夏休みの宿題は、手伝っちゃいかん
と、強く強く思っている、
ニホンコンです。
さて、夏休みもあと残り僅か。そんな話を、今日は夏休み写真と
ともにお話します。
![](https://www.sakra.jp/wp-content/uploads/2022/08/B3FDB15E-09B6-4336-89E3-D2254CC5FAB6-1200x1600.jpg)
我が家の夏休み。宿題がどうなっているかは「まったく知らない」。
そんな中、先日友人から「子どもの描く絵を見てたら、つい手を出してしまった!」
と連絡が。
是非見て欲しいと送られてきた写真は、ミミズみたいな小学生男子の字の割に、
キレイに描かれた自画像。
塗りムラがないで1アウト、はみ出てないで2アウト、ピースサインの
指が正確に描かれているで3アウトバッター交代。要はアウトです。
![](https://www.sakra.jp/wp-content/uploads/2022/08/368B6EAD-457E-47C2-AFF3-184F8E9E656D-1200x1600.jpg)
親が子の宿題を手伝うと、うっかりこんな羽目になるYO!という、
私の苦いエピソードをひとつ。時効だから話します。
忘れもしない小1の夏休み。
読書感想文で書いた「ヘレンケラー」。書き終わって母親に見せたら、一言
「んもう!」と怒る。多分出来栄えが良くなかったんだろう。
眉間にシワを寄せながら母、こう提案する。
「いい、今からおかーさんが言うからそれ書きなよ!」
こうして謎のヒアリング文字起こし?が始まる。
「書けた?!」と原稿をみてまた怒る。
「んもう!汚い字だねアンタ!もっかい書き直しな!」
と、もう泣きべそと鉛筆で手が真っ黒になって、その日の夕方ようやく書き上げた
読書感想文。もう、私の中では写経か苦行かわかんない時間だった
タイトルは「ヘレンケラーを読んで」byうちの母 featuringニホンコン!
といえばカッコいいが、要はそれ、母から紡ぎだされた言葉ですから!
![](https://www.sakra.jp/wp-content/uploads/2022/08/0DBF7FE6-D905-4D20-9D08-07EF24FB495C-1200x1600.jpg)
さあ、ここからが大変。
夏休み明けにしれっと出した「はず」の読書感想文。
あまり覚えてないけど、どこぞのコンクールに出したとか何とか。
そして、秋も深まったある日、なんと市の文集に掲載されるという吉報が
舞い込んだ。
いや吉報じゃないって!ただのヤバい展開!
しかも、掲載ページは、なんとか賞ということで、ほぼラストページ。
紅白歌合戦でいうところのサブちゃんか和田アキ子、いや、
令和で言うなら福山雅治かMISIAといえばわかるか。
これはさすがにヤバい。おかーさんのヒアリング文字起こしという名の
代筆、いや確かに「鉛筆で」書いたのは私だけど感想文は「by母」だ!
もはや「違います、私が身を削って書いたんじゃないっす」なんて
口が裂けても言えない状態。
私の、というか母のヘレンケラーはひとり歩き、いや完全に暴走しておりました。
もう、ちびまる子ちゃんに出てきそうな話ですが、実は実話です。(つまんな)
![](https://www.sakra.jp/wp-content/uploads/2022/08/F0451327-1D67-43CE-9C62-8A4C6CC860AD-1600x1200.jpg)
さあ、文集が出回ると更に大変なことに!
何が大変かって、近所の奥様たちが騒ぐこと騒ぐこと。
友達の家に遊びに行くと「ああ、『かの有名な』ニホンコンちゃん」と、
枕詞付きで歓迎される。
そして、遊んでいても、その家のお母さんやそこに居合わせた大人たちが
「かの有名なニホンコンちゃんは、どうやって遊ぶんだろう」
という目で私の一挙手一投足を見ていた(ような気がしていた、当時は)。
自意識過剰かもしれないけれど、そのくらい、周りの目が気になり、
その視線はもはや「痛かった」。
はやくこのフィーバーが終わってくれと願うしかない当時の自分。
嘘で塗り固められたハリボテの己は、たいそう居心地が悪いものでした。
結局、私の「かの有名な」伝説は、時とともに風化。
学年が上がるごとに己の実力で「有名」をかっさらってく同級生が
バンバン登場し、私は時の人でなくなったことに、心底ホッとした。
![](https://www.sakra.jp/wp-content/uploads/2022/08/AE1C0216-FD04-475A-8683-41801B503AFF-1325x1600.jpg)
きみまろじゃないけど、あれから三十年。まちがえた四十年だ(笑)
ヘレンケラーと聞くだけで、当時の苦い思い出がよみがえり、
あのときの周りからの賞賛と、己の中でうずく罪悪感と、やべえ感。
それでもホントのことなんて絶対言えなかったアンバランスな自分を
思い出します。
ここまでイタイ思いをすると、現在お母さんになった今、1ミリたりとも
手伝おうなんて思いません。
「賞なんてとらなくてもいいから自分でやれ!」です。
夏休みラスト2デイズ。
小1のリトルニホンコンからのお願いです。「宿題は手伝っちゃいかん」。
そして、四十年越しですが、あのときの賞は、そのまんま母親に
差し上げます!
おかーさんの作文、「小1部門でなかなか優秀で賞!」でした。
ってこれもこれで恥ずかしいわ(笑)
8月30日 ニホンコン
![](https://www.sakra.jp/wp-content/uploads/2022/08/00561FF9-4DC0-408B-8085-1891A51D3D11-1200x1600.jpg)
花火でかく「また来るね」が、途中で切れて「またくろ」に。