10年経った。

おはこんばんちは。飯塚です。

子供達、学校終わりまして、２ヶ月の夏休み突入です。

好天続きだった5月に比べてちょっと涼しくなったり雨が増えた6月。さてさてここから挽回して夏を楽しめるといいのですが。

2013年6月28日にアイルランドに来ました。

今月はこのSAKRA 始まって3年目、また昨日、というかこれを書いている今日現在でアイルランドに来てちょうど10年経ちました。

10年で2回引っ越したり、家族が増えたのは大きな変化。

今は専業主婦ですが、アイルランドに来てすぐ子供ができる前はパブで調理の仕事をしたり、長男が2歳の頃にアメリカ系IT企業のアイルランド支社に籍を置いた事もあったり。（写真はなに一つ残ってない）

アイルランドに来た2013年6月28日。

夏至過ぎたばかりで朝は4時過ぎには鳥が囀り始め、夜は10時過ぎてもまだ明るく、時差ボケ解消のために早朝散歩などした記憶がある。

その年の夏は暑く（もちろん20℃〕晴天が続いた。（表紙写真は2013年夏）

会う人会う人に

「今年のアイルランドの夏は暑くて当たり年よ。あなたはラッキーね」

などと言われた。

当時はまだ「20℃で晴天続きは異常」みたいな認識だったのに、いまやそれが夏の定番になりつつある。

新参者の私ですら温暖化を実感するのだ。

あの頃は本当に会話に入っていけなかった。

イギリスで語学学校に通い、一人で世界旅をした事で英語は「結構出来てる」とちょっと自信があったのがただの勘違いだとうちのめされるほどにアイリッシュの会話が分からなかった。

夫の友人達の会話は何を話しているのかまるで理解ができずに落ち込んだ事は数えきれない。

アイリッシュの英語は早いし訛りが強い人が多い。

夫がカナダに行った際にはカナダ人すら彼の英語が分からなかったらしい。

今はだいたいの会話は問題はないものの、テレビや話す人によってはまだ聞き取れない事はある。

言葉を修得する難しさ、今も尚しみじみと痛感するばかり。

ちなみに、私の「日本人訛り英語」も人によっては全く聞き取れないらしい事は彼らの反応を見ればわかる。

「この人なんて言ってんのかなぁ」

って顔は意外と相手にバレます。私も以前よく英語聞き取れなくてテキトーに笑ってごまかしたの、あれも実はバレバレだったんだな、って逆の立場になって痛感したり。

私の英語問題はいつか書こうと思いながら何故かおざなりになったままで。（興味ありますか？）

実は一生車は運転しないと思っていた。

車の運転ができなかった始めの数年、公共交通機関がまるで整ってない場所に住む不便さに耐えられず、意を決して日本一時帰国時にマニュアル運転免許を取り直した。

この10年で一番正しかった決断はこれだと思う。

免許を取ったのは学生時代。ただ、運転の才能はゼロだと自覚して日本にいた頃は自分は一生車の運転など無縁だと思っていたけれど。

今となってはやっぱり運転できて良かったなー。と日々実感している。

田舎暮らし、車なかったら生活成り立たない。車運転できてこそ自立してると感じるし、自由って大切。

マニュアル車がメジャーなアイルランド。運転し始めの頃は駐車場や一時停止、坂道でいちいちエンストしていたし、そもそも車幅感覚も怪しくて車体はダメージが目立つ。

子供達にも

「ママの車はちょっと恥ずかしい」

とまで言われるけれど。

とりあえずまだ新車に買い替える気にならない。

また、どんなに運転に慣れても東京の首都高などはとても運転できる気がしない。前回の帰国で東京の人の車庫入れ、天才すぎてビビった。

総じていい変化が続いている10年です。

10年近くい田舎の濃いコミュニティにいると顔見知りも世間話する人もたくさんできた。

日本にいた時は車など必要がない都会暮らしで、飲み歩いたりショッピングも好きにできて独身時代を謳歌していてそれはそれで楽しかった。

とはいえ、子供達と日本の都会に住みたい、と思う事はほぼない。海の近くでのびのびと過ごせる事は私達の生活に合っているかな、と思う。

きっとこれからも今まで同様に特に意識せずにまたこの西の果てで年を重ねていくんだろうな。