約10年。

前回子どもとソウルに来たのは2014年。この度、約10年ぶりに一緒にソウルへやってきました。

17歳になった誕生日祝いも兼ねて、子どもの好きなバンドが出演するWONDERLIVET 2025というFESを観にくるのが目的の旅。

子どもの推し、PEOPLE1というバンドを見たいということでチケットを取ったのですが、出演するのは韓国で最大級のJ-POP &Iconic Artsis フェスティバルだそうで、出演者は日本のバンドやアーティストが8割。

YOASOBIやKing Gnu、藤井風さん、髭ダンなど日本のアーティストが韓国でもとても人気があるというのは聞いてはいたけれど、会場に到着して、こんなにも日本のポップスが好きな、熱狂的なファンの方がたくさんいるとはと、なんだか感慨深いものがありました。

日本語の歌詞を完璧に歌い、MCの日本語も理解している様子で、リアクションに時差がない。出演者のラインナップは、アニメの主題歌を歌うアーティストが多く出演しているフェス。アニメーションがきっかけで、日本語を覚えたり、日本のバンドが好きになったり。熱く盛り上がる若者たちを見て、アニメが、世界を広げてくれる大きな入口なのだなということを体感する。

イルサンにある、KINTEXという日本の幕張メッセのような会場の中の二つの場所を行き来する構造でライブが進行。1つの会場のライブが終わった時間に別の会場に移動をすると、お目当てのライブの頭には微妙に間に合わないことと、推しはなるべく最前列で見たい。「ライブが終わる何分前に移動するわ」と宣言して、前の方に歩を進める息子の白いパーカーのフードを目印に、母は少し離れたところからライブを見ているねと、人の塊から離れた場所から手を振って、TOOBOEというアーティストのライブを見始めたのですが、楽曲が進むにつれて、どんどん人が増えていきます。あれ?あの白いパーカーはうちの子じゃない?しっかり我が子の白いパーカーのフードを見失いました。

子どもが今日一番見たいと言っていたのPEOPLE1のライブ会場に移動して、白いパーカーのフードを探すも、予想通りに似たような服装の若者がいっぱい。wifiは私の携帯のテザリングのみ。どたばたとライブ会場にやってきて、すぐにライブに飛び込んだので、待ち合わせ場所を決めてもおらず。さぁて、どうするかなぁと思考をめぐらしながら、最前列でライブを楽しんでいるであろう子どもの姿を想像しつつ、一旦は壁によりかかってライブを眺める。

大盛り上がりのPEOPLE1のライブが終わり、出口付近で目を細めて行き交う人を探すももちろん我が子のパーカーのフードを探し出すことができず。

もしかしてと一縷の望みを胸に、前の会場に戻ってみると、PEOPLE1のグッズTシャツを着た息子がきょろきょろと私を探しておりました。赤いグッズTシャツ。目立つデザインのおかげで助かった。PEOPLE1のマーチャンダイジング担当の方に感謝。

最後のお目当てEveさんのライブもしっかりと堪能し、帰路につきました。

そういえば、2014年にインドネシアに行った時、ボロブドゥール寺院で神隠しのように子どもがふっと見えなくなって、本当に目の前が真っ暗になったことがあったなぁ。今回は子も大きくなって、なんとかなるかと、ハラハラしつつもどこか落ち着いておりました。

2014年に一緒にソウルに来た時は、私の推しが軍隊から戻ってきたばかりのライブに子どもに付き合ってもらって、マックのプルコギバーガーを食べ、2025年には子どもが見たいライブに母が付き合って、トッポキを食べました。

子どもが小学生の時に大好きで、よく一緒にYouTubeを見ていたEveさんのドラマツルギーのライブを生で見られたことも、母としてはなんだか感慨深くもありました。

17歳おめでとう。

次に一緒にソウルにこられるのはいつになるかはわからないけれど、またコンサートやライブを見に来れたらいいね。

今週も一週間おつかれさまでした。最近、温かいスープが恋しい日が増えました。冬が近づいていますね。

こいけはなえの気になるもの。

(毎週土曜日更新)
マネージメントを中心に料理家と一緒にand recipeという会社をやってます。とにかく旅が好き。

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