生活見直し中。

おはこんばんちは。飯塚です。

先週金曜日から日曜日までアイルランドに大きなストームが二つもきました。

警報発令された金曜日は臨時休校。

金曜日のストームはヨーロッパ全土で大暴れした模様。

こちらでも強風で木が倒され電線が切れ、停電があちこちで発生しました。
今回我が家は停電にはなりませんでしたが、強風が煙突のススをリビングに吹きこんできました。

大した量ではなかったけれど、暖炉の上の棚がうっすら黒ずんでいて。

庭のアーモンドの花は満開寸前だったのに見事に散りました。

アーモンドの花は桜に似ています。

コロナはもうトップニュースではなくなりました。

先月、突然コロナの規制緩和されて以来、コロナ終了みたいな雰囲気になったアイルランド。

とはいえ、周りは感染者が続出しています。感覚的には罹った人の方が多い。集団免疫取れてますね。

感染者数は高いままですが、with Corona と舵を切ったので、ニュースや新聞で扱いがかなり小さくなりました。

代わってトップニュースは、ウクライナ情勢。

そして生活レベルで実感する生活コストの高騰。

家賃、ガス代、食料品、ガソリンの値上がり。

ガソリンは日常的に値上がりを実感しますが、先日届いた電気代の請求(2カ月分)も今までより30%位割高になってました。
世界規模で起きているこのインフレとエネルギー資源の高騰。

イタリアに住む日本人もTwitterで2カ月分のガス代の請求が日本円に換算して10万を越えている、と嘆いていたり。

このガス代は暖房費も含まれているらしく、こんなに値上がりするなら暖房を切ろうか、などとかなり切実な事態です。

アイルランドも昨今の電気代ガス代高騰を受けて政府から各家庭に光熱費用の支援金が支給される事になっています。

生活を考え直さないといけない。

ニュースも新聞もそんな話題で溢れています。

先週の新聞記事。2020年と2021年の生活コストを比較。欧州の中でもアイルランドは特に家賃が高い。

地球にやさしい=節約になる。

Sustainable って言葉、ご存知ですか。
環境に優しい、といった意味です。

英語の語彙力が乏しい私もアイルランドに住み始めて割と早い段階で覚えた単語。

それくらいTVのCMやニュース、新聞で頻繁にでてくるからです。

環境問題の話題になるとアイルランドはかなり厳しい立場に置かれていることも現実。

寒くて悪天候なので暖房は欠かせない。
ヒーター用の電気、暖炉に石炭や薪をくべて煙突から煙を出す。
洗濯物は外では乾かないから乾燥機を回す。

雨が多いアイルランド、たいていの家に乾燥機はあります。

田舎は完全に車社会。ディーゼル車も多い。

CO2 の排出が止まりません。

今騒がれているエネルギー資源の高騰。

電気代、ガス代を節約する事はCO2 削減にもなる。

我が家は元から割と節約している方ですが、この電気代高騰の流れを受けて更なる節エネルギー策を模索し始めました。

サスティナぶらなければ!

洗濯は温度を下げて。

日本に居た頃は縦型の洗濯機を使っていたのですが、日本も今はドラム式洗濯機が増えてきてますか?

ドラム式洗濯機の温度設定、こちらの人は高温の水で洗うんです。
私もDaily 60℃設定で洗ってました。

洗濯機内で水の温度を上げて洗うと、確かに皮脂の汚れは落ちますが、高温洗浄はCO2排出の原因になる。

電気代をセーブするため、また環境にも配慮して最近はエコモード20℃設定にしています。

低温洗いの方が洋服も長持ちするらしい。

ただ、洗濯時間が100分なのは長過ぎるのは難点ですがしょうがない。

子供達の洗濯物があるので洗濯機は2日に一度は使います。

低温洗濯を始めて2カ月近く経つので、次の請求時には結果が出ているといいのですが。

ガソリンの値上げが止まらない!


ダブリン市内など公共交通機関で事足りますが、ほとんどのアイルランドは田舎で車社会。

私の住まいも大人一人につき一台必須なエリアです。
世界的な流れで電気自動車も増えてきてますが、まだまだ高くて買い替え出来ません。

我が家も夫はディーゼル、私はガソリンの普通車。

ガソリン代、ここ数ヶ月でわかりやすいくらい値上がりしてますね。

我が家から学校や村の中心のスーパーは徒歩15分。
冬至近い12月1月は朝も暗かったので車で登校していましたが、ここ3週間は好天にも恵まれている事もあり毎朝歩いています。

朝の空気は気持ちいいし私のダイエットにも一石二鳥。
いい事しかない。

ただ、我が家から学校に向かうのは下り坂なので子供達も抵抗なく歩きますが、家に向かうのは上り坂になるので車で迎えにいきますが。

不要不急な長距離ドライブも極力控えるようにもしています。

毎朝15分のウォーキングが子供達の日課になってきた。鳥のさえずりも聞こえます。

オーブン料理はまとめてやっつける。

我が家はおそらく典型的なアイルランドの家庭より電気代は安いと思われます。

なぜなら、こちらの人はオーブン調理が主流だから。
超豪華なキッチンを持つアイリッシュの人々。

ただし、キッチンは客人に披露するためのツールなので、コンロ周りが汚れる炒め物や揚げ物はほとんどしません。
使うのは専らオーブン。
ローストチキンなどは1時間半かけて鶏を焼かねばなりません。

これで電気代が高くつくんです。

私もオーブン調理はしますが、根が貧乏性なのでオーブンを使う際は二品、三品同時調理が基本。

オーブンの中がぎっしりしている状態で調理していると、私ってば節約上手〜♪と自己満足を味わえます。

エッグタルトとナスのローストサラダ、サラダに入れるカボチャの種を同時にオーブンで。はい、エッグタルトの卵液入れ過ぎました、次回から気をつけます。

また、スロークッカーが流行ってる昨今ですが、我が家は時短調理の圧力鍋。

ラムのスネ肉煮込みも圧力鍋で20分煮るだけでお肉はホロホロに柔らかく。

普通の鍋で数時間またはスロークッカーで半日電源つけっぱなしにするよりもサスティナぶってるはず。

昭和世代の憧れ、ギャートルズ肉なラムすね肉の煮込みは我が家の冬の人気メニュー。

因みに暖房に関しては薪ストーブを使っている為ほぼゼロ円な我が家。(薪を切る夫の人件費くらい)

夫の作業場から週に一度薪を持ってきます。

また、ストーブの熱を家のラジエーターや温水タンクに回すようにしているので、蛇口の温水もお金がかからないようにしています。
薪ストーブ取り付けの時にパイプを通してラジエーターや温水器への循環システムの工事費はそれなりに高くつきましたが、必要な投資だったと実感しています。

世界情勢を受けてエネルギー資源の高騰が続きそうです。

サスティナぶりながら春を待ちましょう。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。