2度目の高校受験、志望校探しの旅

ニーハオ、ニホンコンです。

受験生の母です。今年は高校受験です。

2回目の高校受験、余裕!と思いきや

全くもってド素人状態。全然わかりまへん(笑)

2回目ゆえ、受験のシステムこそ理解しているけれど、志望校選びの基準や価値観などが、
1回目と全く違うので親子ともども混乱の渦中。

もう、あまりにも分からな過ぎてスポーツ観戦してきました(笑)

初めて訪れた体育館の道すがら。素敵な並木道を見て「わー!北京みたい!」とかつての
アナザースカイに思いを馳せる母。たしかに中国の大学は巨大で、構内はこんな感じで
涼しい木陰ロードなんかもあって、一般の人も普通に通り道に使ってたりとノンキだったな。

娘2号としては何のこっちゃ、なのですが取り急ぎ体育館に向かう。

ウィンターカップの予選を見ながら気分転換。残暑厳しいこの時期にウィンターだと?
と思いながら、もはや今が何月なのかが分からなくなる。

選択のパラドックス

高校受験、もう数多ある学校から好きなところを選べるわけですが、ここが落とし穴。
最近読んでいる脳や心理学の本によると、人の幸福度は、選択肢の数ではないそうだ。

選択肢が多ければ多いほど「自由で幸せになる」と思うけど、実際には多すぎることで
それが不安や後悔、決定後の満足度の低下につながるという心理的現象があるという。
これを「選択のパラドックス」というんだとか。

50種類のシャンプーから選んで購入した人より、5種類しかない中から選んで買った
人のほうが購入後の満足度が高いという実験結果があるんだとか。

大人だってそうだ。山ほどあるNetflixの動画をスクロールしながら、何が観たいのか
分からなくなるし、ファミレスのメニューなんて和洋中全て食べたくなるわけで。
ああ!あれにすりゃよかった!なんて思って「一口ちょーだい」っていうのがオチだ。

そう思ったら、数多ある高校から「どこ行ってもいいよ」なんて言われても、そりゃあ
迷うに違いない。だからこそ偏差値と距離などである程度絞り込むものの、それでも
まだまだ多い。

娘2号は、友人に志望校選びについてヒアリングしまくり、友人なりの選択基準や
価値観を聞きまくった結果、どれも正論すぎて余計混乱している現在(笑)

シャンプーと高校は違うけど、数校まで絞れるのが理想。

1号の高校見学の道中。結局この鬼のような坂の学校に通ったっけ

それでも高校受験は面白い

と、1号の経験で実感している。

数ある選択肢の中から迷う(今ここ)⇒絞る ⇒判断する⇒腹くくって決める
という一連の行為。

それ自体が最後は自分との闘いになってくる。校則の厳しさや部活の有無、
通学路や進路、すべてひっくるめて自分がフィットするものは何か決めていく。

その過程では自分が納得できるのか、とか楽しめるのかを想像するしかできない
けど、自分にとってこだわりたいところと手放すところを模索しながら最適解を
自分で導くのみ。

ここから数か月どんな動きを見せるのか、それこそ「成長」と信じ、あれこれ
茶々を入れ、彼女の脳内では何が起こっているんだろうと期待しながらも、
ここぞの瞬間ではぐっと口をつぐむ覚悟でおります。

9月16日 ニホンコン

追記:大人も同じ。何してもいいよ、と言われると何していいか分からない。
だからこそ、子どもたちが自分の価値観で判断して進路を決めるように、
自分の価値基準って何だろうって考えてもいいのかな、なんて。

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。

HPはこちら