田舎の夏祭り。
おはこんばんちは。飯塚です。
わーい、夏だ、夏だ。
はっきり言って10月から、今年は特に先月まで雨ばかりで誰もが天気の文句しか出てこない冬でした。
だからなおの事、ここ数週間の好天がご褒美のよう。
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会う人誰もが笑顔で挨拶をする。
ボート狂いな夫です。
仕事はボート建築業、ボート修理をしています。
去年は家族で乗るボートも購入(もちろん中古)。
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夏の間、ボートは我が家から車で3分の船着場に常駐。
船着場、ボートを所持してなくても地域の人々が集う場所。
夏は子供達が蟹釣りを楽しみ、船着場から釣りをする人の姿も。
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観光シーズンに開催されるボートツアーも船着場前のパブでビールを一杯飲むためだけに停泊したりする。
その船着場、老朽化が問題になっており維持費、修繕費の捻出が課題となっていた。
昨年はfacebookで寄付を募り無事必要額は集まったけれど、今年はどうしよう。
資金繰りのためイベント開催
決まったのは昨年だったか。
関係者は冬からミーティングを定期的に開き長い時間をかけて準備していた。
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夫の担当は「手作りいかだレース」。
大人部門に夫は友達と、子供部門では息子達が従兄弟とエントリー。
まさかの一週間前には「女性チームがいない」ことから、私も出ることに。
夫は冬の間、仕事の空き時間にいかだを作る。
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イベント、先週末の日曜日に無事開催されました。
毎日ヤキモキしながらチェックしていた天気は大吉。
よく晴れた日曜日、夫は三時間前に現場に向かう。
時間間近に到着した私、心配していた駐車スペースはすぐ近くに無事確保。
子供達はウェットスーツに着替え、私は濡れても良いランニング用の服で会場へ。
子供達のレース時間が近づくと人が集まってきた。
太陽がさんさんと照らす浜辺。
子供達に日焼け止めをしっかり塗らなければ。
イカダ、いよいよ出港!!
子供達のいかだがぞくぞく集まる。
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予定より10分遅れ子供レース開始の笛が高らかに鳴る。
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息子のチーム、出だしは好調。一番速いじゃないか!と喜んでいたのも束の間。
曲がらなければならないブイにいかだが引っかかり不運にも身動き取れなくなり。
みるみるうちに他チームに追い抜かれ、息子のいかだは救助隊の助けでやっとレース再開。
動き出した時既に遅し。負け戦でもオールを動かしなんとかゴールに辿り着く。
ビリではなかったけれど目標の一位は取れず。
張り切ってレースに挑んだ9歳児は煮えたぎる表情で戻ってきた。
優勝したのは息子がいつも遊ぶ友人達。12歳が二人、11歳、10歳の4人チーム。
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対して息子チームは9歳、8歳、6歳、5歳。
年齢差がありすぎた。
なんて事を説明し息子に納得させようとすると、
「今度からは友達とチームを組む!もう弟や従兄弟とはやらない!!」
と宣言し、友達を見つけてすぐにまた海遊びに興じ始めた。
まぁ仕方ないか、私が彼の立場ならたぶん同じ事言うよね、とも思う。
幼い従兄弟や次男は平然としていたのが救い。
しばらく経つと大人いかだレースの時間!
私もライフジャケットを着用し、時計を外し靴を脱ぐ。
オールを持ちいかだに乗り込む。
開始の笛が鳴る。
波一つない鏡のような海面に勢いよく漕ぎ出す。
他チームの男性陣は「うおー!!」と声をあげる。
女性チームは我々のいかだのみ。
無我夢中で漕ぐ。
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海水が容赦なく全身にかかる。そうだ。海水ってしょっぱいんだ。
冷たいアイルランドの海水には夏ですら膝までしか入らない私はそんな事まで忘れていた。
隣りを漕いでいた男性チームは二人が漕いで二人が泳ぎながらいかだを押す。変わったスタイルだな。
まるで青春の一ページみたいで笑えてきた。
昭和ならばコカコーラのCMだよ。ヒューヒュー!
息子達のいかだが絡まったブイが目の前に。そうか、これに引っかかってはいけないのね。
会場では人々の歓声で大賑わい。
一位の人はもうゴールしてる。
私達は真ん中くらいか。あとちょっとだ!
ゴール近くになり、息子が叫ぶ日本語の
「がんばれ〜!」
が聞こえた。
やっとゴール!
良かった。海に投げ出されず最後まで漕げた。
チーム全員、ずぶ濡れの笑顔で
「頑張ったねー、楽しかった!」
私達の対戦相手、夫チームはまだまだ後方。
数日前から夫は
「俺達のいかだはたぶん勝てないよ。乗る人達の体重が重すぎるから沈むかもしれない」
とは宣言していた。実際には沈まなかったけれどとにかく遅かった。
順位は遅かったいかだレースではあったけれど、夫作のは「グッドデザイン賞」に。
船着場前のレストランのバウチャー€50に夫は大喜び。
日本みたいに出店がズラリ、ではないけれど。
着替えたあとは子供達の食べたい物を買い、船着場前のパブに行きビールを飲む。
9歳児はずっと友達と一緒。たまにお腹が空くとお金をせびりにやってくる。
出ていた出店はドーナツ、ハンバーガー、フライドポテト。
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船着場の前のパブ、レストランでもランチは食べられるし、一軒あるお店でもアイスクリームやスナックくらいは買える。
食の後進国、ましてや田舎のお祭り。食べ物なんてこれくらいでいいのだ。
会場内、村人全員集合。
学校関係者、懐かしい幼稚園の先生、ご近所さん。
若い男性陣はどこからか買ってきたビール片手に飲み続けている。
イベント、他にも蟹釣りや、海に設営されたサッカーゴールにシュート、カヤックレース、ボートツアーなどがあちこちで予定通り開催されたらしい。
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締めはアヒルレース。
アヒル、本物じゃなくてお風呂で遊ぶおもちゃの黄色いアヒル。
On the mark 位置について
Get set 用意
ピー!!
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当たり前だけど自力で動かないアヒル達。
スタッフが埃を吹く機械でブォーン!と空気を送る。
アヒル達、牛歩の進み。
業を煮やして待機していた船もエンジンをかけてアヒルを焚き付ける。
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ようやくゴール!
一位の人、アナウンスされて賞金は€300!いいなぁ!
これにてイベントは無事終了。
会う人誰もが笑顔で楽しんでいた。
一部レースに負けて悔しい想いをした人(息子)を除いて。
天気が味方してくれたのは言うまでもなく。
関係者が数ヶ月もかけて準備したお祭りは大成功に終わりました。
関係者の皆さんお疲れ様!
楽しい一日をありがとう。
また来年も頑張って!
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