見たかった「新しい景色」

おはこんばんちは。飯塚です。

もうクリスマス直前です、こちらはプレゼントを徐々に揃えたりしながら準備中でございます。

クリスマス恒例のミンスパイ始まりました。

2012年イタリア旅で未到の地に。

11月頭に一週間イタリア旅行をしました。日本から来た友人達と予定をすり合わせてローマ、ナポリに滞在は即決定。

私の住まいからだと飛行機の便は週に2回のみ。友人達がローマを経つと丸二日間一人時間に。

うん、これも悪くない。

元々独身時代は一人旅しかしたことないくらいだったんだから。

2012年にイタリアを周った際には主要観光地はかなり周っている。フィレンツェも行ったし、せっかくだから新しい場所に行きたい、二日間を周れる場所どこだろう、と悩み。

チャットGPTに聞いてみたら優しい男性の声で

「チヴィタ・バニョレージョはいかがですか?」

と言う。

で調べてみたら…おー、いい感じじゃないですか。

以下Wikipediaによると。

チヴィタ・ディ・バーニョレージョCivita di Bagnoregio)は、イタリア共和国ラツィオ州ヴィテルボ県バニョレージョに属する分離集落(フラツィオーネ)である。2500年以上前にエトルリア人によってつくられた都市であるが、地盤が風化しやすい粘土層で、台地辺縁部の崩落によってその上の建物が崩れる危機に常にさらされており、2024年現在、年間を通して居住する者が10人程度、「死にゆく町」(il paese che muore)とも言われる。

前回来た時になぜ来なかったんだろう…。答えは交通の便だった。

ローマから電車からバスに乗り継いで片道2時間。他の有名な観光地みたいに「電車一本で行ける」じゃないからか。

でも二日間あれば全然問題ない、日帰りもできるみたいだし。

バニョレージョという場所から行けるというので宿も取りました。

宿とってから知ったけれど、なんとチヴィタは映画「天空の城ラピュタ」のモデルになっている、なんて説も。

早朝、友人はローマの空港へ。私はローマのアンティークショップに行ってはみたものの、結局何も買わずにテルミニ駅に戻りお昼ご飯を買い、電車に乗り込む。

ローマのアンティークショップ、良かったけど何も買わずに帰った。

旅=一期一会

特急電車と違い、電源もWi-Fiもない車内。薄汚れた窓越しからなだらかな丘と村、畑が続くのどかな景色。

鉄道駅からはバニョレージョ行きのバスに乗り換え。

ちなみにバスの切符の買い方わからなくてそのまま乗ったら、バスの運転手さんに「チケット買って後の便で乗って」と言われたのですよ、かなり塩対応で。後の便なんて2時間後なのにそれ酷くないですか?

そしたらそのやりとりを見ていた学生さんみたいな女の子が手持ちのSuicaみたいなカードで私の分払ってくれて、ウィンクしてくれました。

優しいでしょう、イタリア人。でもタダ乗りはいたたまれないので€10渡しました。相場よくわからないけどそれくらいかかりそうだし。彼女はなかなか受け取ってくれなかったけど無理にお金を握らせて「コーヒーとケーキでも食べて!」なんてイタリア語で言ってみたり。

彼女は翻訳アプリを使って「お金なんていらないのに。ありがとう」と伝えてくれたりして。私も「私もちょっとしかイタリア語話せなくてごめんね」なんて伝えて。

うわー、懐かしい。この旅人感。

昔、世界を一人旅しながら、危ない目に遭うどころか各地で人の善意に助けられたよなぁ、なんて胸が温かくなりました。

私も旅人さんに会ったら優しさを返したいものです。

畑ばかりが続く道の途中で女の子は下車。私に笑顔で振り返り「チャオ!」と手を振ってくれた。ありがとう。

バスは畑の中のクネクネ山道をグワングワン進む。途中でチヴィタの町というか山が視界に入った。絶壁に聳える城みたいだ。

あれか!確かにラピュタだよ!すご〜!

