「激安国」なJAPANならば。

おはこんばんちは。飯塚です。

日本はインフルエンザとコロナで学級閉鎖だ、と言うのは聞いていましたが、日本に滞在中の長男も先週学級閉鎖の連絡があり、それが明けるタイミングで本人はコロナに罹ってしまいました。

踏んだり蹴ったりで退屈そう。

ゲームもないし友達とも会えない毎日。

今日から学校に行けるらしいのですが、インフルエンザもあるしなかなか気が抜けない日本の冬。

「映える国」JAPAN

最近やたらと日本人からブルーノ・マーズの名前を聞くなぁ。なんて思っていたら来日公演してたんですね。

その来日の際に彼がX(旧Twitter)で日本のショート映像を発信したのを海外在住日本人がリツイートしまくってました。

「これこそ本当に日本の観光プロモーションビデオにしたらいいんではないか」

動画を貼り付けたかったけど、できなくて。気になる方は直接見にいってください。

彼クラスだと、SNSの映像一つも世界最高レベルのクリエイター。

今週はエド・シーランが日本を満喫してるらしく彼もまた渋谷やネコカフェ、居酒屋の様子を投稿していて。

最近の新聞でも特集組まれていたし、2024年TripAdvisor trending travel destinations では東京が一位。

新聞の別紙で3ページに渡って特集組んでました。

元々、オーストラリア人などに人気だった日本のスキー場。今、北海道や蔵王、野沢温泉も欧米諸国のスキー客であふれかえっているらしい。

国外に出ると「日本人で良かった」と思う事が多い。

ヨーロッパでは人種差別的な事はないわけではない。アジア人は差別される。私もこれまで「これって人種差別だよなぁ」と嫌な気分になった経験は一度や二度ではない。

たまに「でも日本人は好かれてるから」とたかを括る意見も聞くけれど、アジアに馴染みがないヨーロッパ人には見た目だけで中国人や韓国人、日本人の違いはわからない。

それは日本人にとって、アメリカ人、イギリス人、ドイツ人、ロシア人の違いがわからないのと同じこと。

それでも相手が私を「日本人」だと知ると良い反応が返ってくることがほとんど。

「日本は死ぬまでに一度は旅行したい国なの!」

今まで数えきれないくらい言われた。

昔の日本は高嶺の花だったのに。

昔の日本は高かった。

特にアジア全般が安かった中で日本は欧米諸国から「憧れの国」とされていたらしい。

もう今時の若い人達には信じられない話かもしれない。

今や物価も賃金も欧米諸国の方が格段に高く、「日本は安い」などと言われる。

ここ数年の日本円の安さで更に外国人旅行客が激増しているのは納得できる。

私自身、物価が高すぎるアイルランドから日本に来ると本当に安い。

オニツカタイガーの店員さんとの雑談。シンガポールから来たお客様がら10足大人買いしたと。

また買ってしまった、オニツカタイガー。

日本滞在中に出会った台湾人も約1カ月かけて各地を周っている、と話していた。

彼女は春も日本に来たのだそう。

「日本は特に外食が安いわよ。ユニクロで買い物もたくさんするのよ」

私が20年前に台湾を旅した時は台湾の方が日本より安かったはずなんだけどなぁ、と時の流れに思いを馳せる。

チームラボは日本人が来ないから。

一番印象的だったのは外国人旅行客から大人気の豊洲のチームラボにて。

私も子供達を連れて行ったけれど、ほぼ外国人観光客。

見た目がアジア人な人達も日本語を話す人は殆どいないようだった。

施設を出ると屋台が路上に出ている。

ジュースを自動販売機の3倍近い値段で売っていた。ちょっと歩けば自販機なんかあるはずなのに、息子達が

「喉乾いたー。ジュース欲しい」

なんて言うものだから買ってしまった。

高いなぁ、なんて思いながら豊洲駅まで歩いてららぽーとのフードコートでランチを済ませるつもりで屋台のおじさんに声をかけた。

「すみません。豊洲駅ってこっち方向行けばいいですかね?」

屋台のおじさん、ハッと顔を上げて

「え?日本人なの?台湾人かと思った。ごめんねー、うち高いでしょ、これ外国人価格だからさ。日本人にこんな値段で売れないや。あ、ボクたちお団子食べる?チョロスもあげるよ!」

