イタリアの休日(朝食、スナック編)

おはこんばんちは。飯塚です。

一週間のイタリア旅行から帰ってきました。

今回、夏ごろに日本の友人から立て続けに連絡がきて、全く関係ない二組が同時期にイタリアに来るというではないですか!

欲張りで貧乏性な私はなんとかどちらも会うべく予定を組みました。

着いたら友人Aさん組(二人で来る)、三日目からは友人Bさんと合流。飛行機の便は週に2回しかないため、友人Bさんが帰国したら帰りの便まで一人旅、というスケジュールに。

そうそう、Aさんは昨年パリ旅行をご一緒して、当時私はスリにあったので€400お借りしました。借金を返さないと行けないからさ!仕方ないんだよ、行かないとね!

日本だと子供を家に置いて親が旅行を楽しむ、というのはけしからん、という風潮ですがアイルランドは全然そういう雰囲気ありません。どこも子供を誰かに頼んで親もちょっと息抜きしてる。

ちなみに我が家は夫が夏にセーリングで一週間不在にしたし、毎週金曜にセーリング行くし、で。今回は私の番。

一応ラザニア、ビーフストロガノフ、スープの作り置きしたし、冷凍庫にカレーも入っているし、あとはよろしくね!

EU圏は遠くない。

私の住まいからイタリアのローマは三時間で行けます。

アイルランドは島国だけどEU圏は日本の国内旅行感覚。

アルプス上空を飛んでイタリアへ。

同じユーロ通貨でもイタリア、スペイン、ポルトガルは物価が安く、気候も温かいのでアイリッシュは南欧が大好き。

イタリア旅行、食べるの楽しみにしてました。

日本人は旅行から帰ってきた人に

「何食べてきたの?」って聞くでしょ、アイルランド人は聞かないけど。

でも、イタリアに行く人には聞く気がするんですよね、イタリアとフランスは「食の国」だから。

イタリア人の友人が二人いるのだけど食への関心は日本人と似てる。またイタリア人の食に対するプライドは半端ない、というのもよく感じた。

そんなわけで今回はイタリアで食べたものを紹介します。

イタリアは甘い朝ごはん

前にイタリア人、北アイルランド人と空港の待ち時間に世間話をしたことがあって。

その時にイングリッシュブレックファースト、アイリッシュブレックファーストのしょっぱい肉祭りな朝ごはん、日本の旅館の焼き魚が出る朝ごはん事情に驚愕したイタリア人女性が

「朝からスープ(味噌汁)と焼き魚なんて信じられない!イタリアは朝ごはんは甘いものよ」

と話していた。

そのあとイタリア人の友人シルビアのお宅に泊まると朝ごはんは彼女自慢のお手製りんごケーキ。

答え合わせができたな、と思ったけれど。

シルビア特製リンゴケーキ

ローマのホテルは外国人向けにしょっぱいのもご用意してます

泊まったホテルの朝ごはん、本当にケーキのオンパレード。

最初に泊まったホテルの朝食は豪華。上にケーキ、甘いクロワッサン、クッキーがずらり。

ホテル=イタリア人以外も泊まるので、スクランブルエッグやベーコン、ハムやチーズもあったけれど。

ローマのホテル、地方からきたイタリア人らしきお客さんはやっぱりケーキをあれこれ取っていました。

民泊のナポリ、あちこちに乱立するカフェへ。

ショーケースに並ぶ甘そうなパイ、カンノーリ、クロワッサンを。中身はチョコレート、リコッタチーズクリーム、レモンクリーム、ピスタチオクリーム。

甘いパイずらり、下には一応ピザっぽいのとソーセージパンもある。

甘いパイとコーヒーを頼みます。

ピスタチオクリームのカンノーリ、リコッタクリームのパイをいただきました。ピスタチオがとても濃厚まったり。

二泊したナポリは店を変えて朝ごはん。

友人が日本へ発つローマ駅の早朝、お店のショーケースには甘いパンやパイがずらり。

駅地下のお店なのに地上階まで甘いパンの香りがした。

最後は一人旅で泊まったB&B

優しい奥様のお手製ケーキが4個、クッキーまで。なんて豪華なんだ!と寝ぼけ眼がこの朝ごはんを目の当たりにしてシャキッとしてしまう。

お手製ケーキとクッキー、シリアル、ヨーグルトが用意されていました。

席につくとオーブンからは温かいクロワッサンが出てきました。

「クリーム入り、チョコレート入り、砂糖かかったの、プレーン、どれがいい?」

こんだけケーキがあるので私としては甘さゼロなプレーン一択でした。違うの?

ケーキは味見したいので薄くスライスしてそれぞれいただきました。

どれもそんなに甘くなかったし、チョコレートとオレンジのケーキは上がサクサクなクッキー生地、したはしっとりスポンジ、マーマレードとチョコレートって絶妙に合う。

このケーキがあまり甘くなくて美味しかったです。

レシピ調べて作ってみよう。

壮観なほどテーブルに並んだケーキを前にも素朴な疑問。

イタリア人で甘いの苦手な人っていないの?

私も実は甘いもの責めはちょっと具合悪くなるし。

コーヒーも嫌いな夫はイタリアの朝ごはんが合わなそう。イタリア朝食事情を話すと私の夫は

「え〜、それは俺には無理なやつだわ」と想像通りなネガティブな反応が返ってきた。

ただ、ピスタチオのクリームは店毎に味や食感が違う。自分の好きな味を求め続けるのは楽しいし、イタリア人はお気に入りのお店があるに違いない。

甘いクリーム、パリパリのパイを頬張り、濃いエスプレッソをほんの少し口に含む。

クセになるんだよ、コレ。

不思議なのは、朝から砂糖とバターたっぷり摂取するイタリア人があまり太っていないのはなぜだろう?

その疑問は解けない。

マリトッツォ、日本で流行ったよね?

クリームたっぷりマリトッツォ、ちょっと前に日本で流行りましたよね?このムーブメントはアイルランドに来なかったので私は初めて食べました。

すっごいクリーム!!でも美味しい!不思議と重くなくて気持ち悪くならない。

山盛りすぎるクリーム

全然イケる!

レモンのクリームのケーキも、ティラミスも。

アイルランドからローマのホテルにチェックインしたら友達がこれと一緒に待ってくれた。最高すぎ。四角いケーキが酒が効いて美味しかった。

そして疲れた時にはジェラートを。

イタリアに来たらピスタチオだよ。

私が食べたジェラートは左奥のピスタチオとレモン。

アイルランドでは年に数回しかアイスクリームしか食べないアイスクリーム、だけどイタリアでジェラートは無視出来ないよね。

ねぇ、イタリア人のみなさんよ。なんで太んないの?秘密はなんだよ。

ライフスタイルのコツを教えて欲しい!と思いながら夜ご飯を楽しみにしていたのでした。

ナポリはマリトッツォはあまり見かけずこの貝殻型のパイ。めっちゃパリパリ!!クリームどっしり!(ナポリの博物館のカフェにて)

次回はご飯編。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。