9歳児、東の果てから一人旅。
おはこんばんちは。飯塚です。
アイルランドも日本の学校と同様に先週金曜日で学校が終わりイースター休暇に入りました。
10月から日本の小学校に編入していた9歳の息子、なんと学校最終日の先週金曜日朝に発熱していたため、学校には挨拶の30分だけしか行けず。
その日の午後に予定されていた友人宅でのたこ焼きパーティーも行けなくなり。
最後の最後に踏んだり蹴ったりで気の毒です。
明日はいよいよ日本を経ちます。
ここ数日は私の母が荷作りに奮闘していました。
荷物が入りきらない。
嵩張る冬服、バスケの靴や学校の諸々の道具。
テストやプリント、給食の献立表も私に見せたいらしい。
機内預けは23キロをふたつまで。
「お土産なんかないわよー」
はい。承知しております。
「洋服くたびれたのは要らないわね?」
もう本当に大変そうだからご判断はお任せします!
そうそう、申し遅れましたが、私は日本には迎えに行きません。
当初は、三月末に私一人で日本に帰国して息子を連れてアイルランドに戻るつもりでした。
ですが。
航空券本当に高騰してまして。
感覚的にはコロナ前の5割増し近いんじゃないかと。
三月末に私だけがアイルランドと日本の往復チケットを買うと30万くらいする訳です。
で。どこかで聞いた「航空会社がお子様サポート」してくれる、というのを思い出し、調べたらありました。
早速いつもお世話になるJALさんに電話し、事情を話しそのままチケット手配に。
出発時は羽田の手続きカウンターから搭乗ゲートまで、ロンドン到着時はゲートからイミグレ、税関、JALのスタッフさんが付き添ってくださります。
問題が一つある事に気づきましたか?
JALさんのサポートはロンドンのヒースロー空港まで。
イギリスまでしか行けない。
我が家のアイルランドにはまた航空会社が違う飛行機に乗る訳で。
乗り換えまでは面倒見てくれません。
というわけで保護者はロンドンのヒースロー空港、到着口で待たなければならない。
直行便がない国は不便です。
始めは私がヒースロー空港まで迎えに行くかなぁ、と思ったけれど、いや、まてよ。
半年間一人で日本生活頑張って、羽田からロンドンに一人旅をした息子に楽しい家族旅行をさせても良くないか?
空港に家族全員で迎えに行ってそのまま数日観光しようよ!
夫も異論なし。息子1号は大喜び。
我が家はアイルランドと日本しか旅行した事がない。
ずいぶん前から「ロンドンの博物館にいつか家族で行こう」と話していたし。
カレンダーを確認するとちょうどイースター休暇期間。
これはロンドンの宿代急騰するよな。と10月の時点で宿まで抑えた。
通常の60%安、但しキャンセル不可。
航空券もアイルランド↔︎ロンドン間を早めに押さえて準備完了。
チケットや宿を押さえたのはまだ2023年、息子との再会はずいぶんと先に感じていたのに。
もうあと数日でまた一緒に生活するなんて。
息子1号、アイルランドを恋しがるどころか、最初から最後まで「日本楽しい」のままでした。
一度も「寂しい」とか「帰りたい」と言わず。
「またこの学校に来てもいい?」
そんなに気に入ったのかー。
「でも夏はアイルランドの方が涼しいし海遊びは楽しいよ。
クラスの友達みんな待ってるよ。」
と話すとやっと笑顔になったけれど。
お別れの寂しさとアイルランドの友達が家族に会う嬉しさ、一人旅の不安…言語化できない複雑な思いで悩ましい数週間を送っていたらしい。
「飛行機で隣りに座る人と友達になるんだ!お菓子あげたら話せると思うよ」
うん。だといいね。中にはあまり知らない人との会話を好まない人もいるからね。反応があまりよくなかったらすぐ会話やめていいからね。
孫を半年間預かった私の両親は疲労困憊の様子。
しょっちゅう体調を崩す9歳児に翻弄され、
「私なんか全然風邪ひかなかったわよー!!」
相当気が張っているんだろう。
息子が経ったら一気に気が抜けて倒れるのではないか、と逆に心配になる。
でも一緒に生活した半年間、少しでも楽しんでもらえたならいいのだけど。
学校の先生、お友達、バスケのコーチ、監督、仲間達。
児童館のスタッフさん。
彼のおじいちゃんおばあちゃん。
半年間たくさんの人と楽しい時間を過ごし成長したはず。
皆さまありがとうございました。
空港のお別れは寂しいだろうなぁ。
思う存分泣いてしまえー。
では我々、これからロンドン行ってひとまわり大きくなった息子を迎えに行きます。
皆さまも良き春をお過ごしください。
来週はロンドンレポしまーす。