酸っぱいレモンをレモネードに

ニーハオ、ニホンコンです。
最近友人と話していた内容が、割と心に残ってたので、今日はそんな話を。

SNSで見る誰かの幸せ

すごい時代になったもんだ。誰かが美味しいものを食べたこと、
楽しい旅行に行ったこと、誰々とドコドコで集ったなどなど、色んなことがSNSで
知れる現在。

幸せの基準は人それぞれで、ブランドのカバンを沢山持つことに幸せを覚える人も
居れば、他人や動物を愛でてお世話をすることに喜びを感じる人もいる。ずっと
自分の好きな趣味だけをしていたい人もいれば、ワイワイと誰かと一緒に
居ることに心底幸せを感じる人もいる。

コーヒー豆を買いに行くってのは、なかなかイイ時間

そこには、日常の「ハレ」が並んでいて、「ケ」はあまりない。更に言うなら
「ちょっぴり苦しいことや涙が出るような辛いこと」は殆どといっていいほど
上がってこない世界だ。

日々それに触れていると、自分の幸せの基準がある筈なのに、誰かの幸せ
報告に、ちょっと羨ましくなったり、自分だけポツンと成長していない気分に
なって焦りを覚えるよね、なんていう話を笑いながらも、笑えなかったりしながら
話していた。

酸っぱいレモンだらけ

人はそんな単純なものではなくて、もっと感情のひだひだが縦横無尽に体中を
巡っている複雑怪奇な生き物だと思っている。

「幸せ続きだと、そうじゃない人の気持ちが分からなくなるんだよね。
痛い経験をして優しくなれたり、その痛みに寄り添える人になりたい」と
友人はしきりに言っていた。

ちなみに私にも、SNSには上がらないお悩みや大病の経験や泣きたくなるような
日常も、ごまんとありました。いや、今も大なり小なり探したらあるかも。

2号の部活→塾の送迎、部活ライフも甘酸っぱいことが沢山

でもそれはさすがにSNSに書かない。というか書く時期を待っているというか。

自分が悩んだことや苦労した経験を自分なりに咀嚼して、そこから何かを掴んで
立ち上がってガハハと笑い話に変えられる時になったら、大いにシリーズもの
としてようやく書けるというものだと思っている。

最近見たアメリカドラマの一節で、今の心境にぴったりなセリフが出てきて
思わずメモをとってしまった。

「人生がどんなに酸っぱいレモンを差し出してもレモネードを作ることはできる」

どんなに辛いことでも、その経験を乗り越えて糧にしたり良い結果にすることができる、
という内容をレモンとレモネードで表した表現。もう、分かりみが深すぎて感動。

そう、日常なんて酸っぱいレモンだらけ。それを「すっぺーー!!」って言いながら
大量のレモンをかじったり絞ったりしながら、何とかこうとか知恵を絞ったり
ヒントを得たりして、結果美味しいレモネードに変えることができるってものだ。

その時にはじめて「ああ、酸っぱいレモンの意味が分かった」って言うんだろうな。

そのレモネードの制作過程の中で、たまに食べたオレンジがすんごく甘く感じたり
して「ねえねえ聞いて!こんな甘いオレンジが!」なんて言うのがSNSだったり
するのかな、なんて。

甘いオレンジを日常的にたっぷり食べられている人も素敵ですが、私はどちらか
というと「酸っぱいレモンからレモネード」こそ、その人の魅力や個性になって
いくんじゃないかな、なんて思ってます。

我が家の新聞は

我が家がお正月に書いている家族新聞では、やっぱりハレのことがメインになります。
先に言っておきますと、それは「敢えて」です。

レモネードの話も書きたいのだけれど、「お正月からちょっとしんみりした話題で
ご挨拶するのは辞めよう」という方針から。

とはいえ、レモン話のほうがむしろ多いくらいな我が家、新聞は「365日暮らしてる
中で見つけた人さまに話せる出来事TOP3」くらいの軽さで読んでもらえればです。

いつかレモネード新聞でも作ったら面白いかもだけど、それは敢えて飲みながら
語りましょうぞ。

先日も明るいうちに集合したのに、気づいたら終電逃すかの勢いで飲んでは
語ってました。恐るべし、酸っぱいレモンとレモネード!

これは先日食べた中華の串串香、酸っぱいというより、辛くて、そして美味しかった!

6月24日 ニホンコン

追記

ちなみにドラマの本編で言ってたセリフは

There is no lemon so sour that you can’t make something resembling lemonade.

英語特有の「二重否定文⇒肯定文になる」っていう超絶苦手分野です。

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。

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