3周年。

東京はまだ雨が降り続いていますが、みなさまがお住まいの地域は大丈夫でしょうか。

久しぶりにテレビをつけると、もちろんどの局でも今回の大雨についてのニュースを伝えています。

昨日から今日にかけての降水量を表す棒グラフは、関東から四国にかけて200ミリ以上の雨が降った地域を示す赤のグラフでびっしりと埋め尽くされていました。静岡県浜松市や神奈川県箱根市などでは、1日で雨量が400ミリを超える地域もあったそうで、どうか安全にと願わずにはいられません。毎年、梅雨の時期の東京の24時間の降水量は213ミリくらい。昨日から今日にかけて、2日分の雨が1日で降ったことになりますという解説。線状降水帯の影響で、6月にここまで大雨が降るのは、東京では57年ぶりというテロップがニュース番組の右端に固定されています。

線状降水帯。文字の通りの意味を想像はできるけれど、初めて気象庁のページをきちんと検索しました。

次々と発生する発達した雨雲（積乱雲）が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50～300km程度、幅20～50km程度の強い降水をともなう雨域を線状降水帯といいます。
（出典：国土交通省　気象庁HPより）

昨日は台風2号の影響もあってか雨に加えて風の音もものすごく、仕事のやりとりをしていた飲食店を営む友人とのメールには、こんな日だからもちろん仕方がないのだけれど、今日は通しでお客様が1組だけと書かれていました。

先日、SAKRAJPのリーダーぐっさんと会った時に、もうすぐSAKRAが3周年なんだよね。ということを聞きました。毎週1回、土曜日に「気になるもの」というお題で投稿をすることが、3年続いているんだ。「久しぶりに1から読み返していたんだけれど、小池さんが書く文章は初回から小池さんだった。」というぐっさんの一言。そういえば、初回はSAKRAJPに誘ってくれた、ぐっさんのことを書いたのだった。更新日は2020年の6月6日。毎週の更新のためにカメラを用意して、Lightroomに触れて現像ということをするようになったのも、この更新のおかげでした。

今週は何を書くか。いつも頭のどこかにそのことがあるおかげで、気になる場所やお店があったら、気になるなぁで終わらせないで、コツコツ足を運ぶようにもなりました。

友人の編集者にこの製麺所のワンタンの皮が抜群においしいよと聞いて、夕食前に都営新宿線に飛び乗って20分。森下の駅から歩いて訪れた清澄白河にあったお店は、店主の方々がご高齢のためにお店を閉めたということを聞きました。かんすいが加わった黄色くて分厚いワンタンの皮のこと。SAKRAに書き残していなかったら、こんなにも頻繁に思い出すことはなかったかもしれません。

2020年から2023年といえば、海を越えての旅ができなかった3年弱ともばっちり時期が重なっています。

会社のテーマにした旅とごはん。旅に出られなくなるなんて、思ってもみなかったけれど、この3年があったおかげで、旅について考える時間がたっぷりあったことは大きいし無駄ではなかった。旅には出られないけれど、なんとかおもしろく過ごす方法。でもやっぱり旅に出たいもどかしさ。その時々の、ともすれば忘れてしまいそうな小さな感情の集まりを、SAKRAの更新があるおかげで、残しておくことができました。全てを書き綴っていなくても、湯島であんみつを食べた時はこんな気持ちだったと思い出すことができる。ひょいっとチケットを取って、海外に出られるようになった時の、「いやぁったーー！」と実際に叫びはしないけれど、両手を空にむけて高く挙げて立っている頭の中の自分を鮮明に思い出すことができるのも、SAKRAがあってこそ。ありがたい場所です。

声をかけてくれたぐっさんに、改めて感謝を伝えたくなる3年目の6月。
ちょうど更新のある土曜日に旅に出たベトナムで、朝と夕方の二段階更新をしてもOKと言ってもらったことにも感謝。初めて訪れる国で、自分がどんな匂いをかいで、どんな音を聞いたのか。ファーストタッチの刺激を、時間を空けずにそのまま残すことができたことで、ベトナムを好きだなと思った気持ちが何も残さない場合より、20％ぐらいアップしているのは間違いない。

2020年の6月6日に第一回の更新をした時の気になるものはぐっさんでしたが、3周年ウィークの6月3日の更新も、ぐっさんへの感謝の手紙になりました。3年て、短い時間ではないよね。更新にまつわるあれこれ、イベントなど。毎日だれかが書いているから、毎日気にかけていなければいけない3年間。おつかれさまです。いつもありがとう。そして、これからもよろしくお願いします。

雨が弱くなったかなと思ったら、ベランダにあたる雨音がまた強くなってきました。

各地の被害が大きくありませんように。みなさま、どうぞ安全にお過ごしください。