破壊系女児。

おはこんばんちは。飯塚です。

こちらはまた夏が戻ってきました。というか今年のアイルランドの夏は気温高めで嬉しいです。半袖で出かけられるの気分が上がるんですよ。

ブラックベリー、始まりました。

とりあえず毎日のように海に行ってます。海の近くに住んでいて良かった。

毎日近所で泳いでいる子供達。たまに一日2回泳ぐことも。

娘が4歳になりました。

先日は末っ子の誕生日でした。誕生日プレゼントは自転車。

補助付きの可愛い自転車に大喜び。わりと好天に恵まれているこの夏のアイルランド、外遊び時間がたくさんあって毎日楽しいのはなにより。

我が家には男の子がすでに二人いまして。

アイルランドでは珍しく妊娠中に出生前の性別は教えてもらいました。日本人は出生前に性別を知るのが普通なイメージですがアイルランドはあまりしません。

男の子二人いるし。女の子だったらいいなぁ、と思っていたら女の子で。

男の子と女の子は違うのか。

アイルランドでは

男の子は家を破壊し、

女の子は親の精神を破壊する。

という言葉があります。

以前日本の友達に似たような表現って日本でもあるか聞いたのだけど、ない、みたいな反応で。

我が家のピーターちゃんも男児の手にかかるとこれ。

男の子はエネルギー有り余ってる。

周りの子を見ていても、四六時中動き回っている男の子をよそに絵を描いたりしながらおとなしく座る女の子がなんだか羨ましくて。

大人しくて落ち着いてくれる女の子、いいよね、なんて思っていたので、そんな子が出てくるんだろうな、と夢見ました。

今はジェンダー問題が色々ありますが。

男女は身体が違う。

これは紛れもない事実。

昔、長男が赤子の時に友人と彼女の赤ちゃんと会った事があって。友人は女の子、私は男の子のほぼ同じ歳の赤ちゃんをそれぞれお互いの子を抱っこして物凄く驚いた記憶があります。

もう骨格からして別物。男の子はがっちりして重量感がある。女の子、骨も背中も細くて儚いというか壊れそうでとても軽かった。

母親同士、お互いに目を見開いて

「え〜、全然違うね!こんな感じなんた!」

と笑い合った記憶。

もう赤ちゃんからして肉感違うんだから。

男児二人は赤ちゃん時代に身体がガッチリムッチリしていたけれど、女の子は身体が華奢で肩や背中が細い。

あれ、女の子なのに投げてるよ!

そんな身体の違いはありつつ、我が家の女児、中身は逞しい。

兄貴二人いるからなのか、乱暴で暴力的。お兄ちゃん達に負けてられない、という事なんだろうか。

とにかく物を投げるし、本は破く。

その物の投げ方が普通にポイってかんじではない。

例えるならば

「彼氏が大切にしまっていた元カノのプレゼントを見つけてぶん投げる」的な力強さ。

というわけで、物は壊れる。

愛用していた「童謡が流れるおもちゃ」も機械物なのに遠慮なく投げつけるものだからやはり壊れた。

1歳の頃。愛用のおもちゃで音楽に合わせて踊ってます。

そしたら奇跡が起きてね、なんとニホンコンさんから娘さんのお下がりおもちゃが届いた事があったのですよ。色違いで!

2023年の日本一時帰国の時に唯一アイルランドから持ってきた黄色のおもちゃを壊したら、何も言ってないのにピンクの色違いがニホンコンさんから届いた。ミラクルすぎやしないか?

すごいと思いませんか?壊れたタイミングで来たんだよ、同じおもちゃが。

ニホンコンさん、超能力者でしょ。

「日本楽しんでね」というプレゼントがある日いきなり届いて、開けた瞬間家族全員で

「え〜!何これどういう事?すごい!」

と大盛り上がりになり、当時2歳な娘はご機嫌になりました。

それなのに、やっぱりそのおもちゃも「ぶん投げる」からすぐ音がおかしくなってしまったり。

で、ニホンコンさんから「え?どうやったら壊れるの?」とか聞かれて。

頂いたピンクのおもちゃも届いた時には付いていた表紙もこの娘の手にかかると見事に「引きちぎられた」のですが、それをニホンコンさんに伝えると「いや、普通女の子は引きちぎらない!!」

そうなんですか?

普通の女の子の常識、見たことないからわからない世界すぎる。

行動が男児のそれ以上でまさかの最強。

なんでそんなにどーしようもないんだ。

私たぶんもう300回くらい言ってます。ダメ親ですかね。

水溜まりは「入るものです」
テニスコートで大の字に寝てみたり。もうやめてよ。
昨年末のヨーロッパ旅行はちょっと大変でした。
昨年末の家族旅行で犬のようなリードをつけてました。だって本当、犬の方が賢いよ。

友人宅に行きおもちゃ箱を見つけたら頭を突っ込み両手でおもちゃを引っ掻き回して部屋中投げ散らかし始めたり。友人の旦那さんが

「スゴイ!マンガみたいな事してる!こんなの初めて見た!」と爆笑していた。

ええ?身に余るお褒めの言葉すぎる!!

