あれ?あの問題どこいった?

ニーハオ、ニホンコンです。
日本中がバスケやらサッカーやらラグビーやらで沸いている間に、
少し前にスーパー盛り上がった「あのネタ」がどっか行ってしまった。

福島第一原発の処理水の件で中国が猛批判、てやつ。

あの一件で、また中国と日本が遠のいた、というか溝が埋まらないまま
どころか、やや深くなったような気もしてならない。

ある友人から「中国どうなってる?」と聞かれ、思い切って北京上海広州
にいる友人に思い切って連絡を取ってみた。今日はそんな話。

中国人てこんな人

よく言われているのは「北京の人が政治の話をしている時、上海の人は
不動産の話をする、そんな時に広州の人はビジネスの話をする」と。

そのくらい、土地が違えば気質も違う、というたとえ話。そして、
笑うくらいそのまんまの反応だった、という。

上海に居る友人は日本人なのだけれど、「全然変わらない、むしろ中国の人に
毎日優しくしてくれてありがたい」と、異国の地で生活しながらも現地の
方に助けてもらえている日々のようだ。

広州の中国人友人は「あー、そんな話もあるよね。でも私また10月に
行くからお茶しましょ♡」とのんきな返事が返ってきた。逆にずっこける!

横浜。70Fからの眺めって全てがミニチュア

が!

さすが中国の首都、北京は違った。モーレツな勢いのWechatが届いた。

「それでも海の幸は食べるつもり?」「この件に関しては日本は不利だと思う」
「この環境汚染について、日本はどう考えてるの?」

もはや私、外務省大臣?うそうそ無理無理、やんわり日本代表になってるのが困る!
こういうとき、「友達」という関係があっても尚、反対意見や言いたいことがあったら
ハッキリ意思を伝えるのが北京の人。

突然ですがミシュランに掲載された香港の麺やさん。新宿にありますがオーダーが難解すぎる!

さらに続く。「ものすごいざっくり言うならば、中国人は何でも食べるよ。
食べるけども今回の件に関しては無理だわ」と。

こちらからも「いや~、とはいえどうよお宅は。中国の原発から放出されるほうが・・」
って喉元まで出かかったのだけれど、どうやらお互い持っている情報がレベルや内容が
違いすぎるようだ。

(日本の「処理水」は中国語で「汚染水」と表現、ここからまず違う)

形の合わないパズルで何もできないのと同じ状態。UNOと花札でポーカーやろうぜ、
みたいな議論。こりゃ平行線どころの騒ぎじゃない。

もちろん、今回の海洋放出に関しては、日本人にとっても「はぁ?」だったかと。
誰が「イイヨ」と言ったんだろう。国民誰も同意してないんだけどな。

なんてことを伝えると、

「じゃあ、日本の人は反対と思うなら、どういう行動で意思を伝えてるの?」と。
ああ、そういうところ、私は弱いっす。そして北京っ子は毅然とした態度を取る。

もはやどうやって終わればいいか真面目に分からなくなってくるやりとりの応酬。
もうなんとかこうとか、相手が思うことをぜーんぶ聞いて、私が思っていることや
感じていることを伝え、なんとか友情を確認し合って終了した(よーな気がする、
と願っている)

月並みなことしか言えないけれど、人も国も対話が必要だよなーと。
これが不足すると、やっぱり不信感から攻撃的にもなるし、対話と理解あってこそ
人は歩み寄れるのではないかと。ホント、キレイごとなんだけど。

ヘトヘトになった私のもとに、これまた広州の友人が。

「朝、コーヒーを飲むとあなたのことを思い出すんだよねー。また日本で
美味しいコーヒー飲みましょう♡」って。ズコーッ!

ところ変われば。そしてひとくくりに中国人日本人というけれど、結局
人の考え方も個人で違うのだ。

っていうか、あれ?あの問題どこいった?全然ニュースになってないんですが。

辛さは10が一番マイルドで、数字が小さくなっていくにつれて辛くなる。って分かりづらい!

9月12日 ニホンコン

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。

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