おいしい生活

ニーハオ、ニホンコンです。

「おいしい生活」、小さい頃にどこかで見た or 聞いた記憶が。

そうそう、80年代の西武百貨店のキャッチコピー。後に調べたらかの有名な糸井重里さんが
考案したという、なんとも時代感溢れる一言かなと。

オシャレで、知的で、都会的な響き。田舎の小学生にはさっぱり理解できなかったけど、
大人にはそーゆー世界があるんだと、勝手に思ってました。

私的おいしい生活、おいしい時間はこんなです。

大人も大人、もう50を超えた今、オシャレでもスタイリッシュでもなく、池袋の中華。紹興酒で乾杯
していました。それでも、私にはガッツリと「おいしい生活、おいしい時間」がありました。

不定期に定期開催をしている中華を囲む会で、今宵ご一緒したメンバーは終始気持ちのよい仲間で
何がそんなおいしい時間だったのかを、オイリーな中華と共に消化するのにほぼ半日ほど費やして
しまった。

ご一緒したメンバーは、みなさん物知りで、大人で、自分の考えをちゃんと表現してくれ、
それでいて相手の話を聴きいってくれる。これぞ私が思うオシャレで知的で都会的な
おいしい生活の人々なんじゃなかろうかと思うくらい。

茄子の揚げたの。美味しかったなー。

でも、ただおいしい生活じゃあないんだな。なんだろう、きっと大変なことも嬉しいことも
頑張ったことも沢山あるというそれぞれの経験を、決してひけらかすわけでもなく、強要する
訳でもなく語れる。

時に誰かの悩み相談は、笑い飛ばしたりもしながら、どっちの目線にも立ちながらあたたかい
言葉を掛けられる。その場全員が持ち合わせている想像力と優しさと、言葉の上手な選び方は
やりとりを聞いているこちらが、当事者ではないのに勝手に癒されるような気持ちになる。

オーダーしたらあっちゅーまにバババと出来上がった料理たちがずらりとテーブルに並ぶ並ぶ。
北京ダックも半羽頼んで、巻き巻きしながらお喋りに花を咲かせる。

よく食べ、よく笑い、好奇心も胃袋も旺盛に、話題も盛りだくさん。友人の言葉を借りるなら
「興味のあることや好きなこと、大事にしてること等が緩やかにリンクしあってる」という
今回のメンバー。

実際これからやってみたいことの話題では、旅ではなく「暮らす」というキーワードから
まさかの同じ北欧エリアと同じ暮らし方を考えているという共通点も見えたりして驚き。いつも
「へー、すごいね。それでね・・」とスルーされるのに、こんなにも盛り上がるとは(笑)

これまでの人生曲線バナシで意外にも中華や香港繋がりがあってお仲間ゲットな気分だったり、
知らなかったお酒の話や地方の話、などなど、興味深々なことばかりでずっと話せる&聞ける
くらいで、サヨナラしてからもすぐにまた会ってあれこれ話したくなるほど。

108ものメニューがある老舗ガチ中華にて、選べたのはたった数品。もちろん私たちの暮らしの中
でも、幾万人もの人がいる中で、ご縁あってこうして乾杯でき、いろんな情報と感情とオモシロを
それぞれ交換をしながら過ごした時間。

もう、いただいた料理はもちろん、その場の時間と会話のすべてがおいしくて、帰宅してから既に
半日たった今でも大大大満足すぎてこちらに書き留めています。

おいしい生活。小さい頃に想像していた80年代的都会のイメージとは違うけれど、おいしいご飯を
囲みながら、そこでの会話や心地よさ、共感して握手したり、肩を叩いたり、ぜーんぶの時間を
含めて、令和版私的おいしい生活こそ、ここに在り!と大きな声で言いたい気分です。

9月8日 ニホンコン

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。

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