ねぇ、女の子は落ち着いてるんじゃないのか?

もう一度言います。水溜まりは「入るものです」

会う人、会う人に

「スゴい娘だね…」

と言われる。でもそのスゴいがね、呆れてる風な口調なのにもちろん私は気づいている。

えぇ、スゴい娘なんです。欲しいですか?1日貸すよ。

この女の子は兄貴二人より最強で最低なのだった。

我が家の女児は家を破壊する系でした。

幼稚園の先生からは

「とにかく忙しい子!落ち着きないし、じっとしてないし、アンテナを常に張っていてあっちの話もこっちの話も気になって全部知りたい!っていう感じですね。集中力はないのでそこを強化して行こうと思っています」

と言われている。ちなみに日本の幼稚園でもほとんど同じようなことは言われた。

はい、異論はございません。

で、本人からもある日

「Ailbh told me I have to stay focus.」先生に集中しなさい、って言われる。

と報告があり、母は吹き出してしまいました。うん、頑張ろう。

去年の春のロンドン旅行はリスの餌やりに夢中になる。

怖いもの知らず

我が家は夏に日常的に海水浴をするのだけど、娘は赤ちゃんの頃から水が大好き。

1歳の時。海の波もへっちゃら。

波があってもへっちゃらでどんどん深みにいく。もちろん私は常に監視してるし、溺れないように気をつけてはいる。

お風呂で髪洗うのも頭からお湯ぶっかけても全く問題なし。普通小さい子って顔が濡れたり頭からお湯かけるの嫌がるはずなのに。

いやー、うちの男児達よりよっぽど度胸ありすぎ。

7月頭にあったビーチでのスイミング教室は全力で楽しむどころか、インストラクターのお兄さんの手をとりズンズン沖へ歩いて行っていた。

水泳教室、とても楽しかったらしい。

他の子達とインストラクターさんは浅瀬でチャプチャプ遊んでるのを見向きもしない。

ボートでもそこが見えない海の真ん中でボディボートに乗るのも全然怖くないし、夫のジェットボートでビュンビュン飛ばしても満面の笑み。

底が見えない海でこんなのに乗って平気。

海大好きっ子は毎日ビーチで遊んでいる。

歯医者さんも怖くない。

女の子な部分もあります。

言葉を発した時から、ずっと歌ってる。最近は作詞作曲、自分。みたいな歌をいつでどこでも歌っている。

男児達は歌わなかった。

たまに遊んでくれるお姉さん達が大好き。髪型が一緒すぎて三姉妹みたい。

そしてこちらからは「アナ雪」は見せた事はなかったのが、幼稚園から情報を仕入れてきて

「アナ雪(原題はFrozen )が観たい!」というので観せたら、いきなり初回からハマり、終わった瞬間

「もう終わった!もっと観たい!!」

と号泣したのは本当にビックリした。こんなの初めてですよ、ディズニーのマーケティング戦略の凄みを思い知らされましたわ。

それ以来、一時期は「アナ雪」狂いに。今はだいぶ落ち着いてるけど、お隣りさんからいただいたエルサとアナの衣装は着てたまに

「アナ!」「エルサ!」と演劇やってます。

おままごとも好きです。あらかわ遊園にて。

言葉も達者で既に生意気な口をききます。

「You silly watermelon head!!」この間抜けスイカ頭!

みたいなことをよく言うのは、あれはどこで仕入れた言葉なんだろう。

とにかく生意気ですが、まだ、可愛いんです。

動物大好き。あらかわ遊園にて。
おじいちゃんとおばあちゃんからの4歳の誕生日プレゼントはメイクアップキットでした。顔を塗りたくる4歳児。

日本だと、

子供は3歳までに親孝行する。

というでしょう?英語であるかな?夫に聞いたら、ない、との事でしたが。

赤ちゃん時代によく紙袋や帽子を被ってしばらくじーっとしてた。

今は肌も柔らかく、私に抱きつきキスをし、あどけない声で歌い、話してくれる。

今でも一緒に寝ているのでむちむちな頬に顔を寄せてお腹触るのが、寝る前の癒し。

あと数年したら可愛さ皆無になり「クソ生意気」になり、スマホにしか目を向けず、私達の精神を破壊するのは既に分かり切っている。

1歳半。可愛いから許してちょんまげ。

あと少し「可愛さ」を愛でようと思います。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。