ハローチャイニーズ。

久しぶりに中国語の勉強を始めました。

SAKRA.JP火曜日担当のニホンコンと月1回行っている韓国語の授業。朝の10時に新百合ヶ丘のミスタードーナツに集合。レッスンの前半はだいたい近況報告。お互い毎週更新している記事は読んでいるし、子供たちが今こんな感じということもわかっている。のだけれど、お互いに話したいことがぶわっと広がって、レッスン開始からの1時間はほとんど雑談。その中に韓国語の質問も混ざったり、ドラマの話もするけれど、次はどこに旅に出たいか。そんな話をしていると、あっという間に時間が過ぎていく。

「いつになったら、中国に旅に行きやすくなるかな。」

ビザの問題や政治の問題もあり。なかなかタイミングがつかめずにいる中国旅。雑談の中にこのテーマも必ず入ってくる。

先日のレッスン前。SAKRAの記事にも書いたことのある、阿佐谷にあるbirkahveさんという中華雑貨のお店のオーナーさんが、西安に買い付けの旅に出ている様子をInstagramにアップされていた。

「birkahveさんの旅、見た?」

私の中国語の先生でもあるニホンコンと「おはよう」と挨拶を交わして数分で、旅の話がスタートする。

中国大使館のページで、ビザ申請について見てみる。有明にある中国ビザ申請センターに訪問日を予約。オンラインで記入した申請書とパスポートの原本と写し。それから証明写真を持って、予約した日時に訪問。申請書類を提出して、10本の指全部の指紋を採取したら、申し込み完了となる。だいたい4営業日でビザが発給されるようだ。

とはいえ、中国旅は出発前も、きっと一筋縄ではいかないのだろうなぁ。

「来年になったら、以前のように15日間以内の旅ならビザ免除の措置が復活するかね。」

「そろそろ復活しそうではあるよね。」

我が家の息子は、来年晴れて高校1年生。ニホンコン家の3人の娘さんたちの受験のタイミングは?

「来年はちょうど谷間。来年なら行けるかも。」

行けるとしたらどこに行きたいか話は、無条件に楽しい。以前から一緒に行きたいねと話をしている景徳鎮には、行くとして。北京や上海もいいけれど、ずっと行ってみたい場所があった。ネットのニュースやドラマの中でしか見ていない深圳。香港と中国大陸をつなぐ広東省に位置する、経済特区に指定されている街。北京市、上海市、広州市と並んで4大都市に指定されている。この4大都市、頭文字をとって「北上広深」と呼ばれているそうだ。総面積は1952.84 km²。2022年の総人口は1766.18万人。超高層ビルが300棟以上立ち並ぶ場所。どんな部分がどれだけ進んだ都市なのか、想像している様子とは実際はどんなところが違うのか。目で見て、体感してみたい。ずっと気になる場所だった。

「深圳と雲南を旅するのもいいかもしれないね。最先端と懐かしい風景の残る場所を、両方見ることができるから。」

ニホンコンもなんだか乗り気になってくれている。そういえばSAKRA.JP金曜日担当の千田くんは、コンサートの仕事でなんども深圳を訪れている。千田くんの仕事のタイミングと重なったら、みんなで向こうで会うっていうのも、たのしいかもしれない。

旅への夢が膨らみつつ、ふと我にかえる。すっかり中国語の勉強をご無沙汰してしまっているのだ。

HSK漢語水平考試の3級を取得してから、プスンプスンと中国語学習のエンジンが切れてしまっていた。3級を取ったからと言って、全くしゃべれるわけではない。

試験前に夢中で向き合っていた中国語学習アプリのHello Chainese。久しぶりに開こうと携帯の画面を見ると、どのフォルダに入れたのかすら忘れていた。探し出すのも一苦労。こんなことではいけないと、アプリをタッチ。集中力の波を保てる15分刻みでタイマーをかけて。基本の基本から、勉強リスタート。

しばらく中国語を声に出していなかった。必死に覚えた四声の抑揚の筋肉、すっかりやわやわになって、どこかに消えてしまったかな。発音した音をアプリが認識して、点数をつけてくれる機能がとても助かるHello Chainese。試してみると、5点満点中の4.5のスコアが出てくれて少しだけほっとする。舌や喉の筋肉。毎日少しずつでも声に出して、鍛え直していかなければ。

でもやっぱり一番好きなのは韓国語。中国語の勉強をある一定時間やり終えて、ディズニープラスのアプリを立ち上げ、見るのは韓国ドラマ。チ・チャンウクとウィ・ハジュン主演のノワール「最悪の悪」の展開が気になっていた。キム・ヒョンソの演じる中国朝鮮族の女性ヘリョンのセリフで、また中国語に引き戻される。

「中国ではりんごを贈ると喜ばれる。平安の果実という苹果(Píngguǒ)と同じ音だから。」

りんごは中国語で苹果(Píngguǒ)。「苹」と「平」の発音が同じだから、りんごには平安や平和の意味があるのだと、ヘリョンのセリフで知る。

中国語の勉強を再開していなかったら、ここまでインパクトは残らずに、すっと聞き流してしまっていたかもしれない。ヘリョンの会話から初めて知ったりんごのエピソードのように、旅に出るからこそ知ることのできることがたくさんある。

旅に出て、現地の人と現地の言葉で会話をしたいモチベーション。自分にとっては、やっぱりこれが一番大事な学習のエンジン。

年明けのHSK。受付が始まったら、4級の試験の申し込みもしよう。ここに書くことで逃げ場がなくなるのもありがたい。

明日は1日、自分の好きに時間を使えるから、がっつり勉強しよう。

来年の旅がいつごろになるのか。その時の状況がどうなっているのか。まだまだわかりませんが、旅がいつになってもいいように。毎日コツコツ、やっていこうと思います。

今日もいいお天気。明け方の空気はピンと冷たく、張りがあって気持ちのいい季節ですね。皆様今週もおつかれさまでした。よい週末をお過ごしくださいませ。

こいけはなえの気になるもの。

(毎週土曜日更新)
マネージメントを中心に料理家と一緒にand recipeという会社をやってます。とにかく旅が好き。

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