#26 冬のパンまつり

こんにちわー。ムトーです。めちゃ寒くなってきましたね。年末だ。

さて、今回は大分県の南西部、豊後大野市(ぶんごおおのし)にあるパン屋さんの紹介です。

about 豊後大野市

面積大きい

豊後大野市 ホームページ → https://www.bungo-ohno.jp/

豊後大野と書いて「ぶんごおおの」と読みます。内陸のまちです。
大分空港からは車で約1時間半くらいの距離にあります。
2005年に7つの町と村が合併してできた市なので面積が広い。
ユネスコエコパーク、ジオパークに認定されている自然豊かなところです。

豊後大野市を代表する観光スポットのひとつ、原尻の滝(はらじりのたき)。

滝の上に道路があるのわかります?絶景の上を普通に車や農作業用トラクターが走ります。

豊後大野市緒方町の平野の中にある滝。横幅120メートル、落差20メートル。一年中、多くの観光客が訪れます。

ほら、滝の上に道路があります。その道路を画面右から左の方に車を走らせて、10分くらいかな、今日ご紹介するパン屋さん「キッチンうすだ」があるのです。

キッチンうすだは23年くらい前にオープンして、僕も25歳からだから、17年くらい通っています。17年前はお店までの道路が舗装されていなかったんです。凸凹道。「いや、こんな所に店はないだろう」と引き返したりして、僕は3回辿り着けず、4回目のチャレンジでやっとお店を見つけることができました。

キッチンうすだ。手前の道路が未舗装の頃から、県外からパンを求めてお客さんが来ていました。

写真の白い建物がカフェスペース「山カフェ」。奥にパン屋さん。

最初にパン屋さんとしてオープンして、その後にカフェを建て増ししたんですね。手作りの建物なのですが、これが絶妙。かわいいけど、かわい過ぎない。

どの世代の人が居ても自然なお店です。

壁好きのムトーが認めた壁

僕は建物の壁が好きなのですが、壁好きの僕が「いいな」ずっと思っている壁。真っ白ではない、黄色くもない。絶妙。

オーナー、臼田朗(うすだ・あきら)さんにお話を聞いています。

オーナー 臼田朗さん

キッチンうすだ は、パン職人の夫・臼田朗さんが焼くパンと、パティシエールの妻・成美さんのつくるケーキや焼き菓子でいいにおい。

臼田夫妻は、東京からこの地に移住してきました。それがお店をオープンした23年前よりもっと前。

オーナーにお話を聞いています、と言いましたが、そういえば雑談をしただけで、インタビューらしいことを聞いていませんでした。

焼きそばパーティーやりましょう、とか、そんな話ばかり。

困った。。。と、、いうことで、インタビューしたことにしますね。これまで17年の付き合いから僕が臼田氏の回答を創作してみます。これはもう仕方ないよ。誰も悪くない(100パー僕が悪いけど)。創作が人を幸せにできるなら、たとえ事実とは異なってもそれが正義になることだってあり得る(ないか)。

とりあえず、インタビューに答えてるっぽい写真使って乗り切ろう。

かたいパン

ずっとパン以外の話だったと思いますが、パンのことを話していると思って見てください。

ムトー:臼田さん、こんにちわ。

ウスダ:こんにちわー。

ムトー:お名前の確認ですが、臼田朗さん、うす・たろう さんでよろしかったですか。

ウスダ:切るとこ間違ってる。さっき「ウスダさん」って呼んだよね。

ムトー:早速本題ですが、臼田さんところのパンって柔らかいですか?ふわふわですか?やっぱりパンって、ふわふわなのが幸せですよね。わー、食べるの楽しみ。

ウスダ:あ、、いや、、固いかな。。。

ムトー:えっ、、。あはは。またまた冗談をw。 wって人生で初めて使っちゃいました。

そういえば、さっき、奥さんから石のオブジェみたいなのいただきました。ほら、これ。

ウスダ:あ、、それ、、、うちのパン。

ムトー:えっ、、、これ、、、、、。あははは、、、、。

石のオブジェではないみたい。

ムトー:えっと、気を取り直して。。あの、石、あ、いや、パンへのこだわりを教えてください。

ウスダ:天然酵母と、地元産の材料にこだわってるんです。手間暇がかかる分、小麦の香りと深い味わいが出てきます。

ムトー:なるほど。

ウスダ:ムトー君、食べてみます??

ムトー:いえ、糖質制限してるので、パンはちょっと。大丈夫です。

ウスダ:(絶対に糖質制限やってねーな、こいつ。焼きそば 食べてたし。。)

インタビュー前にテーブルの上にこっそり、やわらかい食パンを置いてみた。
バレてない。
あ、やべ。バレた、、。
僕に気づかれないように、こっそり成分表を見る臼田氏。柔らかさのヒントを得たかもしれない。

ムトー:キッチンうすだのパンはハード系のパンですね。僕はソフト系。できればそのソフト感がダブルになってるといいな、とか思うタイプです。

ウスダ:うちになぜ来る。。。

長居してしまう

妄想インタビューここらへんでやめていい??

パンやケーキはもちろん一番の魅力ですが、キッチンうすだのカフェ『山カフェ』がとても魅力的なんです。

ムトーツアーズのお客様からよく、「山カフェ行ってみたい」というリクエストをいただきます。

むかし、ランチタイムに山カフェにお邪魔するツアーをご用意したんですね。ランチのあとにも、沢山の場所をご案内する旅程でした。

でも、その日のツアー参加者の皆さんは、ランチのあとのコーヒーを飲みながら、カフェの外の景色を眺める。またコーヒーを飲む。外に目をやる。

結局、日が暮れるまでその場を離れなかったんです。

そのあとの旅程、すべてキャンセル。

もう、それくらい、ずっといたいんです。特に都会のひとは、もう、離れられなくなる。

その出来事以降、弊社ムトーツアーズは、山カフェを旅程に入れる場合は、最後に入れることにしています(本当)。

晴れの日はこのデッキが特等席。

カフェで出てくる料理も、この地域で取れる野菜、山菜をふんだんに使ったもの。僕は、春のタケノコグラタンが好き。

臼田夫妻は、この地域の移住者の開拓者。多くの移住してくる若者たちの憧れの存在なのです。

移住者ではない僕にとっては、釣りをする固いパンを焼くのがうまい人と、その固いパンを焼く夫を優しく見守る、タケノコグラタンを焼くのがじょうずな人。

来春発売決定(ウソ)

おとなりの竹田市でも「かどぱん」という人気のパン屋さんを展開していたり、豪華列車「ななつ星」の食事にパンが採用されたり、というかっこいい一面もありますが、そこにはあまり触れないことにしよう。

臼田さん、超忙しそうな日に長々とお邪魔しました。ありがとうございました。

※事務連絡:臼田さん、色々と写真をください。料理とか。

妄想旅行社ムトーツアーズ 代表 ムトー

ムトーツアーズ

(隔週月曜日更新)
大分県に住んでいます。大分に遊びや仕事に来た人を案内することにヨロコビを覚える男です。