メンバーと散歩。

アレ、梅雨って明けた?気温は32℃。朝から白っぽい太陽がジリジリベランダを照らしている。

ニホンコン先生との韓国語、中国語レッスンの日。いつもお互いの住む真ん中くらいの場所でしていた授業。高円寺、阿佐ヶ谷。最近はすっかりショートトリップなレッスンになっています。SAKRA.JPで「梅と星」のことを読んでいてくれたニホンコン先生から「行きたい!」とLINEが入る。次の授業の場所は決まったね。そんなわけで今週は、浅草でレッスンとあいなりました。

『梅と星』でニホンコン先生とご飯を食べるなら、報告をしておかないと。そう思って、前日にぐっさんリーダーにメール。「いーなー!行ってよかったら行こうかな」もちろん断る理由はございません。むしろウェルカム。お互いの授業が短くなるのは想定ずみ。SAKRAメンバーが三人集まってどこかに行くのも初めてのこと。『梅と星』で待ち合わせということだけを決めて、まずはおいしいごはんから。

事前に合わせてきたかのようなコンビの衣装。じゃなかった、ふたりの服装。パンツのブルーが眩しいです。食事前からだいぶテンション高め。

6月6日にオープンした『梅と星』。11時〜のランチタイム。1/3くらいの席が埋まっている。今日は何にしようかな。「生姜焼きってもう始まってるんだっけ」オープンしてから何度もお店に足を運んでいるぐっさん。食べたことのないメニューをチョイスするようです。

「わたしはおともみくじ定食かなぁ。」「わたしも。」

おみくじ初体験。七福神の描かれたしゃもじに感心しながら、カシャッと写真を撮るニホンコン先生。ひいたのは寿老人。塩昆布、明太子、そぼろ納豆がついてくるごはんのおともセット。

わたくし弁財天。白いバター、たらこ、なめこのたまり炊。弁財天をひくのは今回が初めて。毎度たのしいおともみくじセット。今日の気分にぴったりなおともで嬉しい。

すぐにぐっさんの煎り酒生姜焼き定食がやってきました。おいしそう。

ニホンコン先生、こいけのおとも定食も届いて食べ始める。「なめこめちゃくちゃおいしいよ。ちょっと食べてみて。白いバターも明太子と一緒にぜひ」おともをわけわけしながら食べる。「おいしい〜!ごはんておかわりしていいの?」わいわいごはんが進む。『梅と星』一人で来てももちろんおいしくごはんを頂けますが、何人かで来て、おともについておしゃべりしながら食べるとおいしさが倍になるお店です。

それぞれごはんをおかわりして、満腹。「じゃ、わたくしはこれで」と帰ろうとしたぐっさん。「天気もいいしさ。レッスン見ていったらいいじゃない」と、なかば強引にニホンコン先生と二人で引き止める。それぞれにはちょくちょく会っているのだけれど、3人で集まるのは今日がお初だったのもあり。ビールでも飲めたら最高じゃんとお店を脳内検索。川沿いをちょこっと歩いて本所まで。markedでレッスンにしよう。

おしゃべりの止まらない人たちの横で、夏の日差しが反射した隅田川がきらきら光る。

気温は暑いけれど、カラッと晴れた風の強い日。人のいない所では時折マスクをはずして、川をなでる風をいっぱいに吸い込む。

「知ってた?アサヒビールのビルってさ。ビールの形してるんだよ」ビール好きのぐっさんの豆知識。ほんとだ!この景色、何度も見ているのにいつもお隣の觔斗雲にばかり目がいっちゃって、本社ビルの形がビールだって今のいままで気づかなかった。20階くらいまでがビールの黄金色。頭の部分は泡になってる!

吾妻橋の1丁目にあるアサヒビールの本社ビル。高速道路からもよく見える觔斗雲。1989年の10月にフランス人の芸術家フィリップス・タルク氏が聖火台の炎をイメージして作ったものなのだとか。新世紀に向かって飛躍するアサヒビールの燃える心が表現されたものなのだということ、今回アサヒビールのホームページから知りました。

