僕らが庭に出る理由。

おはこんばんちは。飯塚です。

また、暑くなりました。天気予報はずっと晴れ。

気温も20度超えで夏が戻ってきました。

毎日のように海に行く我が家。お金も時間もかけずにホリデイ気分。

我が家から車で5分のビーチ、先週から今週は週4回はここで過ごした。

いいところ住んでいるな、と改めて思う日々。

ちなみにアイルランドの海水は冷たいのでたいていの人はウエットスーツ。水から上がるとブルブル震えてます。

私は夏場でも泳ぎません。

赤児もやっと水に浸かれるようになりました。

小腹が空いたらとりあえず外へ。

我が家の男児達、夏休みに入った7月頭から、ほぼ毎日朝ごはんの後に庭に飛び出すようになりました。

デザートを食べに。

7月中旬まではプラムを。

我が家には古いプラムの木が二本あります。

種類は違うのですが、どちらも例年あまり実らない。

でも確か、4年前の夏にこの家を買う事が決まり、家を見に来た際にプラムがたわわに実っていたんです。

庭を見ながら、「プラムがたくさんなってる!これはラッキーだね」などと話していたのに、いざ住んだら、プラムの実は毎年数個のみ。

あれ、こんな感じなのかー。ま、樹齢何年かわからないしな。

などと夏をやり過ごして、4年目。

2本のプラムの木、今年だけは例年になく枝先が賑やかに重くなり。

うるう年的に豊作になるプラムの木なのだ、と学んだ今年の夏。

最初は背が高いプラムの木の実が熟し始め、それが終わった頃に背の低い木の実が赤くなりました。

男児達は毎朝食べたいだけ採り、それを見る赤児は自分も欲しいと騒ぎ、プラムの実にむしゃぶりつく。

一度プラムの味を覚えた赤児、それ以来庭に出ると木を見上げて熟した赤い実を指差すようになりました。

「採って!採って!」

とおねだり。

赤く実ったプラム、しっかりと甘く僅かに酸味があってジューシーで本当に美味しい。

採った側から赤児含めて3人がむしゃむしゃバクバク。

高いところのプラムは鳥達のテリトリー。鳥はいつだって食べ頃を一番わかっている。
かなり実がついたので初めはジャムを作ろうか、タルトもいいな、なんて思っていたけれど、結局食べ盛り家族で普通に食べ尽くしました。

この期間は果物もあまり買わなくて済んだのです。

7月中旬、家族旅行に行く前に摘んだプラムで食べ納め。

来年も同じくらいできるといいんだけどな。

ケーキ作りもテンション上がる。

ちなみに旅行前に摘んだ果物、プラム以外にもありました。

カシス。

こちらは植えて3年目。高さは私の腰ほどですが、見事にたくさん実りました。

かなり酸っぱいので鳥も食べないし生食には不向き。調理しなければならないので、全てジップロックで冷凍しておき先週やっとタルトを作りました。

タルト作りはお気に入りのレシピのおかげで最近かなり安定して作れるように。

味が濃くてコクのあるアイルランドのバターをふんだんに使うタルト、アーモンドの風味もしっかり味わえて我ながら上出来。

カシスの強い酸味がアクセントになってクリームも添えたらもう最高。

あまりに美味しかったからまた作ってもいいけど、残りのカシスはコンポートにしてチーズケーキを作りたい。

これから毎年カシスのケーキ作りが楽しみになりそう。

時期が変われば果物も変わる。

ちなみにただいま男児達が朝食後に頬張るのは、ビニールハウス内のブドウ。

実は小さいながらも味はしっかり。去年はこれでジュースも作りましたし、ワインを作ったこともあります。

そして外に植えてるヘビガライチゴ。英語だとwine berry 。

通常いちごなどは食べ頃に鳥に食べ尽くされてしまうけれど、このヘビガライチゴは枝全部が固い毛に覆われており、鳥が食べに来ない。という訳で子供達は毎日熟した赤い実を少しずつ摘んでいます。

この木、成長も早くて毎年どんどん伸びています。

秋に入ったアイルランド、これからはリンゴの季節。日に日に赤くなっています。

リンゴが採れたらイタリア人の友人が教えてくれたリンゴケーキ作り、楽しみです。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。