遊びきる。

昨日は浅草にある梅と星さんで「いいごはんは誰でも炊ける」という羽釜でごはんを炊くワークショップを行っていました。

写真家幡野広志さんと「羽釜ごはんのワークショップやりましょうか」と3月に相談を始めてから5ヶ月ほど。実現できてよかったと心から思える、おいしいイベントとなりました。幡野さんが一番楽しそうな様子を見られたのもよかった。「これいいんだよ〜!」と声をかけた主役が一番楽しんでいるイベントは、スタッフも同じように楽しめる。キッチンでおにぎりを握っている間も、楽しそうな幡野さんの声がのれんの向こうから聞こえてきて、おにぎりをくるっと回す手も軽くなりました。参加してくださった皆様にとっても、たのしくおいしい時間となってくれておりましたら、スタッフ一同嬉しく思います。

昨年末のSAKRA.JPにわたくし、そういえば書いたんです。2023年は直接お客様に会うことができて、体験をして頂けるイベントをたくさんやっていきたいと。口に出して自分と約束をしていくことが、次の行動のエンジンになってます。2023年は特に、そんなことの連続です。頭の中にふわりと構想をしていたこと。ひとつ実現できるとグラデーションのようにやりたいことを思いついて、準備している間にまた次にやりたいことが重なっていく。1年の折り返し地点である7月は、なんとも嬉しい忙しさの中にいます。

ごはんのワークショップを行った日の午前中。
旅の相棒フォトグラファーの衛藤キヨコとデザイナーの外山夏緒さんと打ち合わせをしていました。8月15日(火)から8月27日(月)まで、これまた梅と星さんで行う写真展とイベント。こちらもメンバーのやりたいことが渋滞しております。

やっとまた韓国に旅に出られるようになって、二人で初めて訪れた木浦という海の街、フェリーで旅をした済州島。そしてわたしたちの心の故郷・釜山などで撮影をした、キヨコの「最愛」といえるものがたっぷり詰まった写真展。そして今回はZINEを作っていたり、グッズもあれこれ用意をしているのですが、ひとつ思いついてしまうと芋づる式に作りたいものが出てきてしまう。嬉しい悪循環、いや好循環!どこまで実現できるかは、時間との勝負。

キヨコは最後の最後まで展示の形態や写真を入れ替えて、追加また追加で入稿をしたり。デザイナーの外山さんはものすごい数のZINEのデザイン案やロゴの案、シールのサンプルを持ってきてくれたり。私はZINEの原稿を書きながら、グッズの準備のために布を買いに行って、切ったり組み合わせたり。展示までの時間にどのくらいミシンを踏めるか。みんながそれぞれの立場で思う存分「好き」を炸裂させて進めているイベントだからなのか。打ち合わせ中も「あぁ、いい!いい!」とスーパーポジティブでちょっと高めのトーンの声が続きます。

そんな朝からの打ち合わせと、ごはんのワークショップを終え。夜の首都高を運転しながら思ったことは、遊びきることのできる幸せということでした。韓国の写真の展示とイベントは、まだ準備の真っ最中なのですが。終わったあとに心から「遊びきった」と思えるような時間になること間違いなしだなと、そんな予感がしています。

準備の期間中もその瞬間瞬間で「遊びきった」と思える感覚。キンキンに冷えた打ち上げのビールの味まで、くっきりと想像できてしまっているけれど。実際にはミシンを踏んで、袋詰めをして。手を動かさなければいけないものが山積み。だけれど、ずっと幸せな時間が続いている。

毎日暑さは増すばかりですが、今年はイベント目白押し。夏っぽさが全開です。

今日はこのあと、隅田川の花火大会鑑賞のケータリング。これもまた遊びきる!のひとつの形。

もう8月もすぐそこですね。みなさま、どうぞよい週末をお過ごしくださいませ。

こいけはなえの気になるもの。

(毎週土曜日更新)
マネージメントを中心に料理家と一緒にand recipeという会社をやってます。とにかく旅が好き。

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