今宵も自分を甘やかす。
おはこんばちわ。飯塚です。
我が家の6歳の息子1号がここ2週間、やっと一人で朝まで自室で寝られるようになりました。
アイルランドではめちゃくちゃ遅い方ですが一人寝、晴れて完了です。
それまでは昨年4月(4歳半)から自分の部屋にベッドを置いて本の読み聞かせをしながら眠り、一人で夜中まで寝るものの、ほぼ毎晩12時か1時頃には私達のベッドに来ていたのです。
たいていは夫の隣に滑り込み眠るのですが、寝相が悪くベッドの上で動き回ったり夫を触ったり蹴ったりするため、夫は安眠出来なかった朝には超絶不機嫌で息子1号に怒りをぶつけます。
それが連日続き、ある朝とうとう
「お前マジでもう今夜から絶対こっちに来るなよ。学校の友達で親と一緒に寝てる子なんていないから。たいていの家は赤ちゃんだって一人で寝てるんだ。6歳はもう大きい男の子だろ、今度からこっちに来たらもうお前の部屋は取り上げる。」
と、かなり厳しく言いつけ、それが効いたのかその夜から息子1号は自分で眠るようになりました。
川の字で寝るのは危険!!
我が家はダブルベッドとシングルベッドをくっつけて夫婦と子供達がゆったり寝られるようにしてます。
この話をこちらの人に話すといつも
「へぇーーー、そんな風にしてるの?それ面白いわね」
と珍しがられます。
海外ドラマや映画で描かれている通り、アイルランドのみならずヨーロッパでは親と子は赤ちゃんの時から別室で寝るのが普通。
赤ちゃんは生後すぐに親と分かれて眠るので、今の時代はベビーベッドにカメラやマイクをつけているのも主流なようです。
赤ちゃんが泣き止まなければ見に行きますし、ミルクが必要な時期はもちろんあげますが、成長してからは泣く度に抱っこすると悪い習慣となる為、極力抱いたりはしないそう。
授乳の時期や夜泣きをしても親と子が同じベッドで寝ることは珍しいどころか、赤ちゃんが親の下敷きになって死亡するケースもあるので禁止とも言われています。
確かに小さすぎて柔らかすぎる新生児はほんの一瞬の過ちでもシャレにならないのでこの警告は正しいですけどね。
ヨーロッパでは子供と添い寝するのは甘やかしで良くないという価値観が一般的で、日本式を貫く日本人のお嫁さんは義理の両親にこの件で嫌味や小言を言われる事も多いそうです。
mixi(懐かしい)の国際結婚コミュで世界中から愚痴のオンパレードでした。
フランス人の旦那様がいる私の友人もこの件で義理の両親の文句を延々語っていたのも忘れられません。
私の場合は理解ある夫の家族に恵まれている事もあり、幸いそのような事はなかったですが(単に気の強い私に恐れをなして何も言えない説…)。
私もたまに母親業から解放されたいですわ。
アイルランドを始めヨーロッパでは親子の単位よりも夫婦の関係性をより重視しているので、夫婦のベッドに子供は入って欲しくないし、たまに子供をベビーシッターさんや家族に見てもらい夫婦だけで外食したり旅行する事は一般的。
コロナ前の通常期、夫の友人夫婦達は自分達の親に子供達を見てもらい、よくパブで夜通し飲んでいましたし、私たちの隣人も数ヶ月に一度は義理の両親に泊まりにきてもらって子供達を面倒見てもらい週末に泊まりがけで旅行に行ったりしていました。
これは良い悪いとは別に、日本は親が24時間365日子育てしないといけないという呪縛が強いと私自身は感じています。
欧米的価値観は子供がいるからと大人がやりたい事を我慢する必要はない。
たまには大人だけで食事をし、飲みにも行きたいし、大人だけでゆっくりしたい、と。
こちらの人は日本よりも他人の目を気にせずにしたい事をしているようでもあります。
ただ、自分の欲求に正直過ぎて子供をないがしろにしている人も一定数いるのが現実でもありますが(もうこのトンデモ実例を列挙したらまた止まらないんだけど)。
欧米人よ、この快適さを経験してみ!
私は今も息子2号(2歳半)と一緒に寝ています。
これは他でもない自分自身には最高の癒しだったりするからなのですが。
昼間は走りまわり、物をそこら中にぶん投げ、口も達者で言うこと聞かない2歳児。
それでも一応、寝顔だけは天使。今はほんの少し、赤児感も残っている。
この柔らかくて小さな生き物と一緒に寝る瞬間、一日の疲れが溶けるようで不思議な安心感があるのです。
成長した息子1号はもう一人寝を誇らしく思い、我々のベッドには戻って来ない。
この息子2号もそのうちにそうなるのか、と思うと今は小さな生き物(悲しいことに日々肥大化している)との添い寝は貴重です。
特に寒さが増してくる今の時期、赤児の眠る布団は湯たんぽで温めたような状態。
この至福感、欧米人は子どもがいるのにそれをほとんど経験しないとか、もったいないとしか言いようがなく。
価値観の違いはそれぞれですが、自分自身はあと数年小さな生き物と眠る日々が続けば良いな、と思っています。
そんなに急いで大きくなるな、と念じながら。