すべては冥途の土産です
ネイホウ、ニホンコンです。
香港旅記録、まだひっぱります(笑)
ン十年ぶりの母との香港。次来ることは・・もしかしたら無いかもしれない!
やり残したこと、ちょっといいなと思うことはやろうじゃないか!ということで
ホテルのグレードを宇宙レベルに上げてみました(ワタシ比)。
ペニンシュラホテル

まあ、香港を知る人なら1度は憧れるのです。「半島酒店」こと、ペニンシュラホテル。
よくここを待ち合わせにしたり、街のお手洗いがどこも有料時代だった時代には
いくばくかのチップを支払うならば迷いなくここを目指したもの。
28階にあるフェリックスと呼ばれるバーは、宿泊客でなくてもフラッと寄れるので
よくゲストを連れて行って最終日に夜景を見ながら飲んだもの。が、一番景色が
いいのは「フェリックスのお手洗い」だってことは最後に言う(笑)
もう、母の冥途の土産話にこれをひっさげてもらおうではないか。
とばかりに、今回の旅は「ペニンシュラに泊まってアフタヌーンティーをいただく」。
これだけを決めて行ってみました。

部屋はそう大きくないものの、細やかな心配りが随所に。
毎回フルーツが盛られていましたが、やや「剥くのが手間」系(笑)
奥の緑色のスターフルーツなんて1回くらいしか食べたことないぞ、と思いながら
いただきましたがなかなかの酸味。

いろんな扉をパタパタしてたら出てきた茶具。せっかくなので中国茶いただきました。
少し出かけるだけですぐに部屋がキレイになり、充電コードが巻かれていたりなど、
もう小人さんがいるんじゃないかと思うくらい、ちゃっちゃと色んな事が整っていく。

メガネ(ド近視なので牛乳瓶)を置いたまま出かけたら、帰宅時にはメガネ横に「メガネ拭き」
が置かれていたりするなど痒い所に手が届く、ならぬ「痒くもないところまでかいてくれる」
という至れり尽くせりさ。


アフタヌーンティーは中二階にいるオーケストラの生演奏を聴きながら頂くという優雅さ。
ただ、食が細くなっている中年のワタシと高齢の母にはバターと小麦粉が重たく感じられ、
全て胃袋に収まらず。
少しだけ頂いて部屋まで持ち帰り。その日の晩も、次の日の朝もスコーン食べてました(笑)。
いうならば「富士屋ホテルみたいなものだろうか」
歴史があって、少し落ち着いていて、だからこそ照明も少し落とし気味にして、ザ・クラシック
とはこのことか、と、さして文化的でもない頭で考えてみる。
とはいえ、夜の室内は明るさマックスにしてもしっとりとしていて、「字読めん!」などと
騒いでいたりしまして。

街の喧騒とB級グルメばかりの香港メモリー、今回は重厚で荘厳で、知らなかった香港を
垣間見れました。
今回の旅は、細かいことを忘れてしまっても、きっと今回のメインイベントのホテル滞在の
ことは、母も私もいついつまでも覚えてておこうと思います。
10月28日 ニホンコン