気持ちのよい川沿いを歩く。

「海とか川とかさ、水辺に引っ越したい」海のすぐそばに住むニホンコン先生にぐっさんが話しています。いいよね、ランニングや散歩がぐんと楽しくなる。

川沿いから住宅街に道をかえてしばらく歩く。少し前まで紫陽花でいっぱいだった道端には、ぐんと背丈の伸びたひまわりも咲いていました。夏がくるね。

markedに到着して、レッスン。の、はずがまずはビール。デンマークMikkellerのビール。フルーティーでごくごく飲める。

ただ座っていてもじんわり汗のにじむ日。吸収したはずのビールが、飲んだそばから抜けていく。今日は不思議と酔わない日。

韓国語のレッスンをぐっさんに見学してもらう。きっと手持ち無沙汰だっただろうに、へぇこうやっていうんだと相槌を挟んでくれる気遣いの人。もう少し待っててください。

アイスクリームのおいしいmarkedに来たら、ビールだけで帰るのはもったいない。アイスも食べる?「ぼく、コーヒーフロートにする」リーダーの号令にメンバー二人がさらりと流される。「のっけるアイスって選べるんだ。すみません、フロートに合うアイスってどれですか?」店員さんのレコメンドを確認するニホンコン先生。

ピスタチオ、塩キャラメル、バニラのアイスをそれぞれチョイス。ビールの後のコーヒーフロート、いけるんです。

みんなのアイスをちょっとずつ味見。全部おいしいけれど、ピスタチオが優勝じゃない?ぐっさんのチョイスしたピスタチオのアイスクリーム。ナッツの香ばしさとコーヒーがぴったり。

デザートを食べて少しまったり。時計はまだ15時すぎ。今朝のぼんやり予定では、レッスン後に公開初日の『ベイビーブローカー』を錦糸町のTOHOシネマに見に行こうかなと思っていたけれど。なんだか違うかもしれない。

気の置けないメンバーで他愛のないおしゃべり。時間を気にせずできるのは久しぶり。

お散歩しながらもう1軒、行きますか。

さっきよりも少し風の強くなった川沿い。おしゃべりの花が咲き続ける。今日何回、気持ちがいいねぇって言ったかな。

「そろそろ近くでエビ釣りする季節じゃない?」湘南方面に住むニホンコン先生は、自然と遊ぶ機会が多い。何かいるかなと川を覗き込む。あぁ、落っこちないでね。

今日一番強い風が吹いて、葉っぱがくるくる円を描きながら宙を舞う。「今、ねこバス通ったね」こういう時のぐっさんの一言が、浅草の新しい思い出を作る。

「確かに、通ったね」右に左にメデューサのように制御の効かない髪の毛を押さえながら、歩く。

「ほら、ビールの形」アサヒビールの本社ビルの近くに戻ってきました。クラフトビールのお店とか、ビアホールもあるんだよね。「見晴らしのいい場所でビールが飲めるらしいよ」アサヒビールのビルの下で、アサヒビールビアホールを検索。うんうん、本社の22階でビールが飲める!

ビールの形をしたビルの下を、ビールを飲むために小走りで進む。「ここから見るスカイツリーすごいね」

カメラ、携帯を手にみんなでパシャリ。

エレベーターで21階まであがって、22階まではエスカレーターに乗り換える。展望ラウンジアサヒスカイルームに到着。「ビューがすごい!」おのぼりさん三人、大興奮。

アサヒスカイルームの他にも、ゆっくり食事を楽しめる日本食やイタリアンのお店もある。でも、最高のビューをつまみにおいしいビールが飲める展望ラウンジが、今日の気分にはぴったり。

「わたしはスーパードライ」「僕、黒ビール」わたしは、なんにしようかな。せっかくだからクラフトビールということで隅田川ブルーイングを注文。

窓際のカウンター席から眺める街。東京、きれいだな。

街を眺めたりビールをおかわりしている間に、空の色はどんどん変わっていく。いい時間。

目線の少し先に見える浅草松屋の屋上には人がたくさん集まっている。

「あれ、きっとビアガーデンだよね。」隅田川の花火大会もあそこからだとよく見えるんだろうね。

少しずつ日常が戻ってきたのか、新しい日常が始まったのか。

どちらにしても、見えないものにぎゅっと押さえつけられていた時間から、少しずつ解放されていることを感じる景色。仲間とビール。他愛のないおしゃべり。

梅雨明けはもうすぐ?この週末は洗濯がパリッと乾きそうで嬉しいです。みなさま、どうぞよい週末をお過ごしください。

こいけはなえの気になるもの。

(毎週土曜日更新)
マネージメントを中心に料理家と一緒にand recipeという会社をやってます。とにかく旅が好き。

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