冥途の土産にメイドカフェ

ニーハオ、ニホンコンです。
メイドカフェって行ったことあります?

私、まさかのメイドカフェデビュー。自分でもびっくり!

事の発端は

まさかの80オーバーの母からの提案。「お嬢様って言われたい!」と。ビビる!
最近は何でも感でも「冥途の土産だから!」と煽り、母の好奇心の赴くまま
あちらこちらへとお供しております。

が、まさかの冥途の土産でメイドカフェに行くとは思わなんだ!

なんでも、NHKの「ドキュメント72時間」という、同じ場所で72時間定点観測を
する番組があるのだけれど、それで取り上げられて行ってみたくなったらしい。

NHKのドキュメンタリー見て行ってみたくなるんだ!というのが素直な感想。

時分が齢80を過ぎた時に、秋葉原くんだりまで赴いてメイド喫茶に行きたい!
いうエネルギーと好奇心と脚力があるのかと言われると即答で否。

改めて母のアンテナの高さと柔軟さ、そして朝早い新幹線に飛び乗るフットワークの
軽さに感服、脱帽、ひれ伏します。

さて、行きますか、いや、帰りますか

目指すは秋葉原の老舗。もう何日も前から予習。アプリをダウンロードして
当日の整理券ゲットに備える。嬉しそうな母を建物と一緒に記念撮影してあげる。
英会話の仲間たちに報告するんだとか。

その建物はずらっと上から下まで全てメイドカフェゆえチャットGPTに
「ねえねえ、初心者が行くなら何階がベスト?」などと聞きながら
とある階を目指す。

ちなみに来店のことを「お帰り」と言って、退店するときには「いってらっしゃいませ」と
見送られるのが常。

もう、どこがオラの家でどこに向かってどこに帰るのか、その矢印の方向とやらが
分からなくなってクラクラする。

しばし待ちます。

待つのはこんな雑居ビルの階段。たまーに開くドアと「いってらっしゃいませ~」という
甲高い声、そして謎なんだけど「不思議なくらい甘~い匂い」が漏れてくる。

なんだろう、この匂い。飴を煮詰めたような、それでいてちょっとお化粧品みたいな匂い
というか。行ったことないけど「チャーリーとチョコレート工場」の中みたい。

そのくらい不思議で、この世のものではないような香りが漂い、再びクラクラする。

ひみつのお約束ごと諸々

列に並ぶこと20分くらい?あと1組のところでお約束ごとの紙を渡されます。
この④の写真は私も実際にやんわり可愛らしく制されたくらいホントに厳格。
メイドさんとお写真が撮れる有料プランがあり、それとの線引きがきちんとなされています。

いざ、入店~、というか「お帰りなさいませ~」

いざ、あの甘い甘い世界に吸い込まれます。鼻の奥からなのか脳天からなのか分からないけど
沢山のメイドさんが一斉にニコニコしながら「お帰りなさいませ~」と出迎えてくれる。

ああ、これは白昼堂々の白昼夢、さっき秋葉原から歩いてきました観光客ですという
現実をひきずったまま、異空間なのか魔窟なのか、はてまた竜宮城なのかもしれない、
甘い甘い匂い漂うこの空間に吸い込まれていくのです。

いや、長くなるので、また来週話します。こうやって書いている今も思い出しては
やっぱり不思議空間だったため、あれは令和の竜宮城ではなかろうか、と思っております。

2月10日 ニホンコン

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。

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