バターが固くなる季節。

おはこんばんちは。飯塚です。

学校が始まり、落ち着いた頃にスポーツクラブの活動も再開しました。

バスケットボールは5月に活動が終わり、8月いっぱいまで4カ月近く、サッカーも2カ月お休みだったのです。

強いチームは夏も強化練習などやってそうではありますが、息子が所属するチームは夏はキッチリお休み。

久しぶりのサッカー練習試合は惨敗だったのもある意味納得。

これからの練習でまた巻き返し図れるといいけれど。

好天に恵まれたサッカーの試合。

日本で有名なバターといえば。

秋っぽくはなりながらもまだ暖かい。

冷凍庫にはまだ庭のプラムがあるものの、庭のリンゴも収穫期になり、リンゴのクランブルを焼いたりしてます。

庭に落ちていたリンゴで作ったクランブル。秋冬の食後デザート、バニラアイスを添えていただきます。

よく

「ヨーロッパのケーキは甘すぎて美味しくない」との愚痴を聞くし自分も言うのですが、タルトやクランブル辺りを頼むのが一番無難かなぁ、と思う。

特にアイルランドのバターを使うタルトやパイ、デニッシュ系は風味がしっかりして噛むほどにバターの風味を味わえます。砂糖とバターがもたらす背徳感。

お気に入りのパン屋さんのデニッシュ類。お褒美系パンです(安くないしハイカロリー)

日本人には、海外のバターといえば、フランスのエシレバターが有名かな、と思う。

高級バター。海外産のは関税かかるから高い。

実は私も会社員時代にフランス旅行に行った際、仕事の引き続きをお願いした同僚に

「お土産何がいい?」と聞いたら、

「エシレバター買ってきて」

と言われたのでした。

今でこそ東京にエシレのクロワッサンの店とかありますが、その頃はまだ日本に出店しておらず。

当時の私はエシレバターは知らなくてその同僚に

「え〜、食べるのも料理も好きなのにエシレバター知らないなんて」

などと半分バカにされ(お互い口が悪いのでそれくらい言われてもびくともしない仲です)、

「へー、エシレバターっちゅうもんを買えばいいわけね」

なんて買い物メモを握りしめていざパリへと飛びました。

ところがですよ。

パリに三年も住んでいる弟に

「エシレバター買ってこいって言われてさ」

と話すと

「エシレバター?何それ、フランスのバターなの?知らないけど」

なんて要領を得ない。とりあえずスーパーで見つけたエシレバターはいくつか買い無事にお土産が渡せました。

この数年後もフランスに長く住む日本人の方と話した際に「エシレバター」の話題を振ったら彼女も「エシレ」知らなかったのですよ。

何やらフランスでは「ボルディエバター」をはじめとして他社のバターの方が有名だし出回っているそう。

真ん中二つのバターはよく見かけるフランスバターな気がします。(ネットの拾い画像)

日本にも出店している「エシレバター」は海外マーケティングが成功した例なのかなぁ、と見ています。

そういえば、昨年友人とパリ旅行に行った時もボルディエバターを食べました。

バターが美味しい=チーズも美味しい。パリのデパ地下はチーズ天国。

日本人には知られてないけれど。

アイルランドの名産品といえばバターです。

うっかりアイリッシュの家族に

「フランスのバター美味しいよね」

などと言うのは、日本人に

「やっぱり車はドイツだよね」

という位にプライドを刺激するトピックだから要注意。

そう、バターと言えばアイルランド。

たまにネット上で湧き上がる

「世界で一番美味しいバターはなーんだ?」

には、必ず名前があがるアイルランドが誇る

Kerry Gold 

この写真にもしっかりセンターに鎮座するケリーゴールド

日本一時帰国も必ずバターはお土産に買って行きます。私の両親はもはやこのバターしか受け付けなくなり、うちの母などは日本のアイルランド大使館まで電話をかけて

「アイルランドのケリーゴールドバターはどこで買えますか?」と問い合わせたほど。

酪農が盛んなアイルランド。バターの味が濃い秘訣は牛が一年中草を食べているから、だと言われています。

そんなわけで、アイルランドの食事はバターたっぷり。

ローストビーフ的なモノをパイ生地で包むビーフウェリントン(本当はややこしいプロセスありますけど省略)の付け合わせはバターたっぷり野菜のグリルとバターたっぷりなマッシュポテト

アイリッシュの料理を日本人が見たら

「そんなにバター入れるの?」となるはず。

夫の家族も然り。夫曰く

「Never too much butter」バターに入れ過ぎという概念なし

だそうです。

アイリッシュのバター投入術がなかなか身につかない私の洋風料理、まだ本格的とは言い難いのは自覚してます。

バターを使うスコーン、食べる時もバターはたっぷり塗るのだけど夏はバターも室温で柔らかくなりスムースに塗れたのが良かったのだけど。

バターたっぷりな生地にバターをコッテリ塗って、ジャム、そしてクリーム。ダイエットは明日から、と唱えましょう。

これからはバターが固くなる季節、日も短くなり冬の到来を感じてちょっと憂鬱です。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。