コンポートがやっぱりおいしいアメリカンチェリー。

スーパーに行くと、入り口付近にある果物にまず迎えられる。まだもう少し残っているかなと思っていたら、その果物の旬を過ぎて、あぁ早めに食べておけばよかったなと思うこともしばしば。

ここ半月くらいは日本のさくらんぼとアメリカンチェリーが並んでいるなと数回購入したのだけれど、果物売り場のメインはデラウェアのぶどうやスイカに変わってきた。

毎年さくらんぼが登場するのは梅雨の前後という体感はあった。でも、ほんとの旬はいつなんだろう。デラウェアの勢いに追いやられているアメリカンチェリーを手に取りながらふと思いました。

調べてみると佐藤錦などの日本のさくらんぼの旬は5月の後半〜6月。アメリカンチェリーは代表的な産地であるカリフォルニア産が5月初旬〜6月下旬で日本のさくらんぼの旬とだいたい同じ。ワシントン・オレゴン州産がこのあとバトンを引き継いで6月中旬〜7月いっぱい収穫が続く。

7月までは楽しむことができそうだけれど、また今度と思っていると食べないうちに旬が終わってしまう。

加工せずそのまま食べると、夕食のデザート一回分で終わってしまって少し惜しい気持ちになるアメリカンチェリーのひとパック。今日はコンポートにしよう。

ヨーグルトに乗せたりアイスに乗せたり。コンポートにするだけで数回楽しめる。ジャムほど時間をかけて煮詰めなくてもいいし、お砂糖の量も少なめ。これは好みの問題だけれど、生で食べるよりもコンポートにするとぐっと美味しく感じるアメリカンチェリー。ひとパック分を食べ切ったら、またすぐ作るのが苦ではない作業時間。というわけで、本日はアメリカンチェリーのコンポートを作っていきます。

材料はアメリカンチェリーひとパック分、今日買ったものは200gでした。レモン1/2個。グラニュー糖40g。キルシュヴァッサー大さじ2。

お菓子を作る時に大活躍するキルシュヴァッサー。タネごと潰したサクランボを醗酵させて、6週間前後寝かせた後に蒸留する無色透明のスピリッツ。生産地は主にドイツ南部からオーストリア、スイスにかけた地域。とくにドイツ・シュヴァルツヴァルト地方の名産品として知られているのだそうです。

さぁ、調理に入ります。まずはさくらんぼを洗って、半分にカット。種をくるりと取っていきます。

グラニュー糖をまぶして水分が出てくるまでしばし待つ。

砂糖が浸透していくのを待つ間に、レモンを絞る。ううっ。親指にあったちっちゃい切り傷にレモンがしみる。

小さな傷口に悶絶している間に、アメリカンチェリーの水分がじんわりでてきました。

チェリーを鍋に移して、レモンとキルッシュヴァッサーをまぶし、火にかけます。

中火でふつふつ沸騰したら、弱火。シロップがマホガニーレッドに染まってきました。いい香り。クッキングペーパーで落とし蓋をして3分ほど待つ。

3分たって火を止める。クッキングペーパーをそっと開くと、今日はまったくアクが出ていない。ここでアクが出ていたらキレイに取り除いて、冷ましたらできあがり。

つやっつやのコンポートにうっとり。あ、タネを取り忘れている子がいるのはご愛敬。

ぷっくり美味しそうに仕上がったコンポートをつまみぐい。うん、今回はレモン多めにして正解でした。

早速ヨーグルトに乗せてパチリ。

アメリカンチェリーのシロップの赤、美しいな。

ヨーグルトをチェリーと一緒に口に運ぶ。やっぱりアメリカンチェリーはコンポートがおいしい。

炭酸を注いでシロップを大さじ1。チェリーはお好みで。

ここにウォッカを入れてアメリカンチェリーサワーにするのもオススメ。蒸し蒸ししたこの季節に気分をスッキリさせてくれるドリンクになります。

今日はこれからこどもの運動会。天気予報を見ると、運動会の終了する14時30分ごろまではなんとかお天気がもってくれそうです。15時からは雷雨になるとのこと。雨の時間が早まりませんように。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。皆様よい週末をお過ごしくださいませ。

こいけはなえの気になるもの。

(毎週土曜日更新)
マネージメントを中心に料理家と一緒にand recipeという会社をやってます。とにかく旅が好き。

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