土を喰う日々

こんにちわー。切ない秋、続いてますね。

サッカーのW杯が始まってちょっと切なさを忘れるくらいに興奮したりもするんだけど。

僕、全くそう見えないらしいんですけど、サッカー好きなんです。ワールドサッカー。誰もサッカーの話をする友だちがいないのでしないんですけど。大学生の頃からずっと好きで、当時はいろんなサッカー雑誌を読み漁っていたんです。

クリスチアーノ・ロナウドというポルトガルの新星がマンチェスター・ユナイテッドに移籍したという内容の見出しと彼の写真が表紙を飾った雑誌を読んだのは東京の本屋さんだったので、あれから20年以上経ってますね。クリロナ、今回のW杯にも出場してますね。活躍の期間長いな。20年か。でもあっという間だな。せつねー。

そういえば、気づくと長年使っているものってありません?

僕はいろいろと衝動買いする人間なんですけど、ズボラな部分があるからというか、ズボラな部分が大半を占めているからかずっと新しく買い替えずにそのまま使っているものが沢山ありまして。

気に入っているというよりは、違うものになるのが嫌だ、という気持ちが強いのかも。

僕が使っている耳かきは金属製なんですけど、高校生から使っているので25年くらい。それ以外は使えない。今年、半年くらい行方不明になっていて、似たものを買ったりしたんだけどしっくりこなくて。棚の後ろに落ちているのを見つけた時、もう嬉しくて嬉しくて。「もう離さない」と強く誓ったのです。

秋になると、上着が必要になってくるでしょ。

僕、上着がない。冬に着るものはあるんだけど、秋にサッと羽織るものがない。「はあ、しまった、秋になってしまった。上になんか着ないとな、、、。無いな。。」を毎年繰り返しています。結果、20年くらい同じカーディガンを使っています。この時期の写真、ずっと同じ上着。もはや「味」を通り越してボロボロになっている気がする(買えよ)。

鍋敷きも15年使っている。

15年ものの鍋敷きにみかんをあしらってみた。

シンプルな機能のものは故障もしにくいし、アップデートする必要がないからなあ。どうしてもそうなっちゃう(カーディガンは違うね)。

そういえば実家の家族用の箸立ては僕が小学校の頃から使っているよなあ、と思って母に聞くと僕が生まれたころには既に使っていたらしく。45年もの。プラスチック製。まだまったく壊れていないから捨てる予定もない。SDGsってこういうことだろ。SDGs すぐ・ダメになる・グッズって・好きじゃないんよ、ですよね(違うわな)。

僕、革靴好きなんですけどね。革靴に限らず、スニーカーも修理できるんですよ。ソールが減ってきたら交換すればいい。環境にいい素材で作られたスニーカーを新たに買うのもいいけど、今のお気に入りスニーカーを長く履くことも結構、地球には優しいかも。

まあ、僕にはそんな崇高な考えなんてなくて、気に入ったものをずっと長く使っていたいだけなんですけどね。

あー、新しいカーディガン欲しいよう。寒いよう。

そういえば先日、某webマガジンさんの取材のアテンドをしてきました。(本文と関係なし)

あとなんかなかったかな。最近。

あ、そうだ。先日、本屋さんで文庫本コーナーを見ていたら作家 水上勉の「土を喰う日々」という作品の背表紙が目に入った。あー、懐かしい。僕にとって思い出の作品で思わず手に取ってペラペラとめくりました。

「土を喰う日々」は筆者が子どもの頃に京都の禅寺でならった精進料理を、大人になってまた工夫しながら作ってみる、というエッセー。

学校の図書室に水上勉の本がいくつかあり、その中に「土を〜」もあることをなんとなく認識していたムトー少年(高校生)は、あるきっかけでその作品をとても読みたくなります。

図書室に行くと、水上勉の作品が並ぶ棚に「土を喰う日々」だけがない。

1週間経っても返却されていない。またちょっとして確認するがまだ戻っていない。司書の先生に確認しても「戻ってきていない」と言う。

僕の前の席の子が少し前から学校を休んでいた。

ある日の掃除の時間、椅子を机の上に載せ教室の後ろに下げていて、その休んでいる子の机を持ち上げた時に、ボトっと机の中から何かが落ちた。

「あ。」

僕は落ちているものに見覚えがありました。

「土を喰う日々」でした。

「彼女が借りてたのか。彼女がまた学校に来るようになったら借りればいいか。」

不思議とあんまり残念じゃなくて。同じ本に、同時に興味を持った人が同じクラスにいる、というのがわかったことが嬉しかったのです。

という、思い出をなぜか披露。

これ飲んだ?

そうそう。あれ、飲みましたか?

サントリーのビアボール。

自分で炭酸水で割って作るビール。ホッピーの逆みたいな飲み物。

僕にはピッタリ。

なんかハマる。

「ビール買えばよくない?」

という意見をよくいただきますが、「そうだね」としか言えないのが欠点。

だからどうしたんだっけ。あ、どうもしないのか。

妄想旅行社ムトーツアーズ 代表 ムトー

ムトーツアーズ

(隔週月曜日更新)
大分県に住んでいます。大分に遊びや仕事に来た人を案内することにヨロコビを覚える男です。