三国志デ中国語
ニーハオ、ニホンコンです。
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中国は五千年の歴史とも言われますが、日本でよく知られて
いるのは「三国志」イコール三国時代。
私も横山光輝氏のマンガでお世話になりました。
そして圧倒的推しメンは「諸葛孔明」!
四川省成都にあるお墓は、2回も行きました。
日本人にも(特に男性かな)人気が高い三国志。
もちろん中国でも人気ではあるけれど、中国人から見たら
「日本人って、中国の五千年の歴史の中で、三国時代という
めちゃくちゃピンポイントな時代だけ好きだよね」と。
「もっと他にもいろんな時代あるのに・・」と、不思議そう。
(そりゃそーだ)
とはいえ、中国語でもこの時代から来ている表現もあって、
なんだ中国でもピンポイントで人気なんじゃーんと思っているところ。
では、3つほど紹介してみましょ。
日本語でもおなじみの「三顧の礼」
中国語では三顾茅庐(サングーマオルー)と言います。
劉備が諸葛孔明のところを3度も訪ねて、3度目でよーやく仲間になって
くれた、というか軍師として迎え入れることができたこと。
大切な人には礼を尽くして、何度もお願いに上がれっっちゅーことでしょうか。
あ、私、3回目の諸葛孔明の墓参りに行ったら、もうちっと賢くなるかしら?
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噂をすれば影、は「曹操が来た!」
これぞ日本語と中国語の違いだなと。
日本語では「噂をすれば影がさす」ですが、これって忍者用語なのかしら?
影武者、とか面影、など日本語にはカゲがつく単語もあるような。
それが中国になると「说曹操,曹操到!」(曹操の話をしたら曹操が来た!)
になります。
三国志を知ってる人はよくご存じかもしれませんが、曹操率いる軍は、
あっという間に攻めて来るという攻め足の速さ。
「明朝にはここに攻めて来るだろうから」と作戦会議をしていた晩には
もう包囲されてた、みたいな。
なので、誰かの話してたらその人が来たとき、今でもコレを必ず言います。
曹操の読み方
日本語では「そうそう」というのですが、中国語では「ツァオツァオ」
「ツァオツァオの話してたらツァオツァオがーー!」と、舌が混乱する。
だから、詰まるところツァオツァオツァオツァオ言ってれば、「ああ、たぶん
噂をすれば~を言いたいんだな」と汲み取ってくれる、と信じている。
三人寄れば何になる?
日本語では「三人寄れば文殊の知恵」となるのです。
文殊って仏教の知恵をつかさどる文殊菩薩のことか。意外にも灯台もと暗し。
でもこれまでの経験上、不思議と3人いれば何とかうまいことアイデアも出る
と思ってる。逆に3人もいて出なかったらマズイということか(笑)
中国語ではこう書きます。
「三个臭皮匠顶个诸葛亮」
直訳すると「三人の臭い革職人も諸葛孔明に匹敵する」
いうならば「凡人でも三人いれば諸葛孔明並みになる」と。
いや、なるかーーー?ならんだろ?!
諸葛孔明、随分安くみられたもんだワイ!
が、
じゃあオマエさんは友達2人読んで3人組つくったら文殊菩薩に
なれるんですかーー?っちゅー話だ。そっちも無理だ。
誰か、私みたいな凡人と円陣組んで諸葛孔明並みの完全完璧な
ビジネスアイデアでも練りませんかー?
って言った矢先に、曹操みたいな強くてたくましいプロデューサーが
そこまで来ていた、なんてことが起こらないかなー・・
なんて、平日の朝からゴロゴロ転がりながら夢見ているワタシ。
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5月12日 ニホンコン