば!そういうリクエストをしたんじゃないんだよ!

やっとのことで説明して、ハイあなたここ立って、んであなたはその横ね!ハイ笑っていくよー!!

はい、これです。私が撮りたかったのは「ドーサ越しの店員さん」、これぞインド料理屋の写真。

お味やいかに

辛さやスパイスはリアルインド、おお!と最初は意気揚々と食べていたものの、だんだん
辛さはくる。そして何よりも「ジャガイモが効いてくる」。

そう、これ来る前にサモサ1つ食べてます。そしてドーサの中身はサモサの中身とほぼ同じです。
ということで結果スパイシーなジャガイモ5つ分くらいを食らうという、なかなかのフード
ファイトな夜になりました。

食べられなかったけど、インドのデザート。何度かインドで食したことがあるけれど、噛んだ
瞬間に歯が痛くなるくらい甘くて、以来怖くて食べられないのです。

ガチインド、面白いな

お会計をして、お店を出る。もちろん「ソーンフ」も頂いてくる。

フェンネルを甘くコーティングしたもの。インド料理を食べた後にこれをひとつまみ食べると
口の中がスッキリして良いのです。韓国料理屋さんのレジでいただくガムみたいなものでしょか。

彼らはどんな経緯で日本に来たんだろう。そして、何を思いながら暮らしているんだろ。
これまで暮らしていた環境とは全く違うであろう日本で、楽しいなと思うこと、また、
モヤっとすることは何だろう。いつか聞いてみたいな。

そんなことを考えながらお店を後にしました。

結局その店員さんたちとは帰り際に「写真送るからー」といってLINEの交換をして
写真を送ってもらった。そして今でも時折「ohayo-gozaimasu」なんていう
可愛い挨拶が届いたりして、小さな交流が続いております。

はからずもインドに行った気になった、そんな夜ごはんバナシでした。

5月28日 ニホンコン

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。

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