お宝を戴いてきました。

おはこんばんちは。飯塚です。

とうとう我が家も薪ストーブの出番がきました。息子達はハロウィン🎃の衣装も揃えてワチャワチャ盛り上がっております。

ハロウィンの飾り用カボチャは「どれが美味しいか」調査しようと買ってみた。

ショッピングセンターより購買欲を掻き立てられる場所とは。

結構昔からアンティークやビンテージの物が好きです。70年代の家具とかオシャレだなぁと思うし、昔から旅行先で骨董市、蚤の市はスケジュールチェックして大きなショッピングバッグ持って覗くようにしている。

イギリスもパリも都会ではアンティークマーケットに行くと興奮が止まらない。ショッピングモールやデパートでは味わえないときめきがあそこにはある。

パリのクリニャンクールのアンティークマーケットは本当に面白い。帰りにスリにあったけど次回は貴重品を腹巻きに入れてまた行きたい。

アドレナリン大放出しちゃうのよ。古い物なのにキラキラして見えるのなんでだろう?

現在は量産されていない物、それは「宝探し」に近い感覚。

パリで買ったものたち。ちゃんと使っております。

その「アンティークマーケット」や「アンティーク屋」さんにある品物達はどこからくるのか。

古い民家に眠っているのです。

実は我が家にもある食器のいくつかは義理の両親の引っ越した際の家や、建設業の知り合いから「明日から立て替えする家に残っている食器あるから見てくるといいよ」と連絡があり持ってきた物。

愛用品。立ち退いた家からいただいてきたお皿やカップなど。

年代物なので損傷している物がある中で状態がいいと

「あった!」

と小躍りしてしまう。

壊れたらもう手に入らないし、と思いながら大切に使っている。

夫には90歳の祖母がいます。

夫のおばあちゃん、現在老人ホームに入っていて一軒家は空き家状態。ただ、訳あって義理の両親が数ヶ月住む事に。

夫が

「お皿とかたくさんあるらしいし、処分したいみたいだよ」などと言うではないか!

え?それは私に「取りに行け」ってこと?

はい、正解!

実は来月頭にイタリア旅行を控えている私。ローマで一人二日間のフリータイムがありアンティークマーケットも調べていたところだった。

それを話すと夫は真顔で捲し立てるのだった。

「ローマでアンティークマーケット行く必要ない!とりあえずおばあちゃんの家に行ってきなよ!新聞と古着、空き箱たくさん持っていって。時間足らなかったら二日がかりで行ってもいいし」夫は私がアンティークマーケットに行って散財するのを恐れているようだ。

とはいえ、1日で用事は済ませたい。子供達が幼稚園と学校に行く5時間でミッション完了せねばならない。

家まで車で往復2時間となると3時間で足りるのか、朝は気合い入れて残り物カレーをかきこみ子供達を送ってそのまま直行。

昔は何度か行ったことはあるけれど、自分で運転して行くのは初めて。

ナビさんに頼り切って無事到着。

アイルランドの家には必ずあるもの。

お宝はありました。

在宅ワークをする義理母が出迎えてくれて中へ。キッチンカウンターには色とりどりのお皿やカップが。

嬉しくて鼻血出るかと思った。「アメイジング!!!」

「好きなだけ持って行って。もう誰も必要ないものばかりだから」

「え?でもこんなきれいに保管されてて使えるのに?本当にみなさん要らないんですか?」

「こんな古くさいの、誰も欲しがらないのよ」

確かにね、おばあちゃんの家のお皿とカップ。それにいわゆるアンティーク屋でも高値な商品ではないのも一目瞭然ではある。

義母も「こんなにお茶のセットばっかり…。全部持っていって!!」とため息。

でも、そこそこ魅力ある品揃えですよ、しかも無料!

私がパリの骨董市で買ったようなお皿まである。買ってこなくても良かったな、こんなにいただけるなら。

貰わない手はない。

持ってきた新聞紙、子供達の小さくなって着なくなった洋服で梱包してせっせと詰める。

不要な洋服、新聞紙、プチプチで梱包

2時間、みっちり作業して車に搬入。

段ボール、プラケース、バッグに詰めて完了です。

義理母にお礼を言って即退散。

帰りは町のカフェでスコーンとコーヒーをいただきまた1時間運転して子どものお迎えに。

スコーン美味しかったけどクリームないの、なんで?(だから痩せないんだぞ)

夫は世界中の古いコインのコレクションを、男児達は小さなナイフをゲット(家でしか使ってはいけない、というルール)。

さて。

見て見て!!こんなにあるよ。(どこにしまうの?)

私は荷解きして並べて御満悦。

これ見ながらずっと笑っていられる。夫は苦笑い。

IKEAやニトリ、無印のお皿もいいけど、カラフルなお皿やティーカップは生活に彩りを与えてくれるな、と改めて思う。

義母が「ほらこれも持ってきなさい!!」とどんどん持ってきたのだった。

収納家具はない、とか、家のインテリアが食器に見合ってない、などの現実的な問題は置き去りにしてお皿だけで白いご飯をおかわりできそうな秋を満喫してます。

アイルランド人の家に必ずと言ってもいいほどあるアイリッシュの陶器、実はこの工房は我が家から車ですぐです。

あ、もちろんローマのアンティークマーケットは行きますよ!

昔のパン保管ケース。アイリッシュの家族といえば大家族、大量のパンを食べるからこんなに大きい。こんなの持ってきてどーすんの?!さて、何に使いますかね?(醤油はサイズの比較用に置いてみた)

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。