行ったり来たり。
更新がすっかり遅くなってしまい申し訳ありません。11月も終わり、もう12月に入りますね。
11月の終わりの1週間は、ソウルと釜山から友達が遊びに来てくれました。
週の初めは、ソウルから遊びに来てくれたニナと代々木上原でお昼ご飯。英語の先生をしているニナは日本が大好き。独学で日本語を勉強してぺらぺら。日本の歴史に造詣が深く、大河ドラマを日本人の私よりも見ている歴女。日本の将軍の中で一番の推しは?と聞いてみると「麒麟がくる」の明智光秀だという。将軍明智光秀が好きなのか、長谷川博巳さん演じる明智光秀が好きだったのか。その両方だよねと笑いながら、私よりも日本史に詳しいニナを尊敬する時間。
韓国から友人が遊びに来た時に、何が食べたいかと質問をすると、かなり上位で登場する「とんかつ」。分厚くてジューシーな日本のとんかつは、韓国で食べるそれとはちょっと違うんだそうです。
もうひとつが日本の中華。ラーメンはもちろんのこと、中華料理がすごいなと思うのは各国でローカライズされている、どの中華も全部違って全部おいしいこと。サンフランシスコのチャイナタウンで食べた中華は中国の中華と韓国の中華と日本の中華のどれとも違ったけれど、おいしくてほっとした。韓国の中華には個性がある。ドラマで必ずといっていいほど登場するジャジャンミョン。日本のジャージャー麺とはあきらかに違う黒いソース。玉ねぎをこれでもかという量炒めて作る、甘いソース。麺が黒くなるまでかき混ぜて大きな口でかっこむ。あぁ、言葉にしていても今すぐ食べたくなる韓国中華の代表格。
日本の町中華もいろんな進化を遂げていて、どれもやっぱり幸せになる味だから、海外から友達がくると、連れていきたくなるお店のチョイスの一つ。今回、ニナとの昼食も中華をチョイスしました。ランチのセット、ニナは黒酢の酢豚を注文。酢豚といえば、韓国のタンスユクもおいしいよね。日本中華を食べながら、韓国中華のことばかり頭に浮かんでしまう時間となりました。
お腹いっぱいでも、デザートは別腹。近くのkasikiさんまでお散歩。ワインとアイスクリームの組み合わせ、とっても喜んでくれました。黒ごまのアイスクリームに白ワインのペアリング。次回はソウルのおいしいワインバーを教えてもらうことを約束して、駅まで送る。残りの日々もいい旅の時間になりますようにと祈念しながら、手を振る。
週末は、釜山からスヒョンくんが遊びに来てくれました。今年の夏にdancyuの取材で訪れた「クルコッカウス」というマッコリバーで出会ったスヒョンくん。ボスと一緒にマッコリの醸造をしている20代。
高校生の時、日本のアニメーションがとっても好きになって耳から日本語を勉強したのだそう。釜山で会った時よりも、格段に日本語がパワーアップしてるよね!おでんと日本酒を囲んでおしゃべりをしながら、ごはんを食べにきた旅の相方カメラマンの衛藤キヨコも驚く。
「千葉の日本酒の蔵に行くって言ってたじゃないですか。目的だった寺田本家もとってもよかったんですが、夜に居酒屋さんに行ったんですよ。そこで隣の席になったおじいちゃんと仲良くなって。一生懸命そのおじいちゃんの日本語を聞いて、答えていたら、日本語がうまくなっちゃったみたいです。ははは。とっても気に入ってくれて、カラオケにも誘われちゃいました。」
漢字やひらがななど書く練習をしていないから、文字には弱いんですと言っていたけれど、これだけスラスラ自分の言いたいことを話せて、隣の席になったおじいちゃんとも仲良くなれたのなら、もう充分素晴らしいことじゃないかと口では話しながらも、そこは同じ語学の学習者。きっともっと勉強して、分かりたいし、もっと正確に話したいんだという気持ちが大きくなったんだろうなということも十分に伝わってくる。
ニナもスヒョンくんも、そんな日本語まで知っているの?と驚く瞬間がたくさん。日本が好きで、言葉や文化をたっぷり体に取り入れて、日本に足を運んでくれる二人に感謝をしながら、自分も韓国語の学習をコツコツがんばろうと思う時間にもなりました。
韓国に行くことももちろん幸せで楽しいことなのだけれど、こうやって韓国から友達が日本にきてくれる時間も貴重で大事にしたいこと。友達の紹介や取材を通じて、飲食店でおしゃべりをしていて仲良くなった韓国の若い友達たちが「日本に行くんですけれど、ごはん食べませんか」と気楽に連絡してくれる存在でこれからもいたいなぁと思う。
年末年始は仕事で韓国に行く時間も増えそうなので、また毎日のコツコツ勉強しっかり積み重ねなければ。
周りには体調を崩している人も増えてきている気がします。みなさま、どうぞ温かくお過ごしくださいませ。