カウントダウン中。

おはこんばんちは。飯塚です。

実は私、ただいま臨月でして。

我が家、8月中旬に家族が1人増える予定です。

40代半ば近くでこういう事もあるのか、我ながら驚きました。

友人のほとんどのお子さんたちはもう10代、高校時代の親友の息子さんはもう20代。

私は周りより10年以上遅れた人生。

うちは息子2人の4人家族で終了と思っていた矢先にまさかの妊娠判明した昨年末。

年末年始は死んだように生きていた。

年末年始から2月まで2ヶ月間は酷すぎるつわりで喜びムードは皆無。

この時期、アイルランドはロックダウンで学校休校だったのはある意味救いでした。

優しい6歳の息子1号が2歳の息子2号と毎日遊んでくれていて。

あとはお隣さんのお子さん達や犬と外で遊んでいたので私は家に一人で引きこもっていました。

何も出来ずにベッドに横になるかソファでただ、ぐったりと座る毎日。

体力気力ゼロ。
全方向無関心。
子供達が何しても怒らない。
生きてりゃいいか。
怪我しなきゃいいか。
お菓子食べすぎで死なないしな。
TV見過ぎで病気になる訳でもないし。

荒れ放題な我が家。
リビングの観葉植物も枯らしました。

食べ物の匂いをことごとく受け付けず吐く。
食欲ゼロ。

料理はほぼ出来ないどころかキッチンの匂いすら嗅ぎたくないため、夫に料理を頼んだり、インスタントの麺類を家族に食べさせる日々。

一番美味しいのはマックのチキンナゲットとコーラ。
ジャンクフードが世界一美味しいと思う日々。

妊娠中なんだから母体にいい物食べなさい、とか余計なお世話。

今はこれしか食べたくないんだ!
チキンナゲットとハーゲンダッツのアイスを食べ続ける日々。

ハーゲンダッツ、全部470mlのファミリーカップ。日本の小さなサイズは売っていません。最近までほぼ毎日一人で食べ続けていた。

普段は大好きなサラダや果物も全然食べたくなくなり、買い出しに行っても生鮮食品を買わなくなり、エンゲル係数は下がりました。

買い出しといえば、今はコロナでお店などはマスクをしないと入店できないのですが、このマスクもつわり人間には酷でした。
だんだん酸欠気味になり吐き気を催す。
人のいない通路で一度マスクを外して深呼吸したり。

買い物終わると、もうグッタリ。

毎日料理し、走ったり筋トレしたり、あれこれやっていたエネルギーはどこへやら。

この身体の変化は凄いな。
まるで他人になったみたいと言うか、他人に乗っ取られる感。

で、こういう状態を家族も不思議そうに見ていて。

男性は
「男にはこの感覚わかんないなー」
と言いますが、つわりは個人差や妊娠回数にもよります。

私自身、1人目の妊娠中は多少気持ち悪いのはありましたが吐いた事など一度もなかったし、今回の約2ヶ月のつわりは人生で最も体調が悪かったと言っても過言ではない。

通常つわりは妊娠初期16週までと言われていますが、確かに私もそれくらいの時期で収まりました。
ただ、中には出産まで続いて入院や点滴を要する人もいますし、私は早く終わってラッキーでした。

つわりが終わると、普通に料理も出来るようになり、食事もできるようになりました。

元気を取り戻し、またガミガミうるせー母ちゃん復活。

息子1号はつわりの時のやりたい放題でも怒らない母ちゃんが好きだったようです。

ふっ残念だったな!

医学的にも実証されているらしいベイビーブレイン。

これは初めての妊娠中にもありましたが、脳が正常に機能していない感も酷い。

こちらではBaby brainと言われています。

日本語でもあるのか調べましたけど出てこなくて。

家族との会話で英単語が出てこない、これは通常でもよくあるのですが、調べようにも日本語も頭に浮かばない。

完全に飛んでしまっているのです。
もはや調べようがない。

あ、もうだめだ。
機能してない。

と言うと、夫はニヤリと笑いながら

「ベイビーブレイン、始まったね。」

と。
これは今までの妊娠中もあった症状。

妊娠後期は更に悪化。

家の鍵のかけ忘れ。

スーパーでセルフのレジにてお釣りのお札取り忘れ(店員さんが追いかけてくれた)

マタニティ用にサイズの大きい服を買う筈が何故か自分の通常サイズより小さいのを購入(案の定キツくて入らない)

