初対面のくせに
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ニーハオ、ニホンコンです。
1号高校のPTAバスツアーに行ってきました。
高校生ともなると、授業参観もなく、学校へ行く機会も激減。
県内から一斉に集まるため、近所の友人もいないので、当然母のコミュニティも皆無。
と、思っていた。
が、まさかの「クセツヨ(くせが強い)母」の集団ツアーで、
このタイトル通り「初対面のくせに」居心地よすぎる時間と場だったのだ。
娘の学校は
県立高校にしては珍しい、英語に力を入れている国際高校。
帰国子女も外国籍のミックスの子もいるし、第二外国語はあるし、ディベートも
スピーチもやるという、少し変わったカリキュラム。
そして、そこに子どもを通わせる保護者の母たちも、やっぱり少し変わっていて面白い。
のっけからこれだ、まずはバスの自己紹介。
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最初の目的地まで1時間くらいあったのに、40名の参加者の「半分しか終わらない!」
母たち、子どもの話は3秒で終わり、あとは自分が何してるか、どうしているかを全員、熱く、
延々と語る。長いよ(笑)!
しかも海外話も豊富。本人のみならず娘が今アメリカです来週から韓国です中国です
だらけで旅の序盤で世界一周。もはやお腹イッパイ!
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まずはいちじく狩りに。タイトル通り「初対面のくせに」オープン。でフレンドリー。
かつての同級生みたいな距離で「大きいの取りましょー!これどーですか?」なんて
話しかけてくる。
なんだかエレベーターで「やあ!」といった外国の人とそのままいちじく狩りに
来てる気分。
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次はお酒の工房見学。朝10時だってのに、広い試飲スペースで皆日本酒ガンガン飲む!
下戸なニホンコン、このペースに巻き込まれないように奥のほうでちびちび甘酒飲んでました。
ひとり参加をためらっいたけれど
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お昼は子どもが選択している第二外国語別にテーブルが分かれる。ちなみに
ニホンコンの娘も中国語。
バスの席もくじびきだし、昼食もシャッフル。全てが初めましての初対面。
「お見合いパーティーみたいなシステムだな」と言いながらも、話に花が咲きまくる。
実は去年のバスツアーも検討した思ったものの、知らないコミュニティに1人で飛び込むことに
遠慮して参加を見合わせてしまったニホンコン。今年は連絡先を交換していた
お母さんを誘って参加したことを話すと
「えー私去年も今年もひとり参加です!じゃっ、おみやげ見てきますわ!」といって
颯爽とテーブルを離れて行った。強者!
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午後に寄ったはちみつ工房でも、デモンストレーションごとに「Yeahhhhhhhh!」の
歓声が上がりまくり。ただはちみつ絞っただけで外国のニューイヤー花火の如く
盛り上がり、テンション高めの外国人ツアー状態。
工房のお兄さん、嬉し恥ずかしそうに「あのー・・過去イチの盛り上がりです・・」と。
そしてまたYeahhhhhhh---!ってなる一同。うるさいよ!(笑)
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あ、ちなみに行先は
千葉の南房総。(チーバくんのおなかの辺りといえば分かるかな)
ただ、このツアー、行き先なんてどこでもよかった。
終日バスという密室空間で、ありったけの自分の話をし、他人の話を聴き、
アナタとワタシという関係性をあっちこっちで繰り広げた時間だった。
それは、高校生という子どもでもない大人でもない時期をもつ母として、また
全く予想がつかないこれからの未来という大海原に子どもを送り出す
保護者として、どんな羅針盤になればいいのか、どう航海させればいいのか、
どう手を振ればいいかを確認し合う、またとない機会だった。
「もっと早く仲良くなればよかったー!!」と出会いを惜しむ初対面同士の母たち(笑)。
同士は、近々乾杯を約束し、卒業までの残り時間、思い切り楽しもうと誓って解散した。
帰宅してどんだけ楽しかったかを話す私に、娘たち
「それ、ママもだいぶクセツヨだからね。だから居心地いいんだよ」と。
あ、そっか(笑)
10月17日 ニホンコン