仕事の合間にお江戸で1泊してみたら

ここ数年、毎年4月に飛ばし過ぎて、GWに寝込むという残念なルーティーンがありまして。
今年は熱出さないを決意。GW直前の仕事では2日間通えないこともないけれど、体力温存も
兼ねて人形町に1泊することに。

去年は仕事終わりで家路を急がねばならず、甘酒を一気飲みし、人形焼だけ買って帰る
というちょい寄り道コースで終わってしまい、いつかゆっくり来たいと思いながら1年。

今回は1泊。泊まるとなったら夕方から翌朝までフリータイムだ!と体力温存って言った
矢先に動こうとする。

東京の東側、いわゆる江戸エリアの人形町。昔からある老舗が多く、お惣菜屋さん、
お豆腐屋さん、焼き鳥屋さん、たい焼き屋さんなど、甘酒横丁には「~~屋さん」が
立ち並ぶ。

あんこLOVERとしてはたまらない、老舗たい焼き屋さん、柳屋。

江戸の三大たい焼きといえば、およげたいやきくんのモデルにもなった麻布十番の「浪花家総本店」、
四谷の「わかば」、そしてここ人形町の「柳屋」。

アツアツのパリパリを歩きながら頂く。アズキがごろっとしてて美味。三大たい焼き、
それぞれに個性があって面白いので食べ比べしてお気に入りを見つけることをあんこ好き
としては勧めます。これにて三大老舗はコンプリート。心の中でチャンピオンを決定する。

お次はすき焼きで有名な今半へGO。とはいえすき焼きではなく、向かったのはお惣菜今半。
大行列の末、人気のすき焼きコロッケを買ってまだまだブラブラします。

ここ人形町は、水天宮をはじめ、至るところにぽつぽつと神社があるのも魅力的。
ちょうど次の週末に開催されるお祭りの準備でなんだか活気づいていました。

神奈川の西側から東京の東側へ行くのは、なかなかエイヤット感が溢れます。
なので、見たいもの食べたいものは出来る限り、と欲張ります。

お腹イッパイだけど、スモールポーション(少量)と聞いていたので、こちらに。

少し前の韓国語のレッスンで、先生こと土曜のこいけはなえさんと話していたら「人形町と
いえばここ!」と教えてもらった老舗洋食屋。

うっかりしていると見逃しそうなお店だし、初見だったらちょっと入りづらい雰囲気なのだけど
ここに行く!と決めていたので迷わずガラガラと扉をあけて「こんにちわー」と元気よく入店。

令和も7年になろうとする現在でこの価格。すごくない?
私は事前にヒアリング済&大好きなオムライス一択です。

お腹イッパイでもぺろっと食べられそうなオムライス。よそん家のお母さんが愛情込めて
作ったみたいな味で、美味しかったです。

走り続けてきた繁忙期のラスト。2日間東へ西へと移動する手間を省くことと、自分への労いの
意味も込めてゆっくり人形町で過ごしてみた感想は

「自分だけの時間を過ごせて大満足」

美味しいものを食べ歩いたという感覚よりも、全ての時間を自分だけのものとして仕えたことが
何よりもうれしかったな。それは何かと考えたら、パット思いつくだけでも、ここから解放されたから。

「明日のお弁当はいくつ?何時に起きればいい?洗濯物は?明日何ゴミの日?プリントお知らせ
出した?洗い物まだ終わってなかった!洗濯もの畳まなきゃ!お米洗ってタイマーかけなきゃ!」

これに加えて子どもたちの報告やら愚痴を聞いたり、不公平のずるいーを調整したりなだめたりが
入ってくる。

これを日々無意識のうちに同時進行でやっていたことに気づき、そしてそれをしなくていい、
言うなれば「頭空っぽにしてOKナイト」が今ここにあることの嬉しさに、小躍りしたくなる気分だった。というか小躍り。

体力温存から始まり、ならば美味しいものを食べようとなり、泊まってみた結果、ひとり空っぽ感を
存分に味わえるという、思いがけない副産物がゴロリとやってきた。

ここまでスッキリするほど、私疲れてたんだな、頑張ってたんだなーと、改めて自分にお疲れ様。
そして、新しい仕事のスタイルとリフレッシュを見つけた気がして、なんだかとってもお得気分。

5月27日 ニホンコン

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。

HPはこちら

おしらせ

6月1日でSAKRA.JP、5周年! 
6年目に突入しました。いつも見てくださりありがとうございます。
引き続き時に役に立たない日々のことをお楽しみください。