プリンセスの作り方。

おはこんばんちは。飯塚です。

もう2月なんですね。

冬季オリンピックが始まるらしいじゃないですか!

例年になくアイリッシュのほとんどが知らないはずですが、今回は開催が中国ということもあり新聞でも中国政府批判だけがが大々的に報じられ、最後の2行で来週オリンピックあるけどね、みたいな締めで。

中国は大国すぎてもう表立って批判できない力を持っていますが、西側諸国はオリンピックをガン無視することで意思表示しているように思えます。

褒める子育ては素晴らしい?

夏に生まれた我が家の赤児。早いもので先週、満6か月になりました。

ギャーギャーうるさい男児2人の後に産まれた女の子。

夫はデレデレしっぱなし。まー、この流れは甘やかされるわな。
この先どうなるか。

日本人は自己肯定感が弱い。

確かにそうだと思います。

今はまた違うかもしれないけど、私の子供時代、親から褒められた記憶はあまりないし日常的にあまり人を褒めないとアイルランドと比較しても感じます。

今の時代は日本も褒める子育てが賞賛されているかもしれませんが、下手すると勘違い人間になる危険性も孕むな、とアイルランドにいると特に感じます。

幼少時から褒められすぎて現実を直視してない人だらけなんですよね、この国。

注:今日の写真は本文と関係なく旅で出会った世界の美女たちです。

トルコのイスタンブールで出会った子達。3人は確か14歳って言ってたけどこの完成度はなんだ?!

在英邦人によるイギリス女性の見方とは。

随分以前イギリス在住10年近くの日本人独身男性と話す機会があり、彼に

「彼女はイギリス人がいい?」

と聞くと、とんでもないという表情で

「イギリス人なんて嫌だよ。子供の頃から親にプリンセスだと褒められて育ってるから勘違い女ばっかりで。もの凄く太っててもあの人達、未だにプリンセス気取りで全身を鏡を見たことないから自分がどんな体型か自覚ないんだから。」

と辛辣な返しが。彼はまた、

「イギリス料理がなぜ不味いかというと、女性が酷い食事を作っても男性はまず批判はせずに、嘘でも褒めなければいけないから向上しない。」

という話も教えてくれました。

当時は「へぇー」と面白がって聞いていましたが、今は彼の意見に激しく同意してしまう。

アイルランドもこの点は全く同じ。

現に夫も赤児に一日10回は

「Oh!! My princess!」と言ってますからね。これが元凶なんです。

その結果、十代後半から二十代女性達のわかりやすいほど高飛車な態度。

同性の私から見ても日本人の女の子達にはない異様な程の勘違いというのか。

超絶美人でキャットウォーク歩くような人ならわかるのですが、この人、ジーンズにお腹のお肉たっぷり乗せて、太もものパツパツ具合も半端ないけど、もしや、自分ではモデル体型みたいな幻想抱いているかな?と思わずツッコミたくなってしまうほど。

もちろん、ルックスが全てではないし、それによって優越が出る事は良くない。

ただ、現実を知ることも大切なんじゃない?

これじゃまんま裸の王様でしょ。

インドの最南端にて。美女率が高いインド。しばしうっとりと見惚れることも多かった。

鬼嫁による恐怖の鬼母宣言

それは第一子を妊娠中、まだお腹の子が男か女かわからなかった時期でした。
夫と義理の両親と世間話の流れで私は

「日本人は建前で無理に褒めたりしないし、親は子供に真実を話します。仮に女の子が生まれて、凄く太ったり、洋服が似合わないと思えば私は本当の事を言います。娘が勘違い女になったら困りますから。」

と宣言しました。

すると、義理父は、とても悲しげな表情で、

「それはあまりにも可哀想だ。女の子は皆、プリンセスなのに…。」
と言うではありませんか!

義理父は、可愛い孫が鬼嫁によって虐められるくらいな気分になったようでした。

その発言に反応したのは我が夫。

「それな!その思想がアイリッシュの女どもを甘やかしてんだよ。肥満の原因だってそれだろ。周りを見ろよ⁈プリンセスなんてどこにいる?居るのはトドみたいな巨体だらけじゃないか!あいつらにはな、現実を知らしめる事も必要なんだよ。」

ぎゃー、そこまで言うか。

ま、割と真実だけど。

もちろん美人で超絶スタイルいい人もたくさんいます。アイルランドに来た友人の

「アイルランド人て妊婦かモデルのどっちかしかいない」ってのはまさにわかりやすい例え。

アイルランドの肥満率は3割以上。日本の10倍。

日本でぽっちゃりの貴方もこの国ではスリムな人扱い。

体型や肥満については日本とあまりにも違い過ぎます。

東の極端すぎるとも言える痩せ信仰、方や西の開き直りなボディーポジティブ。これはまた別の時に書くので今日はここまでにします。

ボリビアのお祭りのパレード。表紙の写真もこのお祭り。圧巻の脚線美。

ヨーロッパに住む日本人が色黒になってしまう理由。

昭和の皆様、覚えてますか、ガングロ。

もっと遡って、アダモちゃんってのもあったなぁ。

基本的に、美白を追求する日本人。
なぜか、一時期突然変異的に顔を黒塗りに走る女子高生が湧いた事があったのです。

で、アイルランドの女性達は、ドレスアップする時に真面目に肌に茶色いクリーム塗っています。

フェイクタン、偽日焼けクリーム。

白人文化では日焼けした肌こそ健康美の象徴。

彼らから「肌が茶色に焼けて良いねー」と言われたら、それは褒められてるし羨ましがられています。

間違っても、私みたいにムッとしないように(経験者)。

日本人には憧れの透けるような白い肌に、フェイクタン、偽日焼けクリームを塗りたくる。
もちろん、結婚式は花嫁も、ゲストの女性達も全員フェイクタン!

という事実に、アイルランドに住んで2年目位で気付きました。

ちなみにクリームは顔だけじゃなく、腕、脚にも抜かりなく塗りたくります。
たまに白い服に茶色がついてる。気をつけよう。

で、そのフェイクタン、違和感ない色を選べば全然気が付かないくらいで本当に綺麗に仕上げてる人もいます。

ただ、人によっては、貴女の顔、それオレンジ色だよ?とかフェイク感が前面に出た仕上がりの人もいて。

それにまた、不自然過ぎる真っ黒バサバサ付けまつげも、ブロンドな髪には合わない。

デートや飲みに行く時に気合いを入れてフェイク祭り。

新鮮な食材に化学調味料ありったけ使って火を通し過ぎたら、あぁ、なんてもったいないことを…と思うようなそんな感じ。

貴女の白い肌と青い瞳が輝くほどに美しいのだからそのままでいいのだよ!とおばちゃんは心の中で叫んでいます。

東西の美意識の違いを見るに、人はない物ねだりするものなんですね。

さてさて、将来我が娘は美白になりたいのか?それとも偽日焼けクリームを塗りたくるのか、十数年後に結果が出るでしょう。

間違っても勘違い鼻高女にはならないで欲しいですけど。

HOOTERSって赤坂にも今もあるかな?ブタペストを歩いていたら「オープニングで全商品無料だから」と呼び込みされて一人で入った。チップはもちろん払いました。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。