念願の鉄のフライパンを購入し、洗って火にかけたまま、キッチンから離れてフライパンから煙を出す(フライパンも家も無事でよかった)。

などなど。

元々苦手意識がある車の運転は、緊張感があるのでなんとかこなしている、というかだいたい何かやらかすのは、運転し終わって緊張感緩んだ時に起こっている。

先月からは脚のむくみが出てきて靴やジーンズを履くのがキツい状態。

靴は履きやすいのを新たに購入しました。

トイレに頻繁に行く。
膀胱を圧迫されているので妊娠後期には長時間の外出はできません。

そのため、今月頭の子供達のビーチsummer campはレッスン終わったら速攻で帰宅、という毎日でした。

今はとにかく疲れやすく、すぐ眠くなります。昼間に新聞など読んでいてもすぐ寝落ち。
長い運転や外出した後はしばらくぐったり。

前回の妊娠中もそうでしたが、妊娠期間は常に身体が正常に機能していないと感じるので、とにかく不快。
毎日ウンザリしている、というのが正直なところです。

病院の待ち時間減。コロナの恩恵、と言うべきか。

アイルランドは基本的に大学病院の医療費は無料。

ただ、何か症状があっても直接大学病院に行ってはなりません。
地域ごとに公共のクリニックがあり、そこでまず予約をし、診てもらいます(初診は有料です)。
ここでは簡単な診察しか出来ない為、スキャンや手術を要する場合はそこでドクターに手紙を書いてもらい大学病院に回してもらいます。

妊娠検診の場合は初回にこのクリニックで検診後、データを大学病院と共有され、その後の検診スケジュールが郵送にて届きます。

ただ、大学病院の検診は待ち時間が長く最低限のサービスのため、高度で快適なサービスを希望する場合には有料の私立の病院に変える事も可能です。

大学病院産婦人科のトイレに貼ってある、DVの被害にあってないですか?というポスター。アイルランドはDV被害者への保護が手厚い。被害者が多いからシステムができているのだと思う

そうなのです、大学病院の待ち時間、コロナの前はたいてい4時間かかりました。
一応、予約時間をとっているのに、です。

前回までの妊娠時、私はシティまで車の運転が出来ませんでした。
そのため、夫が朝病院まで送ってくれました。

検診後はバスで市の中心地まで行き、私の住まいまでのバス時間まで買い物やランチをして帰るため家に到着するのは夜6時。
丸一日潰れていました。

座っているだけとはいえ、長すぎる待ち時間は苦痛で帰宅後はグッタリ。
翌日もベッドに横になる事が多かったと記憶しています。

しかし、コロナになって病院側は検診日時を通常時より増やし、今は待ち時間は1時間ほど。
場合によっては30分以内に全て終了した事もあります。

という事は、普段からこのオペレーションが出来るって事なのでは⁈
あの待ち時間はなんだったんだろう、と思う日々。

また、私自身も今は大学病院に運転して行けるようになった為、朝9時に家を出ても昼過ぎには帰宅できるようになりました。この変化は大きいです。

おかげさまで太り放題。

日本で出産経験がないので、比較はできないのですが、日本では厳しいと聞く検診での体重チェックはこちらではほぼありません。
検診は基本的に月一回ですが、体重測ったのは初めての検診時のみ。

前回の妊娠中に医師にこの事を聞いてみたのです。
「体重チェック、全然しないんですね。必要ないのですか?」
と。

すると、彼女は
「肥満や糖尿病の人は毎回体重チェックしてあまり増やさないように指導するけど、あなたみたいな人は別に大丈夫なのよ」

と言われました。
だから、毎回妊娠の度に体重は激増します。
前回はどちらも13㎏増えていて、今回はすでに15㎏増。

実は昨年、妊娠前はかなりダイエットを頑張っていたのです。
平日は朝4㎞、週末は8㎞ランニング、加えてイギリス人のJoe Wicks 又の名をボディコーチのワークアウトを割とサボらずにやったお陰で顔も身体もまぁまぁ絞れていたのに。

それが、つわりを機に一切運動をやめてしまい、今やお腹だけでなく、身体全体がふくよかになってしまいました。

産んで身体が落ち着いたら、本気ダイエットをします。

準備もほとんどできています。

男児2人なので、周りの友人達から女の子用の服のお下がりも大量に頂き、ありがたい事にほぼ何も買っていない状況です。

しかし、男児と女児の服、全然違うんですね、色が。

男の子はたいてい青、緑、たまにオレンジ、黄色。

女の子はそれこそ全色あるというかカラフルで。

しかもスパンコールでキラキラしたり、レースの装飾もあって作りが凝っています。

赤ちゃん服を見た息子1号(6歳)はひらひらレースのスカートを取り上げて、

「穴だらけで壊れてる服だよ!」

なんて予想外の発言をしてくれたり。

そうだよね、母もカジュアルな格好ばかりでレースやピンクのヒラヒラとは無縁な生活。

息子1号は3年前に2号が生まれた経験から、何が起こるかは理解しており、とても楽しみにしているようです。

対して息子2号は口ではわかったことを言いながら、実際に赤子が出てきたら色々ショックだろうな、と予想できます。

とりあえず、今は家族4人の生活を楽しみます。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。