隠す派?焼く派?

おはこんばんちは。飯塚です。

去年の5月のブログを読むと、寒い!気温がずっと変わらない!まだ冬だ!
と愚痴ばかりでした。

今年は悪くないのです。

毎日学校へは歩いていける陽気で子供達は半袖で外遊びをしている。

4月末には我が家にツバメも舞い戻ってきました。

やっぱり夏の訪れは心が弾むな、と思う今日この頃。

今年初泳ぎ兄弟。ブルブル。

「美」の観点の違い。

紫外線が強い5月。

日焼けしたくない私は顔には年中日焼け止めクリームを塗りますが、手は疎かになりがちで。

もちろん手も塗るのですが、出かける前にトイレに行き手を洗ってしまい日焼け止めが落ちてしまう。

その結果、見事に手だけ焼けてしまっています。車の運転とベビーカー押してるのが顕著にわかる日焼け。
という訳で最近は日焼け止めを玄関に置いて出かける前に手に塗るようにしています。(気づくの遅い)

日焼けの概念、日本人(有色人種)と白人はかなり違います。

彼らに肌が焼けてるね、と言われたら、褒められてる、という事だし、そばかすも同様。

留学時代もドイツ人に

「あなたはソバカス(シミですけどね、正しくは)があるのね。」

と言われたので、顏をしかめながら

「そうなんだよー!一度できたら消えないし!」というと、

「えー、嫌なの?褒めたのに。健康的でいいじゃない。私はあった方が良いと思うけど」

と言われ、価値観の違いを知りました。

また、こちらに住み始めて間もない頃、夫の親戚が集まる場で、夫の叔母さんが私に

「あなた顔が白い(pale)わね。」

というので、満面の笑みで「Thanks!! 」と返したら、その場にいた人達、ぽかーんな表情をし。

義理父が苦笑いしながらも

「フィオナは褒めてたんじゃなくて、君の顔色が悪いと心配しているんだ。」

と解説してくれて、そうだったのか!と。

親戚一同にアジア人と白人の価値観の違いを知らしめてしまう事に。

太陽光を浴びたい訳。

欧米人はよくビーチで大胆に寝そべったり、オープンカフェでまったりとお茶してますが、彼らは肌を焼きたい。

日本の美白とは反対に、こちらの娘さん達はフェイクタン(偽日焼けクリーム)を塗ります。

そんな彼らには、私らが必死に日焼け対策をする姿は理解できない。日焼けした肌は健康美そのものだから。

太陽光が身体にいい事、これも事実。

実際に、日照時間が短い北欧ではビタミンDが欠乏しがち。

ビタミンDが欠乏すると筋肉や骨の形成に影響がでる。特に妊婦さんや乳児にビタミンDのサプリメント摂取を医師から勧められるのです。

灼熱の太陽の下、欧米人はタンクトップにショートパンツ、サンダル。日本人を始めとしたアジア人だけが帽子を被り、化粧をし、長袖を着る。

南米ボリビアからチリの一週間はアメリカ人、オーストラリア人、オランダ人とツアーで周った。欧米人は常に軽装、アジア人の私だけ着込んで野暮ったい。

見た目どっちが夏っぽくてカッコいいか。

欧米人だというのは明白で、彼らも日焼け対策をするアジア人を揶揄している。

「暑い中で帽子被って長袖着てんの、アジア人だけだよねー」

日本の友人も海外旅行で欧米人に言われたようですけど、欧米人の

アジア人、ダセェ〜。

的な意見で日焼け対策を怠るのは危険。

誰のための日焼け対策か。

よく見てください。

普通に街を歩く50代以上の人達の首や手を。著名人や女優を参考にしてはダメですよ、あの人達はお金かけてメンテナンスしてますから。

一般の、普通のおばさま達を。

白人の方々、太陽浴び過ぎて特に首周りがシワシワになっています。

対してアジア人は歳を重ねても肌はまだみずみずしい方が多い。

肌を焼くと老化する、とか皮膚癌の恐れがある、という別の側面を欧米人は知らないしあまり考えてない。

イギリスのホームステイ先のお母さんも話してました。

「イギリスは夏が短いし太陽を浴びるといいって言われて皮膚癌なんて最近まで知らなかったわよ。オーストラリア人は皮膚癌が多いんでしょ。アジア人は健康や身体の事に詳しいわよね」
と。

確かにね、日焼けに限らず食育、野菜や果物食べましょうレベルの事まで知らない人多いよね、イギリスとアイルランド。

アイルランドに住み始め、日焼けし過ぎた代償を目の当たりにし、私は益々、夏の帽子と化粧、薄いカーディガン着用を徹しています。

知識のない人達に笑われても関係ないのです。私の未来の事、他人は責任取ってくれません。

夏の盛り、西の果てのビーチでたった一人で日焼け対策完全な姿(帽子、ジャケット、長靴)で海藻をとる怪しいアジア人がいたら、それは紛れもなく私です。

毎年春から夏、もずくっぽいもの採ってウホウホ喜んでいます。ちなみにアイリッシュは海藻は食べない。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。