いきなり罪悪感を露わにした屋台のおじさんの様子に呆気に取られ言葉を失う私。

男児たちは遠慮がない。

「お腹すいたー。団子食べたい!」

「ボクもお腹すいたー」

屋台のおじさん

「ほら、お団子あげるよ。」

「いや、悪いんでお支払いしますよ。」

屋台のおじさんは

「じゃあ、チョロスは100円だけもらおうかな。お団子はあげるよ!」

「ありがとうございます」

豊洲方面に歩きながらチョロスとお団子を頬張り小腹を満たす子供達。

あぁ、もはや日本は安い国なんだなぁ、と切ない思いがした。

経済格差がある国ではある意味常識な、お金持ってる外国人からは遠慮なく徴収するのがまさか日本で行われてるとは。

「外国人料金」は差別ではない。

必ずぼったくられると言っても過言ではないインドのリキシャやタクシー。適正価格がわからないため、乗車の交渉前に道ゆく人に値段を確認していたけれど。

乗る際の交渉で「人に聞いたら〇〇ルピーだって言ってましたよ」と言っても「それはインド人価格だからあなたはその価格にはなりません」と理不尽な回答をされてしまうのがオチ。

更にいうと「外国人価格」は政府公認のシステム。

インドのタージマハルの入場料、インド人価格と外国人価格は20倍違っていた。

早朝のタージマハール。この完璧で繊細な美しさと、旅で出会うインド人のいい加減さやカオスの乖離がインドの魅力(そうなの?)。
試しに今現在の価格を調べたらやっぱり外国人(赤地)は桁違いの設定。

アフリカもしかり。

タンザニアも首都のダラエルサラームとザンジバル島を結ぶフェリーの料金も外国人と地元民の価格は別設定。

ザンジバール島はクイーンのフレディ・マーキュリーの故郷。ここはまた行きたいところです。

キリマンジャロは入山料2012年当時1日$105。山に7日間いた私は$735かかった。

クリスマスの早朝に登頂したキリマンジャロ。7日間のツアーでした。

サファリも広大な国立公園、一つでいいはずの公園はゲートが設けられ二つに分かれている。それぞれに入場料がかかり、観光客は二つの国立公園に支払うようになっていた。

サファリで行く国立公園のゲート。ジープでゲートを越えると動物の王国なのだ。

そういえば入国ピザも$50くらいしたはず。

外国人観光客からお金を巻き上げる仕組みに旅行客は愚痴っていた。

「安いと思ってたアフリカ、何しても高すぎる」

何もしなければアフリカは安い。

子連れの象は気が荒い。なぜか怒ってライオンを追いかけ回し、ライオンが登った木に体当たりまでする、というドラマチックな状況に出くわしたツアー客は爆笑「ライオンはKINGじゃないやん…」

ただし、ケニアやタンザニアに来る観光客の目的は「サファリ」やキリマンジャロに登る事。

ちなみにサファリもキリマンジャロもガイドやシェフ、登山だと荷物運びのポーターさんも雇わなければならず、その人数分と日数の費用がまた予想を遥かに超えていた。

登山者はほとんど荷物を運ばず、ポーターさんが背負って登ります。重い荷を背負って超人並みに速い歩き。

コレらは節約などできず、旅行者はそのシステムを受け入れなければ何もできない。

「唯一無二の観光資源を持つ国には抗えない」

現実を知る。

そんなわけでアフリカ、20日間くらいで飛行機代も含めて約50万円飛び、結果的に物価が一番高いと言われるスイスよりも出費が嵩んだ。

アフリカ旅分のカードの請求が来た日、半ば放心状態でキリマンジャロやサファリの写真を見て自分を慰めた。

「だって一生に一度のかけがえのない旅をしたじゃないか」

と言い聞かせながら。

こんな世界に自力で登ることはこの先の人生ない気がする。

「観光客が多すぎる」ならその人達から徴収すれば。

このまま欧米諸国と経済格差が続けば、日本も同じ事できるのでは?

確かJAPANレイルパスは値上げをするようだけれど。

例えば。京都のお寺の拝観料、富士山の入山料。箱根ロマンスカーの運賃。

オーバーツーリズム対策でイタリアのベニスは今年から観光客から滞在税を徴収することになったそう。

ベニス、私が行った時はこんな状況でしたよ。「きれい」よりも「大変なところだな」という印象。

登山者が多すぎる富士山も入山料を設定して外国人は高めにする、入山に相応しくない装備の人は入れない、というのもありだと思う。

日本の温泉やお寺、食事と文化、他国にない観光資源。

高くしても外国人はお金を落とす。

などと言いながらも本音は日本円にもうちょっと強くなって欲しい。

日本が安い、日本が貧しい、から脱却して欲しい。

昔みたいに、普通に日本人が海外旅行できるくらいの経済力を取り返して欲しい、と思っています。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。

おしらせ

ゴビ砂漠を走るレース「GOBI MARCH」で、隔週水曜担当の若岡くんが優勝しました。世界チャンピオンおめでとう!苦しくも楽しそうな様子がページから見れます。