バリで何を持って帰ってきたか
バリ話、4回にわたり書いてきましたが、今日で最終回です。
旅であって、旅でない

禅問答みたいなこと言ってますが、今の感覚に近いのは、こんな気持ちかと。
思い出す度に、ぐぐぐっと自分に立ち返るような気持ちになり、感動アゲイン。
確かに、飛行機にのって移動してピラティスしてご飯食べて笑ってプールにドボンして
きました。動かしたのは自分のBODYなんだけど、BODYで体験した先に、圧倒的に
自分の内側が動きました。
この内側ってのは上手くいえないけれど、自分の奥に重りとなって沈み、今日も
ずっしりと私を支えてくれています。
自分の感覚、それが正解

アタリマエのことなんだけど、多分、これに尽きるんだと思う。
過ごしていくうちにじわじわと感じる、「その人の存在そのものが、自由」というか。
リトリートだけれど、いつも皆でという空気がゼロ。割と、というよりかなり自由。
クラスも、朝も、オプションも出る出ないも自由。
何を選択するにしても、周り、じゃなくて自分の感覚に素直になっていいよ、ということ。
例えば私の場合、最初はちょっぴり家族を置いて自分だけ優雅な時間を過ごしている
ことに、ちょっぴり後ろめたい思いがありまして。長い時間で形成された「お母さん」
から、ぼーんと外れたところに居ることに、嬉しい筈なのに、むず痒い思いを感じた
んだろうなと。
素敵なホテル、優雅な時間、美味しいご飯の上げ膳据え膳。うっとりしたい中、
携帯にじゃんじゃん入る忙しそうな家族ラインのやりとりを見て、「わわわ、
私ばっかりいい思いしちゃって・・」とお母さんに戻ったり。
でも、時間の経過とともに、自分の直観と感覚だけで動けることに慣れ、
というか思い出し「遠慮しなくていいんだ、送り出してくれた家族に圧倒的に感謝
して、その後はもっと自由でいいんだ」と感覚的にマルに。
自分の感覚を思い出した後は、モヤモヤも晴れやかで、旅全体を味わい尽くして
帰ってくることができました。
皆で楽しむもひとりも、おめかしするorすっぴん、出かけるも静かにステイも自由。
自分の感覚に正直に従うこと、それが正解であって、そのまんまで十分だったな。
みんな持ってるから

先週書いた「私は何も持っていない」という言葉、滞在中ルームメイトとも朝から
この話でひとしきり。ヨガに行く予定を完全スルーして話し込んでいたっけ。
頑張らなきゃいけない、とか、キラキラしてるのが素敵、という少しフンワリした
ものに自分がゆるっと突き動かされていて、周りを眺めては時に己を押し込め、
時に焦ったり、時に落ち込んだりすることもあったり。
そんな中で出たこの話題。そして最終日のブレスワークでの言葉。そう思うのは
自分だけじゃないんだ、そんな気持ちになりました。
帰国してから、ふと思い出した言葉が。
数年前にご近所さんと散歩中に、彼女が言っていたのが印象的だったなーと。
関西の人だったので、言い回しが関西です)
「私、草とか木ぃとか見ると感動すんねん!ほら見てみい、この雑草とかすごない?
『あーあ、自分やっぱ薔薇がよかったわ』なんて言えへんやん、一生懸命ここで
自分の命を全うしてんねん、すごない?」
と。このくだりを時々思い出しては、クスッとなるし、そして「確かに」と思う。
うっかりすると、明るい花がいい、と思ってしまいがちなんだけれど、いやいや、
そのまんまで全然よくって。一番その魅力に気づけていない、見れてないのは
他でもない自分だったりして。灯台モト冬樹、もとい、もと暗しは己です。
その自分らしや魅力の目指すところを決めるのも、自由だったりするのかな。
ガッツリと努力するのも、アリ。子育てや家族とのバランスを取りながら心地よい
範囲で外と繋がるのも、もちろんOK。自分のペースを大事にして、敢えて動かない
選択をする時期があるのも、言い換えれば充電期間と呼べたりするんじゃないかな。
遠くを見たり周りを見る前に、自分の足元を見ることも大事だな、と。
そのまんま自分、継続中
私がニホンコンを「書く」ということを通じて定期的に思い出しています。
そして旅で持ち帰った「そのまんま自分」は、今だ継続中。
2025年、もちろん楽しいこともあったし、気持ちの中でしんどいなあと思う時もあった
けれど、ラストスパートのバリでこういう感覚を掴めたのは良かったし、ドラマでいう
ところの伏線回収みたいな気分です。
もしもまた迷う時があれば、自分の記事を4回分読み返してここに立ち帰ろう、
今はそう思っています。
このNOBI by NORIKOリトリート、自由もあるわ楽しすぎるわ、果てまたぐわっと
揺さぶられるわその後ドでかいもの持って帰ってくれるわで満足度500%、サイコーです。
ここを正月と決めて、毎年初詣みたいに参加したいな、来年の夢&目標です。
リトリート、改めて思い出しても良かったな。2025年最後に出会ってくださった
メンバーの皆さんに声を大にして「ありがとう!」を伝えたいな。
この想いが届きますように、そして皆が世界のどこかで笑っていますように。
12月16日 ニホンコン
