スイカ。

とある取材で釜山に来ております。

直前まで体調がなんともすぐれず。熱は上がらないのに咳が止まらない。病院で検査をしてもらったのですが「コロナでもインフルエンザでもないみたいですね。咳の風邪の方、増えてるんです。」とのこと。昼間はおとなしく潜んでいる咳。夜になって一回咳が出てしまうと、ゲホゲホと連続して咳が出る。幼い時にかかった喘息の苦しさがフラッシュバック。咳って体力も消耗していくから、へとへとになってしまうんですよね。大事な取材の前に参ったなぁと思っていたのですが、釜山にやってきたら、嘘のように咳がおさまってくれました。ゲンキンなものよ、私の体とほっとしながら、釜山の街を歩き回っています。

事前の天気予報では、晴れは初日のみ。梅雨の時期だから仕方がないのですが、残りは雨と曇りの予報。現地に到着してみると、朝だけ雨の日はあるものの、連日お日様が顔を出してくれて、撮影は順調に進んでおります。

それにしても日差しが強い。キャップをかぶっていても、斜めに刺さってくるお日様。駅で編集の方に買っていただいたスイカジュースがしみる。ビタミンCもタップリなスイカ。氷とスイカをクラッシュしたジュースが喉と食道を通り抜ける間中、身体をつめたく冷やしてくれる。韓国の夏はやっぱり、スイカジュースに限る。

今回は馴染みのお店だけでなく、新しいお店をご紹介したくて、今まで訪れていなかった地域にも足を運んでいるのですが、降り立ったことのない駅の周りを歩くのはやっぱり楽しい。看板、咲いている花、山の方から降りてくる風ひとつひとつ、いいなぁと思う。

西日の射す坂道を見下ろしながら、ここは昔どんな景色だったんだろうと、頭に描く。気になったお店にふらっと入って、お店の人とおしゃべりをする。そういうゆっくりした釜山への旅をまた近々しに来たいなぁと、改めて思う時間にもなっています。

朝テレビをつけると、2019年の自分史上最高のドラマだった「椿の花の咲く頃」というドラマの連続放送をやっていました。ドラマの舞台になった浦項にも行ってみたいと思ったまま、まだ行けていないなぁ。やりたくてやっていないこと、まだまだたくさんあるんだよなぁ。今年もあと半分ですが、やりたいと思っていたことをひとつでも多く「やった」に変えていかなきゃなぁ。

まずはあと2日、お天気のご機嫌が引き続きよいままであることを願いつつ、また取材に出かけてきます。

今週も1週間おつかれさまでした。東京もとっても暑そうですが、素敵な週末をお過ごしくださいませ。

こいけはなえの気になるもの。

(毎週土曜日更新)
マネージメントを中心に料理家と一緒にand recipeという会社をやってます。とにかく旅が好き。

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