これがロックダウン後のニューノーマル?

アイルランドは6月29日からレストラン、美容院、映画館、スポーツジムなどがロックダウン解除されました。
こちらは他ヨーロッパ諸国よりロックダウン解除は慎重な構えです。
解除もかなり段階的、パブは7月20日に解除されます。

私はCork city(以下Cork)から車で40分の田舎に住んでいます。通勤圏内の距離ですが、私自身普段はCorkに出るのは月一度あるかないか。ですが、このロックダウン開始以降は近所の町まで買い物には出ましたがCorkまでは行くことはありませんでした。
しかし最近さすがに古い下着が破けたり、子供達の靴下に穴が空いたりして物を新調せねばならずCorkに行くことに。
最後に行ったのは2月下旬でしたから4ヵ月半振りです。
ちなみにCorkはアイルランドで二番目に大きい市ですが人口約20万人(ダブリンは100万人くらい)。街の規模は東京でいうところの吉祥寺くらいかもしれません。都会好きには物足りないですが、とりあえずたいていの物は買えます。

買い物、ではない。買い出しです。

幸いこの日は義理の母が半日息子2人を預かってくれることになり1人で行けることに。というか男児2人連れて買い物など不可能なのです。
そもそも私のは買い物なんて洒落た表現ではなく、買い出し。
私の服など買いません。
買い出しリストをチェックしていざ街へ繰り出します。
月曜日ということもあり久しぶりのCorkはそれほど人通りも多くなかったのですが、何が悲しいってメイン通り沿いのかなりの店が既に空きテナントになっていたこと。コロナ余波でデパート含めて多くの店が閉店してしまいました。これは世界中で起きている現象ですよね。

メイン通りから一本入ったこの通り、左右共に軒並み閉店。

厳戒態勢の街中。でもマスク着用率低し。

店内は店によってはまるで倉庫並みに服が所狭しと並び値段も50%オフですが、お客さんは少ないのでこれからまだ倒産する企業が続出するのではと益々不安は募るばかり。
2ヵ月も閉店させられたのだから服が有り余っているのは当然。しかし、失業率がこの数ヶ月で一気に跳ね上がっている中で人々に服を買う余裕などないですよね。

並ぶのは2メートル置きです。

街の至るところにソーシャルディスタンシングという、人と2メートル間隔あけましょうサインがあり、店も一定数の人数しか入れません。レジも2メートル間隔空けて並びます。
試着も禁止。試着しないで服買うならオンラインショッピングで充分です。現に今オンラインもかなりディスカウントしてますし、ますます人は店で服買わなくなりますよね。
いつまで試着禁止なんでしょう?
まさか、ワクチン開発されるまで?
冗談抜きで服屋全部潰れて街はゴーストタウンになります、これは。

試着室使用禁止。

本当はレストランでランチしたかったけど…。

制限時間2時間半、買ったものが持ちきれず途中で車に置きに戻りまた駐車場近くの店で買い足して無事に終了。今回はランチどころかコーヒーブレイクもなし。
最後にマーケットのサラダカウンターで気に入ったサラダを買って帰りました。

買ったもの。水鉄砲、毎回数日で壊されるのをわかっていながらまた買ってしまうダメ母。水着もビーサンも破格のお値段でした。冷凍餃子の皮はCorkに行ったら必ず買う。
デパ地下はないけどこういうサラダのお店があるのは嬉しい。

世界中どこも生き残りをかけて大変なはずですが、なんとかお店や企業が潰れないように経済が機能するべきですよね。
とはいえ、ニュースを見ると再び感染者が増えて再度ロックダウンになる地域もあり、いかに難しい問題なのか思い知らされるばかりです。
街に活気が戻っても感染者が増えず普通に暮らせる日々が1日も早くきますように。
私も早くパブでビール飲みたい!

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。