ありがとう、またね。と、ただいま。

おはこんばんちは。飯塚です。

また、久しぶりにおはこんばんちは、になりました。

時差9時間の世界からお便りしています。

4年ぶりの約40日に及んだ日本一時帰国を無事終え、先週金曜日の夜(日本時間の土曜朝6時)に日本から24時間近くかけてアイルランドに戻ってきました。

日本ではもう毎日やることが盛り沢山すぎて、正直言って本当に忙しかった。

行く前は本読もうかな、とか映画見ようかな、とか思ってましたが、なに一つそんなことをしていません。

40日の滞在は一時帰国にしては結構長め。

実は今回の一時帰国で8歳の息子1号はかねてから夢だった日本の小学校に体験入学もできたのです。というより、それが目的で長めの滞在にしたのでした。

ドッキドキ体験入学初日。最高の体験でした。いつかこれについては書きます。

この体験入学に関してはまた別の機会に書きますが、息子1号、とにかく学校が楽しかったようで、出発日が近くなると

「アイルランド行きたくないー。日本の学校に居たいなー」

などと嘆いていたほど。

兄が学校を楽しんでいる一方で、私にとっては幼稚園の短期保育などもない4歳の男児をどう楽しませるかが毎日の課題でした。

暇を持て余さないように動物園や近所のお寺や公園に行く日々。

アイルランドの動物園と比べて格安すぎる日本の動物園。仙台の動物園には3回行きました。年パス買えば元取れたのになー。

週末は毎週どこか連れて行き、どこかいけば美味しいものを食べ、お土産を買える日常。

キルフェボンにてシャインマスカットのタルトを。シャインマスカットの流行、すごいね。そして確かに大きいし甘い。

そんな甘やかし方、普段全くしてませんから。

子供達、40日間どこ行ってもゲストだったんだから、そりゃ楽しい。

このSAKRAのBrilliant night も最初は「めんどくさーい」「電車で行きたくない」などと言いながらも実際行ってみたら、ニホンコン家三姉妹に構ってもらい、DJおじさん達に遊んでもらい、お菓子ももらえて大満足。

DJおじさんたち、遊んでくれてありがとう!!
ニホンコンファミリーにずっと遊んでもらって親戚の集まりみたいなノリ。

他で会った私の友人達からもずいぶんいろんなものをいただいたり、もてなしていただいたり。

上野の科学博物館に同行していただいた友人からはこんなお土産セットをいただく。

日本という名の竜宮城にいるような感じだったんです。

そんな毎日ではありながらも、長い間アイルランドで留守番しているお父さん(私の夫)と会いたいな、とかアイルランドの友達と遊びたいな、という気持ちもずいぶんあったはず。

「帰りたい。でも帰りたくない」

そんな気持ちで40日を終えました。

フルのサポートをしてくれた私の両親もくたくたになったはず。

8歳児の小学校体験入学が目的ではありながらも、日本に関心がなかった4歳児も「日本」をしっかり体験できて本当に有意義な帰国になりました。

巨大バッタを発見。こんなサイズのはアイルランドにいません。

私の両親とも抱き合ってお別れをし、羽田空港のセキュリティゲートに入り姿が見えなくなった瞬間、静かに涙を流した4歳児。

また飛行機に乗って海を越えたらしばらく会えない、と初めて、「別れ」を体験したのでした。

そうか、悲しいよね。楽しかったもんね。あの人たちがあなたのおじいちゃんとおばあちゃんなんだよ。

いい時間を過ごせてよかったね。このお別れは悲しいけどさ、40日会えなかったダディがアイルランドで待ってるよ。学校のお友達とももうすぐ会えるじゃない。そのいいことを考えようよ。

などと話しながら搭乗ゲートに向かいました。

日本行きの飛行機の時より、すでに旅慣れた我が子達。

羽田からロンドンの14時間のフライト。頑張ってくれた男児達。えらい!!

私一人で子供三人連れで飛行機移動、全くトラブルなくできたのも頼もしい子供達のおかげだったりする。

全員笑顔で無事空港の到着ゲートへ。

男児達が特に興奮冷めやらず話が止まらない。

静かな家で40日一人で過ごした夫、寂しかったし、1歳3ヶ月の末娘の成長ぶりには「まるで別人」との驚きよう。

帰国の翌朝、お隣りさんにメッセージ送るや否やすぐ遊びにきた子供達。荷解き中でもお構いなし。
日本に行く前はお隣さんの大きな犬にも微塵も恐れがなかった1歳児。久々の再会で初めてちょっと怖がってる。

しかし、喜びも束の間、帰国二日目の夜に子供達全員嘔吐が始まったのでした。

おそらく、乗り換えのロンドンのヒースロー空港の子供用遊び場で強力な菌を持ち帰ってきたよう。

ヒースロー空港内はヨーロッパのハブ空港。この遊び場は世界中の子供達が得体の知れない菌を持ち寄る危険な場所。除菌など全然されてないんだろうな。遊んだ後は手洗い必須!!

夫、夜中に子供の嘔吐の後始末をしながら「あぁ、一人の時はゆっくり寝られたのに。やっぱりもう寂しくなんかないやい」とか言ってやがる。

長旅の疲れ、それとも40日間の怒涛のような生活の疲れが出たのかもしれない。

嘔吐が続いた男児達、予定していた月曜日には登校できず、翌火曜日から元気に学校へ。

久しぶりにお友達や先生に迎えられて喜びの表情。

あぁ、日本楽しかったな。

来年また帰れるかな。

今度はどこに行こう。次こそは今回会えなかったあの人たちに会いたいな。

などと時差ぼけのぼんやりした頭で夢想するのでした。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。