収穫期。

おはこんばんちは。飯塚です。

地球のあちこちで気候変動のニュースが絶えません。

日本も猛暑のようですが、ヨーロッパも似たような状況。そこから発生する山火事のニュースもひっきりなし。

毎週の新聞は気候のニュースばかり。アイルランドの雨量が多すぎて農家を辞める、ストーム、スペインの山火事などなど。

アイルランドは暑くない夏でしたが、その代わりに7月は観測史上最多の雨が降り、今月もストームが2回も来たり。

ストームが起こるのはたいてい冬なのに、8月に来るなんて異例。

ボートを陸にあげている冬は何の心配もしないけれど、夏の間は海に繋いだボートが破損する恐れがある。

そして案の定、「繋いだロープが絡まって転覆しそうだ」と、船着場の前に住む人から夫の友人に連絡があった。

横殴りの雨と強風の中、近所のボート所有友人達三人も駆けつけてボートの救出に出かけた。

荒い波の中、手漕ぎボートで自分のボートに辿り着き、絡まったロープを直したようだ。

10分ほどの作業にも関わらず友人達も全身服が絞れるほどずぶ濡れになってしまうほどの雨。

手伝ってくれた友人達には帰りにパブでビールをご馳走して帰ってきた。

今回は夫のボートが災難だったけれど、次回は友人達誰かのが同じ事になるかもしれない。

困った時はお互い様、と助け合うようになっている。

夫はこの後も夜と朝方、一人でボートに異変がないか確認しに出かけた。

「ストームは冬のものなのに今月は二回もくるなんてどうかしてる。毎日風も強いし全然船が出せない。今年の夏の天気は最悪だ」

確かに去年は毎週末ボートを出したりキャンプに行ったり思う存分遊べたけれど、今年は子供達の日焼けも殆どしていない。

来週半ばには始業で夏休みも終わる。

イマイチだった今年の夏、あと一週間楽しめればいいけれど。

息子1号、たまに練習しているシーカヤックも上達してきた。

植物にはいい夏だったようです。

観測史最多の雨だった7月、人間たちはしかめ面ばかりだけれど植物にはいい夏だったのか。

ブラックベリーは豊作。

近所の道を散策がてらブラックベリー狩りするだけで軽く1kg採れてしまう。

二回で2.5kg収穫し、ジャム、クランブルと毎年お馴染みのものを作る。

ストームの日にジャムを作りました。

小麦粉、アーモンドフラワー、砂糖、冷えたバターを混ぜて作るクランブル。洗ったブラックベリーの上に載せてオーブンで焼くだけ。

バニラアイスと一緒に召し上がれ。

朝はスムージー。

この甘酸っぱさはたまらない。

毎年、夏の一番の楽しみはコレです。

また数週間前からはとうとう鯖が釣れるようになり。

義理父のボートで魚釣り!鯖と鱈系の魚が釣れました!

夫が寿司屋をやってすぐの頃は5月末くらいから鯖釣りできたのが、ここ最近は全然で。

村の人も皆「まだ鯖が来ない」などと愚痴るので、自分で釣りに行かなくてもだいたい噂で釣れ時がわかるのだ。

夫は鯖は店では買いたくない、というポリシーの人。

網で獲れた魚屋にある鯖、まず魚の皮が傷ついてる、いつ獲れたかもわからないから臭う、などとボロカスに言う。

しかし、数年前の冬に息子1号が

「鯖が食べたい」

なんて魚屋さんで言うものだから、初めて鯖をお店で買い竜田揚げにしたら

「いつもと違う。」

と不服そうな顔に。夫はそれみたことか、と言わんばかりに

「ずっと釣ったばかりの鯖食べてたんだから店の食べたらそりゃ違うよ。もう買ったのは食べたくないでしょ」

と。

我が家、鯖には特別舌が肥えてしまった。

新鮮な鯖、身も締まっていて脂ものっていて別格。

ただし、釣れなきゃ食べられない。

去年はなんとか二回ありつけた。

5年前は2ヶ月間ほぼ毎週食卓に上がっていたのに。

鯖が来ても潮の満ち引きや、風のない日にしか船を出せないのでなかなか釣りにはいけないけれど。

やっと船をだす事に。

夕飯食べて夜6時半に夫と息子達が出かける。

2時間経って電話すると大漁だと言う。

いつもお世話になってるご近所さん、鯖好きだと言ってたな。

メッセージを送るとやはり鯖が欲しいと言う。

その分も持ってくるようにお願いした。

帰宅するなり、夫と男児達はご近所さんの二軒に鯖を持って行く。

開いた窓から男児達とご近所さんの談笑が漏れ聞こえた。

数分もしないうちに我が家の玄関のドアが開く。

「鯖ご近所さんにあげたらお小遣い貰っちゃった!見て!」

「僕もお金もらったよ」

あらま、それは想像してなかった。

「昔は子供達がこうやって魚を近所中に売って稼いでたんだって。だから僕たちもこれからそうするべきだって言われたよ」

ムムム、変な入れ知恵されちゃったね。

大漁の魚をご近所さんに売り捌きご満悦な男児達。シャワーを浴びて着替えてすぐベッドに。

翌日は鯖は鯖の竜田揚げやトルコのイスタンブールで食べたサバサンドイッチを再現したものを食卓に。

鯖の竜田揚げとキクラゲ(近所の森に生えているキクラゲ)のきんぴら、お味噌汁の夕ご飯。

ああ。美味しい。季節の味覚、到来。息子1号は竜田揚げ、10キレも平らげた。

毎年こんな風に食べられるといいな。

そしてあと数週間、釣りができますように。

グリルした鯖のサンドイッチ。イスタンブールの橋のたもとで食べたサバサンドを再現しています。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。