とりあえず、鳥の話。

おはこんばんちは。飯塚です。

なんだかんだで、こちらはもう夏休み目前。
月日ばかりいたずらに過ぎていきます。

ロシアがウクライナを侵攻して以来、物価上昇と共に今後深刻化されるであろう食糧危機問題。

こちらの新聞でも毎回そのトピックがあり、今年はアイルランドは自給率を上げる、などと掲載されていたのは3月。

今は我が家の四方に広がる全ての畑が麦畑。

好天に恵まれているこの春から夏のお陰ですでに穂が実っています。

このままうまく収穫されるといいのですが。

今年は我が家の周り、360度全て麦畑。

鳥があちこちに巣作りしてます。

田舎に住むと自然の営みが常に目に入ってきます。

前もここで鳥のことを書きました。

通学途中に道で気絶していた(多分車にぶつかったか)スズメを救出。道路に置いたままだと車に轢かれるので木の横に移動。

春は特に鳥達が活発になります。

アフリカからツバメたちがアイルランドに来るのが5月。

我が家のガレージに住み着いてた去年の燕も、ちゃんと帰ってきたのです。

燕って凄い。子供達と日々感嘆しています。

そしてあちこちで巣作りや卵を見つけることも。

卵の殻が落ちていました。なんの鳥だろう?

我が家の屋根の雨どいは居心地がいいのか、雀が巣作りをします。でも、雨どいなんで大雨の度にその巣がパイプに流されてくる。
毎回見るたびに、言葉にしづらい残念な気分になる。築70年近いこの家で、ずっと雀の巣は流されてきているはずなのに、なぜ学んでくれないんだろう。

もういい加減、この雨どいでは巣作りしちゃいけないと引き継ぎくらいして欲しいのに。

そして、先日はとうとう4個の卵もついたまま、流されてきました。

雨に濡れた卵達。親鳥は途方に暮れていただろう。もう卵は孵らないし、切ない。
どこか、ちゃんとしたところに巣作りしてくれー。

自宅に駐車している車内からバードウォッチング中。

そして。

先日、車で昼寝中の娘を車内で待ちながら、ある事に気付きました。

車の前にある薪置き場に鳥が忙しく出たり入ったり。

よく見ると、中に入るときは餌を咥えてる。

この薪置き場の外から耳を澄ますと、ピーピーと可愛い声が聞こえます。
そうか、この薪置き場に巣作りしたんだな。

庭に転がった薪を二ヶ月前くらいに片付けて満杯に入れたっきりだったけど、10月までは触ることもない安全な場所。

目の付け所がいい賢い鳥。雨どいに巣作りする雀達に教授してやって欲しいくらいだ。

運転席から鳥の動きに見入っていると、カップルの鳥らしく、一羽は運転席にいる私に気付き心配なのか、餌を咥えながらも中には入らずにうろたえている。
もう一羽は人間に気付いてないのか、勇気があるのか、餌を咥えてサッと中に入り、雛達に食べさせてまたすぐに外に出る。

white wagtail 日本語だとハクセキレイだそう。ちょっと見ずらいですが上の方に止まっている白と黒の小さな鳥です。

性格が違うんだなぁ、面白い。

本当は雛達を見たいけれど、それは出来ない。

天敵のネズミにさえ見つからなければ、きっと成長してくれるはず。

どうか、健やかに育ちますように。

日が長い夏のアイルランド。

鳥達は朝5時から夜9時過ぎまでチュンチュン鳴きながら飛び回っています。

庭のレッドカレント(フサスグリ)は網をしているにもかかわらず美味しい赤い実を鳥にほとんど食べ尽くされてる!ま、いっかー。な適当な我々。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。