久々のお江戸
ニーハオ、ニホンコンです。
久々のお江戸、建物の多さと人の多さで体感温度が2度くらい上がる。

9月に入る前に一旦髪の毛を切ろうと、25歳の頃から25年通い続けている美容院に。
独身時代から通っているので、お互いの家族のことやキャリアのことなどはツーカー(笑)
今回も近況キャッチアップで大爆笑したり涙しながら互いに激励して癒されたりの数時間。
2人とも東京の都心部に住んでいたものの、今はその場所を離れてお互いにそれぞれが
子育てしやすい場所を選んで住んでいる。なんかそれも感慨深い。

時間があったので、表参道から渋谷までぶらぶらと。
若い頃は両手で受け止めきれないほどの情報と、24時間眠らない街さ加減、あとは大量の人人人が
たいそう刺激的だと思っていて、一生ここに住むものだと思っていたっけ。
それがひとたび子どもを産むと、こんなにも情報が享受できなくなって、24時間出歩けなくなる。
子どもを産んで数年かけて、ゆっくりゆっくり自分の価値観が細胞レベルで少しずつ変わって
いったのを覚えている。

それでもトーキョーはやっぱり面白い。渋谷駅までの坂道を下りながら「あれ?なんか
ここらへんに行きたかったお店があったような・・」と記憶をたどると、そうそう、
少し前にできたという、ブリティッシュショップ(要はイギリスの食材を売ってるお店)が
あったなと。私が大好きな英国人のスタンドアップコメディアンの人が紹介していたっけ。

すぐに検索すると通りを挟んで向かい側。自分の過去の記憶力グッジョブ!まだ衰えてない!
と自画自賛しながらショップにたどり着く。

おススメを忘れてしまったのは痛かったのだけど、ここは嗅覚で1つだけ圧倒的減りの早い
クロテッドクリームのアイスを頂くことに。

小さな店の中にはスタンディングではあるけれどイートインコーナーもあり、ひとりで
アイスを食べながら店内を見渡す。昨今の円安の影響で売られている食材は「やや高め」
ではあるが、もはやそれが物価高からなのか、ポンドの影響なのかがもはやよくわからなく
なっている。
全然馴染みの薄い、でもそこはかとなくオシャレで「英国でござい!」と鎮座する
クッキー、シリアルや調味料などを眺める。一瞬イギリス気分になるものの、それが
それが味わえる東京に、当時から思っていた「東京で手に入らないものは、ない」を
確信しながら、面白いなーと思っていた。

渋谷駅は、もはや七変化を遂げる生き物のごとし。いつも代謝していて、訪れる度によく
分からない導線になっていたりする。
家から1時間の距離、ちょうどフルマラソンの42キロ程度しか離れていないにも関わらず、
急に気温が代わり、全てがガラリと姿が変わる。普段ビーサンでぺたぺた歩いている
自分なんかには、到底処理できないほどの量の情報が降り注ぎ、ここで朝から晩まで
何なら朝まで働いて遊んでいた自分を思い出す。
確かにかつてそこに居た自分と、今はまた違うステージに居る自分。東京で歩いていると
その当時と今の世界線が交錯するような気分で、ひとり楽しんでいるのです。
束の間のニホンコンの夏休み、お江戸編でした。
8月26日 ニホンコン