春の食物繊維祭り。

おはこんばんちは。飯塚です。

二週間に及ぶイースター休暇も終わり、また今週から学校が始まりました。

休暇中に特に大きな予定がないと毎回途方に暮れ気味になりますが、天気が良ければなんだかんだでやり過ごせる。

これも田舎暮らしだからこそ。

夏の遊びを先取りする息子と友人たち。ちなみに気温は12度くらいでまだ寒い。

田舎者はその辺に生えている草さえも観察する。

先月、イギリス南東の都市、ブライトンに住む友人を訪ねました。

街中の公園の片隅にワイルドガーリック、日本だと北海道で春先に採れるアイヌネギ、またの名を行者ニンニクが生えていた。

そんなのをめざとく見つけるのが田舎者の性。

「あ、あれワイルドガーリックだよ」

なんて、聞かれてもいないのについ教えたくなってしまう。

「なんでそんなのわかるの?」

そんな事くらいしか田舎ではやる事ないからね。

毎年春「野菜を採る」ネタは書いてましたので今回はダイジェストで。(多分来年も書く)

車で20分のワイルドガーリック群生地。700グラムくらい採って帰りました。

最近は特に予定がない日は車で5分の森に行き、30分ちょっとのウォーキングに。

歩道脇に生え始めたわらびを採りに。

わらびは生え始めじゃないと美味しくないんです。

最近かなりいろんな物を食べるようになった8歳児もわらびを識別できるようになってきた。

わらび採りを初めてしました。ちなみにこの8歳児はわらび大好物。
この日はわらびを採った後で午後は海に行きもずくを取ったのでした。豊作☆

この森は秋から春はキクラゲが採れ、ワイルドガーリックの群生地もあり、秋には栗も拾える宝の森。

わらびの場所から徒歩5分でこんなキクラゲの木もある。日本人の友達には秘密の場所。

もちろん、アイリッシュはこんなことしません。

もう聞き飽きたかもしれませんが、アイリッシュは食に非常に保守的なためこういうものは採らない。というわけでほぼ独り占め状態。

キクラゲや海藻採りなどしている時に誰かに出くわすと、一応気になるらしく

「何してるの?」

なんて聞かれその都度説明はする。だけれど、

「どんな味するの?」

とか

「私も採って食べてみよう!」

なんて言う人は皆無。

「へー、食べられるんだぁ。いいわねー、健康的で。」

と言いながら去って行くので、きっと内心は

「アジア人て変なもんばっかり食べてんだな」

などと思ってるんだろうな。

本当はこの日はもずくを採りたかったけれどもう引き潮ではなくなりもずくはなく。
岩場に海苔が生えていたので海苔を採って帰ることに。海苔はフープロで細かくして味付けると佃煮、通称「ごはんですよ」ができます。
海苔とって車に戻ると私の車の真後ろにキクラゲ生えまくりな木があるではないか?!というわけでこれも採って帰る。
帰って海苔もキクラゲもよーーく洗って干します。豊作☆

私の友人や隣人ですら

「今度食べさせて!」

と言う人が一人もいない、という状況。

キクラゲ満載中華丼。紅生姜たっぷりが好きです。
キクラゲ入り酸辣湯麺。コリアンダー(パクチー)と花山椒たっぷりが好きです。

また、このトピックをインスタにあげると日本人とアイリッシュの反応も見事に二分する。

もずく、と勝手に呼んでいますが本当は何者なのかは知らん。3月から7月だけ生えている海藻です。

特にキクラゲやもずくなどだと日本食に飢え気味な海外在住日本人が

「うわー。もずく!いいなぁ!」

とか

一番大きいキクラゲは私の掌大。いやー興奮するねぇ!!って一時期インスタはキクラゲばっかり登場してた。

「キクラゲってこんな風に育つの?乾燥しか見たことない」

なんて羨ましがる。アイリッシュは

「何これ?食べんの?ふーん」

で終了。

未知の食材への好奇心など微塵もない。

ワイルドガーリック、和洋で重宝。

ワイルドガーリックは約1㎏採取し、ジェノベーゼソースを大量に作り、少しは友人や隣人にお裾分けしつつ、自分用には大きなジップロックに平らに入れて冷凍。食べる度にバキッと折って解凍する。

ジェノベーゼソース作り。ワイルドガーリック、炒った松の実、レモン、オリーブオイル、パルメザンチーズ、オリーブオイル、ニンニク、塩
フープロで一気にガーっと。

ジェノベーゼソースはパスタや茹でたジャガイモに和える他、サンドイッチやステーキやバーベキューに付けても合う。

ここ数年はジェノベーゼソースは買わない。

パルメザンチーズも塊を食べるたびにおろした方が断然美味しいのだ。

また醤油漬けやチヂミ、餃子に入れるのも美味しい。

わらびのおひたし、ワイルドガーリックのチヂミ、もずく酢、岩海苔と卵のスープ、ヤンニョムチキン。春限定の晩御飯。わらびは8歳児がごっそり自分のお皿に取り分けていた。

わらびはお浸し、蕎麦のトッピングに。

ある日の温かいそばランチ。トッピングは卵、ワイルドガーリックの醤油漬け、岩海苔、わらび、もずく、キクラゲ。食物繊維一週間分(嘘)

いやー、最高。

本当は年中食べたいんだけどな。

でも海外暮らしで全然食べられない人もいるのだから贅沢は言えない。

という訳で、天気さえよければ野と海からあれこれ採取して採ってきた物を下処理して地味に忙しくしています。

野菜買わずに食卓が豊かになる春。

しばらくこの春の恵みを楽しめそうです。

自家製キムチ、茹で卵付き鴨肉丼、わらび、もずく酢、海苔とラディッシュのスープ。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。