他愛もない年女
ニーハオ、ニホンコンです。
地元、浜松に帰省をしておりました。
中学・高校とオーケストラクラブに在籍をしていたニホンコン(ちなみに楽器はチェロ)。
当時毎日のように下校していた4人組がおり、その縁が実は卒業後も途切れずに
ずっとずっと続いていて、なんだかんだと会っていて、今回は5年ぶりに集合。
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13歳からの付き合いなので、お互い何の遠慮もなさすぎる。それぞれの誕生日に
メッセージを送り合うのが恒例なのだけど、毎年誰も覚えていなくて慌てるという、
コントみたいなやりとりを何十年もしている。
今回も前日の「楽しみだねー」も当日の「着いたよー」の連絡もない。ヤキモキして一報を
入れるものの、さして誰もメッセージを読んでいないという始末。
でも誰も何とも思わないし、数年ぶりの再会も一瞬「わー!」だけど「じゃ、行くか」
という感動がゼロすぎる旅の始まり。
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久々なので「学校見に行こう!」と正門スタートでぐるっと一周回る。正門はお辞儀が
マストだったこと、ブルマで外周をマラソンしていたことがブワッとよみがえる。
ちなみに、敷地内にはお作法の宿泊寮がある。「シーツはアイロン台のように、
枕は羊羹を切ったように整える」と教わったのを思い出すが、びっくりするほど
実行できてない自分に、余計びっくりする。
今回の旅は、全員の実家を回るという企画からスタート。
中学からの付き合いゆえ家族も全員知っているので、みんなで顔見せに行くか!と。
親にしてみたら「え?うち来んの?」「顔見たいなんて言ってないし」状態。
頼まれてもいないのに人の実家に全員でドヤドヤ押しかけて上がり込み、
記念写真は恥ずかしいと拒む母親たちを無理やり引き留めて記念写真を撮ってきた。
半ば、いやかなり強引だったけれど、結果良かったし、この時間は時が経つほど
醸成されて複利式に効いてくると信じている。
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学生時代の思い出はやっぱり濃く、先生の言い間違いとか、帰りにこっそり
たい焼き買った話などの何てことないけど強烈な記憶を取り出しては大爆笑した。
それでも個々に記憶している情景がバラバラで、「あんなことあったよねー」
「覚えてなーい!」も続出。その思い出パズルだけで老後は遊べるんじゃ
ないかと思うくらいだった。
そういえば、社会人になってから写真の3人がNYに旅行に行き、私にティファニーの
お土産をくれたことがある。
水色の小箱を受け取り、「わー、大人のお土産♡」と、ドキドキしながら
開けてみたら「自由の女神消しゴム」がギュウギュウに詰められていた。あの一瞬
だけでも「ネックレス?」と期待した感情返せ、と今でも思っている。
という、ひどい仕打ちをしてはされてのン十年。これもまた、よき思い出。
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お昼は洒落込まずに、懐かしの味再びとばかりに、大好きなパスタ屋さん、もとい
「スパゲティやさん」の「お好みスパ」を。
お好み焼きの中にスパゲティが入っているという、古いんだか新しいんだか、
浜松なんだか名古屋なんだか分からないメニューを楽しみにやってきた。
さすが4回目の年女。食べられたのは健啖家の1人だけであとは私含め完食ならず。
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浜名湖に移動して、夕暮れ時に最終便のロープウェイに。地元すぎて全く乗る機会が
ないので、無駄にはしゃいだ。実はすごいイイ所に住んでいたんだなーと、当時の
自分の行動範囲の狭さを思い知る。
ちなみに写真の3人は同じオーケストラで、ビオラとホルンとファゴット(知ってる?)。
ふふふ、ちょっと文化的に聞こえるけど、安心してください。誰も続けてません(笑)
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久しぶりなのに1ミリも変わらないし、全員人の話聞いてんだか聞いてないんだか、
実ってるんだか実らないんだか分からない話を延々としていた。
日付も変わってさあ寝よう、のタイミングから「お菓子食べるか!」と
持ってきたお菓子をバーっと開けて大学生みたいに真夜中まで喋っていた。
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一言で言うならば親戚の集まり。いや、それよりもいい意味で「他愛ない」。
ただ、その普通がどんだけありがたくて貴重かというのを、コロナだったり、
妙齢の年女にとっては、わかりみが深くて浮き上がってこれない。
大盛り上がりで次回は台湾にいこう!なんて盛り上がったのだけれど、多分
飛行機に乗ろうと景色が変わろうと、どうせ夜中まで飲んでお菓子食べるのが
容易に想像できるのだ。
私がよく娘たちに口癖でいう「今のお友達、続くと大人になって楽しいよー」は
割とリアル中年白書。楽しかったなー。
6月20日 ニホンコン
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