40分ちょっとでバスは終点に到着。バスに残っていたのは私だけだった。

オーバーツーリズムがない山の上。

小さな山あいの町に来たら観光客、というより人が全然いない、ということに面食らう。

静かだなぁ、町の中心地の広場では年老いた地元民がベンチに座って談笑しているだけ。ローマの喧騒などここには皆無。

バス停から宿に向かって歩を進めながら、

路地マニアには萌える

「やっぱりわざわざこの面倒くさい場所に来て良かった」とじわじわ喜びが込み上げて来た。

静かな田舎町、可愛らしいなぁ。

町も素敵だし後ろの景色も素晴らしい

きれい、ゴミが一つも落ちてないよ?!

ナポリとの対比がすごい。

建物も古いけど破損はないし、しっかり手入れされている。前日にいたカオスなナポリとは違う世界。

泊まった宿はこの角を曲がります。

予約していたB&BにGoogle Mapを頼って向かいチェックインし、荷物だけ置いてチヴィタに行く事に。

何やら宿から歩いて15分で行けるらしい。

「南国だわ〜」とトロピカル気分を味わっていたナポリから約300km北上しただけあり気候が違う。

路肩に溜まっているカサカサな赤と黄色の落ち葉で秋を実感、日が傾くとやはり冷えた。アイルランドから持ってきた厚手ジャケットの出番がついにきた。

ラピュタというよりは…。

見晴台にスペイン人ツアー客がガヤガヤと集い、チヴィタの写真を撮る。

目の前の景色を見て最初の感想。

西陽に映えるチヴィタ、橋を渡って行きます

これはあれだな、「山版モン・サン・ミッシェル」じゃないですか?絶景!

またこの町を山に創るという発想はなかなか狂っている。

好きなんです。

日本でも好きな場所は山形県の山寺、和歌山県の高野山。

あの景色と雰囲気が好きなのです。

秘境は信仰が宿るのですね。

入場料を払い長い橋を渡る。時々止まりながら写真を撮る観光客の皆さん。

近づくにつれフレームに入りきらなくなる。最後は坂道、お年寄りにはなかなかきつそうだ。息を切らしてやっと門に辿り着く。

石畳の道、古い街並み、可愛らしい看板。カフェ、レストラン、お土産屋さん…。

町の真ん中は広場で教会もある。イタリア、広場に教会が面しているのがお約束。

Duolingoのイタリア語でも

広場Piazza

教会Chiesa

が頻繁に出てくる。

イタリアでは教会と広場が大切な社交場なのがよくわかる。

観光地だけど平和で寛げます。

宿もあるので宿泊したい人はチヴィタに泊まれます。それもいいよねぇ。

ただ、町は本当に小さい。路地を歩き回っても1時間かからない。

お茶も食事もしないならば実はそんなに滞在時間はかからない。

夕方だしとりあえず帰りまた翌朝行きました。

日曜日の午前中のチヴィタは賑わっていました。ローマに住む日本人ご家族に偶然出会い、しばらく色々話せました。ローマ生活事情を聞けてとても楽しかったし。

一緒にコーヒー飲んで一休みしました。

野良猫があちこちにいます。ここは猫カフェ。

昼間の青空、最高ではないですか?

もうどこもフォトジェニックが過ぎます。ナポリの人よ、町はこんな風に愛でるのだよ、不便でも観光客は来るんだよ。写真撮るし、人に見せたくなるのよ。

というわけで、チヴィタは巷で言われる「ラピュタのモデル」は納得だけど、「山版モン・サン・ミシェル」が私の中の結論。

ローマの圧巻の美しさは今更語るまでもないけれど、歴史ある田舎の町の美しさにまた癒されて。

やっぱり新しい場所に行くのって楽しいです。

チヴィタ、おススメですよ、ぜひに。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。