幸せなさよなら。

おはこんばんちは。飯塚です。

こちらは月曜日から学校も始まりました。正月明け早々寒波で路面も全て凍ってしまって。

よく言われる

「アイルランドは寒いでしょ」

「アイルランドは雪どれくらい降るの?」

実はそんなに気温は下がりません。雪も基本的に降らないのでスタッドレスタイヤやチェーンを持っているのは稀。

というわけで道路が凍るとみなさん運転は控えます。雪が降ってるわけでもないのに生活が止まるの、不便!

あ、しかし何やらここ数日はフランス、オランダ辺りは大雪らしいです。ちょっと羨ましい。

私の住むエリアはアイルランドで一番温暖らしく、先日もう咲き始めた水仙を見つけました。

家の前の道がトゥルトゥルな朝9時。

お葬式に出席してきました。

2ヶ月くらい前に夫のお祖母様のアンティーク食器をごっそりいただいた記事をここでも書いたのですが。

大量のアンティーク食器を頂戴しちゃいました。

そのお祖母様が大晦日の日に89歳で亡くなりました。

認知症になって7年、老人ホームに入所して3年、ここ数ヶ月はほぼ食事もできない状況という事もありサポートしている家族にとっては「その時がきた」というのが正直な心情だったよう。

とはいえ、義理父よ、子供達の前で

「12月31日に逝ってくれて良かったよ!もし1月1日だったら老人ホームに1月分の入居費€3000を払うところだったんだから」

なんて言わないでください!

何も知らない私に子供達が得意げに話してくれてどう反応すればいいのやら。

正月早々に初笑い、どころか苦笑い…。

アイルランドはお正月は元旦だけが祝日、二日からは日常に戻る事もあり、先週末無事にお通夜と葬儀が執り行われました。

お葬式に行くのに子供達にもちゃんとした服を着せなければならない。私も喪服ないし、どうしよう。

夫は

「黒にこだわらなくていいんだよ。派手すぎるのとかじゃなければよそ行きの格好で大丈夫。」

本当かなぁ、と、とりあえず全員「よそ行き」を着ていざ出発。

4歳児は赤いコートもオッケーらしいです。自由だなぁ。

あー、私の服きつくなってるなぁ、やっぱりダイエットしないとなぁ…。

私達が教会に到着するともう殆ど皆さま集まっておられて。教会のドアが開き中に入るも暖房は点いていないらしく普通に寒くて全員コートは着用のまま。

子供達、式の最中きちんと静かにしてくれました。

ちなみに日本みたいに「受付」も「香典」もありません。参列者は手ぶらで参列します。

親族男性陣で棺を教会から運び出し霊柩車へ。

日本だと火葬、49日の法要でお墓に入りますが、こちらは火葬もなく、そのままお墓に入ります。

寒波の夕暮れ時、気温はぐんと下がるけれど、晴れてて良かった。

無事に全て終了。最後に全員で食事に。

町の郊外にあるゴルフ場のレストランにそれぞれ車で集合。

ブッフェ形式のお食事でした。メニューはスープ、サンドイッチ、フライドポテト、ソーセージ、フライドチキン。

ドリンクは有料で各々頼みます。挨拶など堅苦しいものは一切なく。

服装もコートの下に喪服を着ている人は皆無。男性はジーンズ、ニットもベージュや紫など自由。

日本みたいに喪服着てしまうと逆に浮いてしまうではないですか。

やっぱり事前に周りに話を聞いて合わせるの大事なんです。

お祖母様の親族は6人の子供達とその家族。

アメリカに住む叔父さん、ドイツに住む従姉妹も駆けつけて夫も10年以上ぶりに従兄弟達と再会しずいぶんとお酒が進みました。もちろん帰りは私が運転、という事で。

2時間の食事会、我が子達も従兄弟の子供達も仲良くなれて走り回り楽しかったよう。

夫とも話しているのだけど、

「親戚と会うのは結婚式か葬式なんだよ。これからは葬式なんだよな」

って日本でも全く同じこと言うでしょう。

89年の生涯を閉じてたくさんの子供達、孫達、ひ孫達に送られるのは幸せな最期です。

ご冥福をお祈りします。

いただいた遺品は大切に使わせていただきます。

アイルランドのどこのご家庭にもある陶器もいただいた。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。